杢創舎の家造り

新築のお住まいを例にして杢創舎の家造りに関してご紹介します
(施工例 盛岡市下太田の新築@2016年ウッドデザイン賞受賞住宅).

「木も技も、持続・循環・継承させる、いわての住まい」を理念とし、
「地元の山の木(無垢材)+伝統的木組み(職人・手技)+自然素材と超高断熱性能=愛着のある家」という、
この魅力ある算式を提案しています.
間取りも、仕上げも、細部も、自由注文できる、施主と施工者が一緒に家造りをする住まいです.



昔、人々は水害から里を守るために山々に木を植えました. そうして85年が経過した今、私たちはその木を伐って家を建てています.
その長い年月、地域を水害から守り、二酸化炭素を吸い、酸素を作ってくれた樹木が今度は家となり、そこに暮らす人を安全に守ってくれています.
経年変化する住まいを喜び、手入れをしながら100年・200年と維持させることで、また山に木を植えて育つ循環が守られます.
そのためには、職人技術の伝承と、家を常に守り、手直しする技も重要です.
細部は施主の好みで自由に対応しながらも、木を使う基本的理念を守る事にこだわりました.
古くて新しい住まい造りを提案しています.


針葉樹・広葉樹共に、使用した木材の大半が近場の山の木で建てられた住宅.
山主から直接仕入れた通しの大黒柱は、杉の樹齢80年もので、伐採場所も分かります.
山から直接仕入れる木材は、木材それぞれに物語があります.
その物語が家主と家を結び、より愛着のある家になっていきます.
大工手刻みの伝統的な仕口と、自社製材天然乾燥した曲り梁に強度と意匠性の双方を持たせながら、
Q値=1.0W/m2・Kの高断熱住宅で、伝統の良さと現代の良さの融合を図りました.
木質バイオマス暖房(薪ストーブ)や、太陽熱温水も利用する自然循環型住宅です.
近場の山の土に藁スサを混ぜて塗り込んだ土壁なども施工しています.