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左大臣
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2011/10/12
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1200年続く由緒ある神社で撮影させていただいた神殿の左大臣です。向かって右側(祭壇側に立つと左側)の黒の衣装をまとい、逆側には赤い右大臣がいらして、左右から微笑み?厳しく?厳かに見つめられてしまいました。年代物なので、価値は高いと思いますが・・直ぐこうして神聖なる場で値打ちを考える不届き者は駄目ですね(笑)。気を取り直して、写真に向かって手を合わせてみました。これほど身近に神を拝む事が出来ても、そのお姿を配する事など出来ませんから、自分の内心が如何にあるべきかなのか!なのかもしれません。何時いかなる時でもふと我に返り、見えないのに見えるかのように手を合わせる対象と己を思い起こす事が出来ればいいのですが、それがなかなか出来ません・・・ある人に、神棚の右側の榊だけが先に枯れる?というお話を偶然聞いて、この榊を背にした右大臣左大臣を思い出した今日の日記です。
そう云えば、大工を右官と称し左官はそのまま左官と呼ばれて久しいという話も聞いた事がありますが、本当かどうか?はっきりしていない部分もありながら、何故か妙に納得してしまうのでした。右大臣左大臣だと、位は左大臣が上位との事ですから、神棚にお供えした榊にも差が出る話の不思議に魅了されてきました。きっと、目には見えない何かが存在するのでしょう?何でも良く捉え、それを見逃さず、逆に正す所は正す。そんな生き方が出来ればいいですね・・私には到底到達できそうがないのですが、こうした話題と先日撮影した写真が繋がるご縁に感謝です。
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丸
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2011/10/11
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おはようございます。今朝の写真は、お客様からご送信頂いた、ご自宅室内の写真のなかからの1枚を、お借りしました。他の写真も全て、夜の照明の雰囲気を写していただいたものです。全て紹介させていただきたくなるいい写真ばかりなのですが、何時見ても、この丸い建具の表情が私は大好きです。アイディアはお客様で、作成は建具屋さん、私はそれに乗っかったという事になります。完成時の掃除の時に、室内の空気がまるく感じて、そうした話題を日記にも書いたと記憶しています。暮らすだけの器が家では無く、癒してくれる住まいだから建てる事に夢が持てるのだと思います。四年が過ぎようとしている室内は○です(笑顔)。
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高松の池
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2011/10/10
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確か、10月10日は晴れると言われています。今日もそのようですね、写真は高松の池の盛岡女子高方面に沈む夕日です。朝も夕方も散歩する人が笑顔ですれ違う高松の池は、もと競馬場跡も公園に整備されて、だんだんと出来上がってきている様子です。春には桜、夏にはボート、秋には紅葉、冬には白鳥と四季を楽しむ事が出来るいいところです。一周2〜3km内なので、ランニングにも無理が無く丁度いい筈なのですが、足を痛くしてから走るのを忘れていました。そろそろ、また走りたいのですが、歩くのもいいですね。カメラ片手に秋の紅葉を訪ねる季節がもうじきです。
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流し前の椅子
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2011/10/9
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先月は上太田のお住まいで、捨てる予定の椅子を再生させていただきました。今月は、西松園のお住まいの方でも同様に再生に挑戦しています。今回は流し前に使えるように、足を付足します。写真は、その方法を打合せしているところです。仕上げは、これからもう少し削り込んで塗料を落とし、私が選んだ足を付けて完成です。当面はこの椅子で凌いで頂いて、何時かはその場に似合う素敵な椅子が置かれるのだと思われます。捨てないで使える事が何よりなのと、結構丈夫に造られている事にも感心させられます。今回も偶然高橋大工の担当になりました。時々こうした仕事をするのは楽しいものです。たぶん大工さんも・・・(笑顔)
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家と人。
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2011/10/8
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家と人。23号が届きました。書店にもそろそろ並ぶと思います。今回の特集は「漆」でした。写真の中で練り上げられる「赤」に惹き込まれました。私も一度お店を訪ねた事があるのですが、みたけに工房があります。あのとき感じた「黒」と「赤」の「色香」を今でも思い出します。施主の提言にも、なるほど〜これからも頑張らなくてはと、勇気付けられました。そして、杢創舎の健康住宅レポートは囲炉裏のある家です。他社の素敵なお住まいのページをめくると三番目に突然雰囲気を変える、古民家の様な佇まいの写真がド・ド〜ンと登場します(笑)。よろしくお願い申し上げます。
※今日の煙突掃除は、八幡平市と岩泉町方面です。来週は、花巻方面に向かいます。組んだ予定方面も大分変更されてしまいました。そしてまだ全て廻りきれていません・・・少々焦ります・・・でも、普段はお使いいただいて、掃除の日だけ少しお待ちいただければ掃除がまだでも使用可能です。
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創作
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2011/10/7
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桜川ちはやさんの個展が、クロステラスで予定されています。その会場のモニュメント制作を依頼されて思い付いたのが、これです。材はケヤキなのですが、ひと?ゾウさん?○○のドン?モミジ?宇宙人?さて、いったいなんでしょう?と、想像力をかきたててくれます。他にも数点造りますが、出来るだけ予算を掛けない事も要求されるので、粗く面白く仕上げたいと思います。10月の17日〜31日まで、クロステラスにて開催予定です。実は、私が加工しようと思ったのですが、まず無理(笑)!時間も無ければ腕も無し!そこで、入社見習い中の女性大工の大矢にお願いしました。指導は森で、口を出すのは私の役目(笑)にて、さぁ〜楽しみです。
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柿渋
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2011/10/6
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お客様の庭の柿の木です。当初は、建替えの為に伐る予定でしたが、配置を検討して残せる事が分かり、それを木の下で話した経緯があるのですが、それ以来本当に元気になって実がなっています。今回は、その柿で柿渋を作ったとの事です。柿渋を無垢材に塗布すると、化学変化で綺麗な艶が増してきます。とても不思議な色になる場合もあります。重ね塗りをすればするほど深い味わいになる気がします。全ての木に塗るのは大変なのですが、もしも塗れれば無垢材の経年変化に更なる深みが増して素敵です。特に、鉋を掛けた面に塗ると艶々して輝きます。ベンガラを混ぜて色を付けるともっと楽しめます。
季節は秋です。寒くなり、事務所の薪ストーブに火を入れましたが、煙突掃除の予定は今度の土曜日は八幡平市と岩泉方面です。15日は、花巻方面を予定させていただいております。22日は、仙北方面が確定しておりました。急ぎのご依頼にも出来るだけ対応させていただいています。よろしくお願い申し上げます。
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流し前の椅子
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2011/10/5
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お客様のアイランドキッチン前の椅子です。流しカウンターは85pの高さなので、普通の椅子では高さが合いません。そこで、こうして高さ調整出来る椅子が役立ちます。実は、この位置から岩手山が真正面に望めます。落ち着く居酒屋のカウンター指定席の様でもあって、羨ましくなります。私もキッチンの脇に立って、家事作業中の専務に話しかけながら、チビッと一杯飲む癖があるのでが、我が家の台所は主婦の聖域で、私は流し前やその脇でトントントンと云う音を聞きながら今日一日を思い出しては、勝手に話しかける妙に居易い場所になっています。もっとも、専務は手伝えと思っているか?既に期待もしていないか?手際良く揚げ物や刻みに「味見」をしてテキパキと家事をこなします。その、お味噌汁を小さなお皿に取ってチョット口に含み微かに頷くと出来上がりです。台所から立ち上がる蒸気の揺らめきは、毎日毎日繰り返される生活の証の様にも思われて、今晩も自宅居酒屋を朝から妄想してしまいました。もっとも今は、お父さんが家事に、いや夫婦で流し前に立つお宅も多いのかもしれません。見習って何かしようと思うのですが・・・せめて、椅子を作ろうか?でもこのタイプの椅子は無理ですね・・・古くなれば再生だけはできます(笑)。
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大人も子供も
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2011/10/4
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ツリークライミングの写真が、森君からも届いたのですが、実は私も子供のように楽しんでしまいました。大人が二人で木の枝に立って、風と葉っぱと景色と木の香りが体中にまとわり付きます。この一時が気持ち良くて、次第に眠くなるのです(笑)。ロープに安心感を覚えるとどこまでも上がれる気分になります。でも、入れないと云う力を大人は入れてしまいますが、子供は覚えが良くて、子供たちの方がどんどん高い所まで上がって行くのです。
「楽しさの中に、木の魅力や自然の魅力や岩手のすばらしさを少しでも感じていただけるともっと嬉しいです。」森君から私に届いたメッセージでした。本当にそうです、そう言えば以前岩手の山の木は素晴らしいと発言したら、私だけが良い木を扱うと言われた事がありますが(笑)、そうではなくて素晴らしいのは普通の木が普通にあって素晴らしいという事だと思います。無理しなくても、自然の方が造り上げてくれる美しさと、人が額に汗して笑顔で造る山もまた美しくて、人と自然が融合する中で生物も多様性を増す仕組みの中で心が一つになります。この文章を書いていたら、一瞬脳裏に輝く山々が見えて自分がその中やその空にその沢に・・・そんな錯覚を覚えました。そんな気持ちになるのも、ツリークライミングのお陰ですね。ありがとう!
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木登り遊び
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2011/10/3
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昨日の日曜日は、岩手林業さんのブルーベリー園をお借りして、ツリークライミングを楽しませていただきました。弊社の森が、ツリークライミング クラブ やまねっこ の事務局を務めているので、杢創舎のお施主様との交流会を兼ねてのイベントを組んでくれました。と云っても、あまり大勢は無理で、20名様と限定したところ直ぐに集まってしまったので、内々イベントになってしまいました。三田社長さんご夫妻と共に私も上がりながら、木の枝の上で毎年開催をお願いしたところ、快くご承諾いただけたので、来年も出来ます。大感謝です。この後は、作業場の薪ストーブでピザを焼いたり焼き芋をしたり、楽しい一時を過ごさせていただきました。森君ありがとう、来年もよろしく。ご参加された皆さまもありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。
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合唱会場にて
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2011/10/2
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昨日は、中学生の長男の合唱大会でした。仕事中なので、10:30のその時にだけ覗いてきました。「明日に届け我らの思い〜軌跡をここに刻もう」子供たちの言葉はいいですね。何か忘れていたものを、思い出させてくれるような気がします。ただ、観客席は歌の最中もワイワイガヤガヤ、パシャパシャと雑音が煩くて興ざめでした。と云う私のカメラも同様で、好きなシャッター音もこうした時には無くしたくなります。そうした事で、気が付くと合唱を良く聞けなくて、なんかな〜と残念でした。子供たちは一生懸命でいいですね。
仕事に戻り、鉋を掛けた板に、社員(大工)の名前を書いてお客様にお渡しさせていただきました。現場に関わった職人など思い出の名前が20名ほどです。社員ではありませんが、製材所の専務さんのお名前も最後に書いたら、板の端〜端まで綺麗にまとまりました。こちらは、合掌です(笑)。
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神無月
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2011/10/1
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今日から10月、神無月ですね。昨日伊勢神宮の式年遷宮は20年と書きましたが、出雲大社の方は≒60年毎の遷宮との事です。10月には各地の神様が出雲に集まるので、出雲地方での10月は神有月との事だとか?いずれにしても、1000年を超える歴史の中に、今も毎日その最先端を生きて新しい歴史を彩る私たちですね。1000年の中には戦いに苦しんだ長き日々が実際にありました。平穏に暮らす事の出来る時代が永久に続く事を願いたくなります。
写真は、先日打合せをさせていただいた板倉のお住まいです。神無月でありながら、神有と思える様な現代古民家の風格です。台所の収納が評判が良いとのお話でした。同感です。
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ライトアップ
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2011/9/30
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昨日は、花巻方面で一日が過ぎました。花巻温泉の入り口手前100m位の道路端に、青い壁のイタリアンレストランがあります。ピザ5「チンクエ」さんです。ベージュのオーニングが軒先になっていて素敵な美味しいお店です。本格的なピザ釜で薪の揺らめきが素敵でした。電話も非公開で口コミだけなので、是非私の紹介と話していただきながら一度訪ねていただければ嬉しいです。お施主さんのお店で、客としてオーダーするのは案外気恥ずかしいもので、緊張しながらランチをいただいてきました(笑)。
その次に、矢巾の何時もお世話になっている神社へお参りして、今日の上棟式の棟札をお預かりしてきました。1200年続いている神社さんの本殿を撮影させていただきました。ライトアップされた祭壇が厳かで思わず正座してしまいました。左大臣と右大臣の由緒あるお姿にもう参拝させていただきたくもなりました。そして、きちんと棟札を上げさせていただいている事を褒められて嬉しかったです。今時、珍しいそうです(笑顔)。
まだ工事が終わっていない、紫波のお客様ともお打ち合わせをさせていただいて、最後に先の神社の神主さんにご紹介いただいた看板屋さんともお話が出来ました。なんと、上田堤で弊社の直ぐ近くです。ガルバの外壁で、中に入るとナミトタンの壁・・直感で気が合うと思ったら、話は次第に薪ストーブの話題です(笑)。チンクエさんで看板の見積依頼をいただいて、神社で偶然看板屋さんをご紹介いただき、偶然にも杢創舎事務所の近くで、縁とは不思議なものですね。
※平成25年は伊勢神宮の20年毎に行われる式年遷宮です。参拝してみたいものです。
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苦肉の柵
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2011/9/29
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苦肉の策ならぬ、苦肉の柵?で、縄文の門のイメージで門を造っている途中の上太田です。ここに、納屋から外した大きなスライドドアを吊り下げて完了です。10年持てば、月800円位の門になりますからリーズナブルです。ただ、この背景があるから出来ると云う事もあり、塗装もするのでそれ以上持つ筈です。納屋の板壁も仕上がって、馴染みが更に良くなりました。工事はもう少し続きます。東日本大震災以降の人手不足は、ボディーブローの様に何時までも響いて苦しいです。高松のお住まいもまだ工事が続きます。
これから10年が過ぎると、職人が本当に少なくなります。そうした頃には、今我々が体験しているような人手不足が普通になるのかもしれません。その為、より機械的で職人が不要な仕事を作り上げる道と、いまのうちに若い世代に技術を引き継ぐ道のどちらかがあります。もちろん杢創舎は、技を継承する道を歩んでいるのですが、それには製材所や山との連携も絶対に欠かせません。木の家を建てていただける事は、そうした道を歩む大きな応援となり、助けとなります。杢創舎を選んでいただけるお施主様に心から感謝申し上げます。
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ネコと傷
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2011/9/28
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そう言えば、昨日の経年変化どころではなく、家の至る所にネコの爪痕が付いています。ネコは飼うべきでないと思いながら、作業場で倒れそうになっていた子猫を見捨てられずに家に連れてきたのは私なので、誰にも文句が言えません。そして、案の定至る所で爪砥ぎされてしまいました。慣れれば気になりませんが、当初は叱っていたので私を見ると逃げます。でも、食事を与えるのも私なので、その時間だけはすり寄ってくるので可愛くも有ります。
無垢の家を建てると、傷が付けば鉋やサンドペーパーを掛けられるし、割れが気になれば板を張る事も出来るし、何より気にならなくなって、マッいいかと思うこの頃です。また、水に濡れるお風呂を木で造れば、濡れた所は黒く染みが付くし、何年もすれば何時かは腐るけど取替可能です。でも、その前に良い味を出して何十年かは楽しませてくれます。それが嫌な人は既製品にした方がいいのですが、案外既製品の方が数年後の汚れが取れずに取替時は大事になる場合もあります。ネコの傷も既製品の家だと目立って見難いから不思議です。世の中永久不滅の物は無く、逆に取り換える時のワクワク感で気持ちが弾みます。ただそれは、パーツに対して言える事なので、本体は確りガッチリ造りながらも時間軸で直し易くしたいと思えば、無垢の家になります。そうした事を考えてみると、既製品の家とは、クレーム対策の家であって、如何に文句を言わせずに数年が経つのを待ち、その時が過ぎてしまえばまた新しい物を買わせる仕組みです。無垢の家はその逆で、傷が思い出になってくれます。空気感も驚くほど違います。ネコはどう思っているのでしょう?人ほど我儘を言えない環境ですが、ある意味人より自由です。
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経年変化
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2011/9/27
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四年が経過して五年目になると、赤松の階段もかなり変化して飴色です。もっと艶が出て光り出すのはこれからですから楽しみです。また、同時に隙間や多少の反りも生じてもきます。その代り、室内の空気感は優しく山の中の空気を感じる事も出来るのが、無垢材で建てた室内の、朝の空気です。塗り壁の家も同様に宣伝されていますが、無垢の木を包みこんでから無垢の木の機能を求めて壁を塗るよりも、山の木を露わにして更に壁も塗る事の方がより効果が出ます。もっとも、表しにする木材が集成材や防かび剤を塗布したものでは隠したくなるのも道理です。その集成材でも経年変化はします。木の持つ機能は自らが表面を硬化させて長く守ろうとしているかもしれません。木の家を建てて変化を楽しむ事や、自然ならではの動きを感じる住まい方は人の気持ちを柔軟にしてくれます。建てた家の違いが人を左右する事はありませんが、暮らしの中に無垢材が溢れているからそう思える事はあります。
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板壁
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2011/9/26
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上太田の納屋に張り込んだ、杉の板壁です。全体の雰囲気は、現場便りのコーナーで写真を掲載しています。無垢壁と垣根に挟まれた小さな小道に、癒される空間を感じました。17日のモルタル壁と同様な感覚です。多少波打ちながらすべすべするモルタル壁を、手の平で撫でるとコテを手にした職人の丸く撫で込む心使いが分かる気がしました。そして、この真っ直ぐな板壁を見て、先日のお芝居を思い出します。丸いものの集まりが真っ直ぐを造り出しているから癒されるものと感じ入りました。全ては丸、○気にありて□気の心が刹那に解かれて妙に懐かしさを覚える、これが無垢材の良さかな〜と思うのでした。
※昨日、津軽石の製材所さんが事務所を訪ねてくれました。復興地は未だ移り住む場所が無く(決まらず)、大変だそうです。
話は変わりますが、「30km圏内でしか丸太は買えないと思いながら、良い材に出会うとそれを忘れて買ってしまい、後で頭を掻いている、アハハ」と妙に親近感が湧く言葉でした。製材所を無くしてはなりません。特に、地域に根差した昔の自然乾燥の技を知る製材所が失われてはなりません。盛岡市の森○組○では、その地域に根差した製材工場を自ら閉鎖しました。無念ですね。○気ではなく×気ほど悲しきものはありません・・・そう考えると一戸町と津軽石には素晴らしい製材工場が残ります。そこを応援しましょう!
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大工道具
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2011/9/25
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今年の技能五輪に参加する事が決まっている大和田の作業する脇には、人生を共にする大工道具が備わりはじめています。大工道具は、自分で購入して自分で整えて手入れしますから、普通の仕事と違い給料の半分は仕事の為に使う様なものです。しかも、一年や二年で仕事を覚える事は絶対にできません。何年もかかって一人前になるので、心の成長も伴わなければ職人と言われない厳しさがあります。そして、「大工」と云う仕事の厳しさは、職人世界の代表格とも言えますが、左官職人や建具職人など他の多くの「職人」と呼ばれる人が少なくなっているのと同じ道にさしかかっている時代です。弊社では、来年も新卒の若い見習いを採用しますから、技を「継承」する職人を育てていく環境を維持したいと思っています。総勢21人の中で、大工職人と多能工職人合わせて16名が職人ですから、私たちは外注会社では無く、自ら造り汗を流し働く職人集団です。20代〜60代がバランス良く、毎日の仕事の中で「手技」を伝えて行く事が一番大切だと思っています。実は昨日、農文協の方にそうしたお話をさせていただきました。
そして、日々練り上げた技を、ご依頼いただけるお施主様の為に誠心誠意発揮させていただきたいと思います。
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夕日
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2011/9/24
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昨日は、朝が早かったので夕方早めに休みました。写真は、自宅の2階から見えた、西の空です。太陽も地球も毎日毎日24時間休む事無く廻り続けています。今朝の新聞には光よりも早く飛ぶ素粒子発見との記事が出ていました。信憑性には不安が残る部分もありそうですが、本当ならアインシュタインの相対性理論が覆る大騒動にもなりそうです。そうした極微世界の本当の姿が神秘的で、人の目で見る夕方の、空に映しだされた姿の方が、私たちからすれば現実的です。そして、時間の無い世界よりは時間のある世界の方が生きやすい様にも感じます。でも現実は、時間が足りなくて・・・でもこうして夕方休むと時間が有る様で・・・う〜ん・・禅問答
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経年変化
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2011/9/23
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時間が経過すると、紫外線との化学変化で渋く変色するウッドロングエコ塗りの外壁です。佇まいがいい雰囲気で、お客様のご自宅写真を使わせていただきました。所によっては、茶色くなったりシルバー色にくすんだりと同じ色にならないと云った特長もあります。ガルバリュウムとツートンの相性も良く、案外メンテナンスも大変ではありません。張り替えは一番楽で、窯業系外壁よりも安いのです。但し、下地に防火構造の認定品を使用しなければなりません。今後は、板壁の方をメインにしたいのですが、大工さんの仕事を増す事になるので、震災後の人手不足が辛いです。でも、製材所さんからは外壁を増やして欲しいとのメールが来るので心強いです。
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台風一過
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2011/9/22
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盛岡は大きな被害がなかったと思いますが、日本中の台風被害を見ているとそろそろ岩手に来るとの忍び寄る不安に、昨晩はあまり休む事が出来ませんでした。僅か一日でもこんなに疲れるのだから、被災地の方々は本当に大変だと思います。事務所前の堀に設置されているポンプは、今も地下水をガンガン組み上げてるようです。今朝方、その心配のもとである各現場を見て回りましたが、特に問題は無くて安心しました。空は、まだ黒い雲の中に白い雲が混ざり、方向によっては青空や朝焼けが見えていました。ただ、土はまだ水分を含んでいるので、直ぐに工事に入れそうがなくて・・・天候に左右される仕事は根気が必要です(苦笑)。
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家具再生
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2011/9/21
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納屋の改装工事が進む上太田の現場ですが、スチールテーブル天板を外して、杉の厚板を並べてみると案外良いのです(笑)。捨てる予定の、古いコタツの天板の様なテーブルが大変身です。納屋の屋根下に洗濯物を干す際や取り込む時に役立つと思います。バーベキューなど外で楽しむ時にも活躍しそうです。蕎麦打ちも出来そうです。木工などの趣味があると、是非とも欲しい作業台にもなります。もちろん室内で使う気になれば、足の下に新たなクッションを取り付ければ大丈夫です。なので、ご覧の皆さまも、何か捨てる際には一度声を掛けていただければ嬉しいです。特にこの天板は、40p巾の杉梁の端材を半分にして並べたら、80pの巾になりました。全てが、捨てられない事で役立つのがとてもいいと思います。
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懐かしき空
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2011/9/20
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夏の空の写真です。光る雲が懐かしくなるほど雨・雨・雨が続きます。日本人なので秋の長雨と受け入れたい感覚もあるのですが、外で働く事の多い仕事なので続く雨には悩まされます。ましてや、今度は台風が迫り来る気配もあります。雨が降れば笠をさし、雪が降れば掻き上げて運び、自然に対しては対処療法しか出来ませんが、秋晴れの天高く気持ちのいい空が早く見たい気分です。
つきぬける青空に向かって僕は走る
たくさんの仲間達と どんなゆめをかたろうか
勇気をむねにひめて 明日にいどんでいく
始めよう 新しい・・・
2007/11/18の日記「予定表の歌」を思いだして
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大槌からの秋
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2011/9/19
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先日公演されたお芝居「万葉にあそぶ〜季〜」で撮影した、大槌町の子供たちが、みんなのその手で書いたものだそうです。真っ赤な秋を見事に表現していました。そして、もう直ぐ本格的な秋がやって来ます。冬に備える支度もしたくなります。当方も、薪ストーブの焚きつけ準備に取り掛かろうと思いますが、必要な方にはお分けする事も可能です。ご自分で探しに来られる方には無料でさしあげますが、仕分けて届けて欲しい方には、費用をお願いしております。天候が不順な毎日ですが、雨の時は雨、晴れの時は晴れに合わせた過ごし方をして、実りの秋を楽しみたいものです。
津波の後で、小さくちじこまっていた気持ちを大きく開いて楽しく遊んだと思う子供たちの「手 と テ と 手」でした。政治家も手を取りあっていち早く復興へ猛進して欲しいものです。総理も、会期延長しろと言われたら映像で写るその場で、「分かった何日そうすればいいのか?、その代り震災復興への全面協力を約束してくれ」的に意表を突くように云えばカッコいいのにと、能天気な私は思います。まっ、それが出来れば誰でも政治家になれるのかもしれませんが(笑)・・・幕末の頃は凄い人たちが沢山いましたが、今の時代はどうなんでしょう?難題多き時代であることは確かです。政治には冬が来ませんように・・・
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新人戦
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2011/9/18
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昨日は、中学生の長男がハンドボールの新人戦との事で、カメラマンをしてきましたが、残念ながら一回戦敗退です。引離された点数を、なんとか2点差まで追い上げながらも得点してはまた返されるといった試合内容で、見ている側は歯がゆいながらも仕方がありません。午後の仕事も調子が悪くて、試合とは無関係だと思いますがスランプ気味でした。そうは云っても、得点すれば盛り上がる応援席で、味方のゴールキーパーが何度も相手方のシュートを止めて頑張っていました。我が子の、ただ一度決めたシュートに心躍らせて、結局元気を貰うのは親の方です。先日、お芝居で聞いた「今をいきる」の響きが耳に残りますが、その瞬間瞬間を懸命に正しく生きる姿を、応援の歓声が響くコートの中に見ました。青春真っ盛りって、いいですね。
※杢創舎日記の内容は、建築に限らず日々目で見た事を書き留めさせていただいているので、公私混同しています(笑)。建築現場の情報は「現場便り」のコーナーの方で毎日更新していました。
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モルタル壁
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2011/9/17
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新しい壁なのに趣が有るモルタル金ゴテ壁です。ゴミでは無く、再生が出来る素材の一つです。住宅の壁全面にはなかなか出来ないかもしれませんが、一部分であれば躊躇(ためらい)無く使える気がします。この空間だけがもたらす雰囲気も私は好きです。
話は変わりますが、台風の影響を受けてか?今日から、ず〜と雨の予報ですね。晴れ間があると、急に蒸し暑くなるのでどうにも厄介です。そこで、心静即身涼、心が平穏であれば肉体もさわやかと、禅の言葉を案外そうなのかもと思うのでした。暑い暑いと思う前に、心を穏やかにしてみる工夫をしようと考えるのですが、これがなかなか大変です。心が穏やかとはどの様な状態なのかも分からず、そうなりたいとだけ思うのでした。でも、大汗を流しながら木を黙々と運んでいる時間は不快では無く、じっとしている時の方が暑い暑いと思う事だけは確かな様です。これからは逆に寒くなりますが、薪をくべる楽しみに気持ちが弾みます。オーッ、心穏やかになれるぞー(笑)と・・・実は、このモルタル壁にも心穏やかにするイオン効果を感じるのは、私だけでしょうか(笑)?今時の杢創舎仕様です。
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建て方
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2011/9/16
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月が丘で、建て方が始まりました。残り少なそうな好天期間の中、出来るだけ早く棟が上がる事を祈ります。時折、道行く人に声を掛けられるのは、凄い柱だね〜今時珍しいね〜大きいね〜と・・・突然見に来た同業者の社長さんも、そうした話しをながら「昔はこんな風に建てたものだけど、今はメーカー物と同じだぁー」と呟いて寂しそうでした。大工なら、そう思うのも分かります。拈華微笑、微笑みだけでも心は通うと、足場の上から笑顔を返すしか出来ないのですが、黙々と良かれと思う道を歩むだけです。ただそれは、こうして木の中に木の上に立ち、日々木組みに向かい精進する職人がいてはじめて成す事が出来ます。杢創舎の人の輪を確りと強固にしたいものです。今回は、若手を工藤大工が指導しながらの建て方です。見ていても、まだまだテキパキとは動けませんが、色々な事を体で感じて覚えて行きます。頑張れ!そして怪我の無いようにと祈ります。
※建て方風景は、現場便りのコーナーにて掲載させていただいています。
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万葉にあそぶ
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2011/9/15
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万葉にあそぶ〜季〜の三日間の公演がはじまりました。弊社から提供した丸太や、鉋屑がどう使われるか非常に興味がありましたが、舞台の中心に立つ大きな大きな1300年も生きた木となり、人々の生き様や歴史を見続けているかのような演出に感動しました。隣では、小さなお子さんが「なにあれ〜鰹節みたい?・・そうか、木を削ったんだ・・・でも何で木なのに真っ直ぐでなく丸まってるの?」と、小声で話していました。真っ直ぐ伸びている様に見えて、案外丸いものの集まりなのが本質なのかもしれません。惑星だって丸く、原子や分子も丸く、人の心も丸くあればこそ歴史が辿るのかもしれません。万葉の時代も今も、人の心になんら変わりなく、泣き笑い幸せをこそ求めて纏う姿のみが変転としているのだと思います。ただ、便利さや物質のみが優位に立つ中で生きる仮の幸せは、人の心を丸くはしてくれそうがありません。そんな事を思い、大笑いしながらも考えさせられる場面もある素敵なお芝居です。今日も明日も20:00〜盛岡劇場で公演されますので、是非お芝居を楽しみにお出かけください。
風山大工が90歳になって登場したかのような竹取翁に会えますよ(笑)
※建築工事情報は、現場便りのコーナーで毎日更新中です。
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雨また雨
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2011/9/14
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これでもかと、雨が続く毎日ですね。日本各地に甚大な被害をもたらす水による災害に、心を痛める日々です。自然現象かもしれませんが、環境の変化をもたらしているのはもしかして我々なのかもしれません。真相は分かりませんが、雨また雨にも負けず頑張らなければならない今日この頃です。カッパを着て、足場にはシートを掛けて何とか作業しています。稲もまた、頭を垂れながら踏ん張っています。社内では、賞味期限が過ぎた乾パンを皆で食べながら凌いでいます(大笑)。予報では、今日から回復する筈ですが、朝は雨・・・娘からのお迎えコールに内心喜ぶ父親でもありました。
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欅大黒柱
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2011/9/13
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木材市場に並ぶ、ケヤキ材の面々です。ケヤキほど、価格にバラツキがある材も無いのではないでしょうか?時には数万、時は何十万何百万と驚く金額の札が付くものです。価値観は、人により千差万別です。ただ太いのが良いわけでもなく、杢目の種類にも好みが多様で、人の好き嫌いが材を分け隔てします。中には見向きもせず、安くなると飛びつく金額だけの人も居ます(笑)。でも、先日の木材市場で木肌の所で気泡が立つように見えるものがありました。これが良いと、以前教わった事があって、でもそれは1本300万もした木場で実際に見た思い出の中の事でした。急にその思いが巡って、あの時の木肌と同じだと感じた材です。写真中央左の無節材の欅がそれですが、金額は18万ですね。未だに、金額の違いは分かりませんが(笑)、私の好みの一品です。同じく中央右側の木目も大好きです。これは綺麗ですね。などと、見ていると価格は下がり始めます(笑)。安い方が嬉しいけれど、運送費を掛けて運んできた経費を考えると寂しい気持ちにもなります。特に欅は、人が手入れして育てたとは思えないので、自然が育む太陽からの贈り物です。お互いが気持ちの通じる瞬間を大切にしたいものです。愛でる気持ちになれる材との出会いは良いものです。
先日の完成見学会に、木材市場の人がわざわざ来てくれて、ケヤキ屋さんが分かる人に売りたいと話してくれたそうです。いやいや、私などまだまだ分からないのです。だからこそ、出会いを大切にしています。
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完成見学会
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2011/9/12
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昨日は、上太田の完成見学会を無事開催できました。雨で足元が悪く、ご来場の皆さまにはご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。敷地が広いので問題ないと思っていたのですが、予測に反して(笑)混雑する時間帯があり、駐車に難儀をお掛けする場面もあって、重ねてお詫び申し上げます。そして、ご来場いただきました皆様には、心より感謝御礼申し上げます。大変ありがとうございました。
工事はまだ続きますので、「現場便り」などにてご紹介させていただきます。弊社では、お住まいのご計画やご相談は無料です。無理難題にも出来るだけ取り組んでいます(笑顔)。そして、この写真の椅子は、思い付きでお手持ちの古い家具を再生した椅子です。こうした工夫が完成時に楽しさを倍増させてくれます。家は、暮らしを夢豊かに現実的に想定したいものです。健康で笑顔のある暮らし、癒しとゆとりの空間、地域の自然素材にエネルギーや民家再生などなど他にも何でも(笑顔)、皆様からのご相談やご提案を心よりお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。
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煙突掃除
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2011/9/11
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昨日も、春に出来なかった煙突掃除(二回目)に廻らせていただきました。先週、日記に煙突掃除の事を書いた翌日に、矢巾方面のお客様からご依頼のメールが入ったので、一部予定を変更し、上堂〜杢創舎事務所残〜矢巾〜みたけ4軒の煙突掃除とさせていただきました。写真は、以前薪ストーブ研修してきた時のものです、コンベックションヒーターの本体前面を外すとこの様になります。中身がどうなっているかが分かると、妙に安心できます。(笑)。煙突掃除は、研修会に参加した田村と小林の二人が担当するので、その時の話を聞いてみていただけると楽しい会話や、そうなんだ〜と思える事があるかもしれません。換気の点検も行い、改めて何事も掃除の大切さを感じるところです。煙突掃除や換気掃除と、一度に全て出来ない場合もあるので、様子をみながら再度廻らせていただく事も必要だと思っています。
次回は17日土曜日に、盛岡市内近辺〜松園方面を予定させていただきます。15日は、個別依頼への対応もあります。そうした事も可能なので、ご希望の方はご連絡いただければ幸いです。また、以前からご依頼をいただいている皆さまには、順次ご連絡をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
現状では、
9月17日 盛岡市内近辺数件〜松園方面
9月24日 八幡平市〜滝沢方面
10月1日 紫波〜仙北方面
10月8日 柳沢〜前九年〜洞清水方面
10月15日 室小路〜岩泉方面
10月22日 花巻方面
10月29日 北上方面
11月5日 ・・・
と云った段取りを想定しています。基本¥7,000で、ガスケットやインテラム(¥1,000)の交換などは別途実費をお願いしています。5年目前後の皆さまだとガスケットや触媒(¥20,000)の交換も予測されます。ただ、最近の触媒は仕様変更になって長持ちするそうです。など、他にも多々ありますが詳しくは後程・・・
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木材市場
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2011/9/10
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誘われて、流通センターにある木材市場の「セリ」に参加してみました。年に一度のお祭りの様なものらしいのですが、業界の方々がたくさん楽しんでいらっしゃいました。私自身は、どんなに安くてもどうにも苦手で、同伴の製材所の専務さんに小声でこれは欲しいと、競り落としていただいて、サクラの盤を8枚購入できました。大船渡の製材所さんの出品との事です。でも、確かに安いのですが、それで良いのだろうかとの思いがあって、高い安いではなく材との会話がないままに競り落とすのは、人間側のお祭り騒ぎで木の方からやって来る訳ではなく、私はやはり苦手です。と思っていたら、何度も何度も頭を下げられて仕方無く購入する羽目になったケヤキ材があります。元値は一枚¥380,000で、買える訳がないのですが段々下がって次第におまけが付いて(笑)、木の方からが来たがっていると、勝手に都合よく判断して買ってしまいました。元より、今までお世話になってきた製材所の専務さんへのお礼の気持ちで、初めから何か買おうと決めていたのですが、先にケヤキ大黒柱を購入していた後なので予算オーバー(笑)でした。でも、弊社専務からのお咎めは無くホッとしたら、同伴の製材所の専務さんがどうやら先に連絡を入れていたらしく、一喜一憂する子供の様な私です。ただ、あんなに高い材をかなり安く値を下げた山形のケヤキ屋さんは、伝表を書きながら手が震えていました。何か申し訳無くて、こんな経験は今回だけ、来年はもう参加しなくてもいいかな〜と正直思いました。材は、大切にしたいと思います。
※9日の夜に更新した「現場便り」は、お手持ちの椅子を大変身させている写真です。面白いと、私は思います。サービスと書いていたら専務に「エーッ!」言われてしまいました(笑)。なので、有料です(笑)。確かに、それが当り前ですね。
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発電機
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2011/9/9
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電気が無いと、一瞬にして身動きとれなくなる程電気に依存している不自由な世の中ですが、なかなかそれに気が付かず、停電して初めて感じたあの時を今でも思い出してしまいます。そこで、少しづつですがLEDライトやら充電式乾電池などを購入して集めています。しかし、今回は大きな買い物をしてしまいました。2.4KWの発電機です。ご近所へのご迷惑を考慮して、防音型のガソリン稼働式ですが、本当に静かです。当面は、外でのイベントやキャンプなど楽しく使う事で活躍させますが、そのまま楽しい使い方で通せれば一番です。一度入れたガソリンが何ヵ月もそのままだと駄目なので、時々稼働しなければならず、ここでバーベキューなど頻繁にしなければと、目論むのでした(笑)。
と書きましたが、現場で使うとの事・・・やはり遊んでいられませんね。と云う事で、現場の物になってしまいました(笑)。
※今度の日曜日(11日)は、上太田の完成見学会です。「現場便り」にて会場の写真を掲載していますので、宜しければご覧ください。そして、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
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小屋組み
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2011/9/8
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古い建物の小屋組みを調査してきました。確かに庄屋さんのお住まいの様に、煌びやかに豪華ではない普通の民家なのですが、昔の人の技は冴えていました。山の木をきちんと使いきっています。この写真の下側の2本の曲がり材は枝の部分だと思われますが、小屋束の支えとして使い、大きな太い幹の部分は中央に掛け込んで、投掛け梁も木成りの曲がりで上手に組んでありました。これなら、立木数本で小屋組みは出来たと思います。土台は無く、礎石に直接柱を載せただけで、あの大震災を乗り越えています。場所は、奥州市衣川区になります。私の提案は、再利用ですが、2階を上げたいとのご希望に、今後悩む事になりそうです(笑)。
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女性の大工
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2011/9/7
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遠山棟梁も、まさか女性を指導する事になるとは思ってもいなかったかもしれませんが、昨日ご紹介した通り今月から大矢大工が入社しました。まだ本採用では無く見習い期間ですが、既に頑張っているので本採用は問題ないと思います。木を扱うので、難しくて出来ないと逃げた男性大工も正直いるのですが、こうして女性でも頑張れる時代なのです。もちろん、ここまで育ててくれたのは学校や他の会社の大工さんたちですが、まだまだ木の種類や扱いを知りません。杢創舎では20種を超える色々な樹木(木材)に触れるので、自然と木を覚えます。そして、良い意味で優しくはありませんが厳しい分、技は向上する筈です。女性も、今年の春に新卒採用の大和田も頑張っています。そして、多能工の面々も若い世代で日々努力しています。お陰で、杢創舎の平均年齢は30代と若くなりました。でも、長年年季を積んできた方々がやはりメインで先頭に立って皆を引っ張っています。こうして、日々の仕事の中で伝える技術が地道に継承されて花開く日を夢見ます。伝統の技と自然の木々は密接に繋がりあってもいます。夢開く時、地域の山々も製材所も共にあれと、願いは絶える事がありません。
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体験学習2
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2011/9/6
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8月に続き、今月も北陵中学の体験学習の生徒さんが、一人勉強して行きました。同じ生徒さんが二度体験するやり方は良いですね。今回は、見学では無く実体験して貰いました。その様子は、現場便りにてご紹介させていただきたいと思いますが、大工になりたいと思っているだけあって、上手でした(笑)。
写真は、帰り際に進路に悩む生徒の質問に、大矢大工が答えているところです。聞く方も素直で、答える方も素直だから、気分のいい空気感がありました。そう、今月から女性の大工が入社しました。遠山棟梁にブレは無く、厳しく指導しています。好きで、やりたいと云う気持ちがある側の職人は、何かが違います。そうした人が集まる気配に包まれる滝沢の作業場には、毎日向かいたくなります。お客様のご要望に応える良い仕事を、自身も楽しく厳しく汗を流す事が出来れば本望です。世の中色々とあります。出来る事を一生懸命に頑張り、それを理解してくれる人の中にいればに感謝と希望と夢が膨らみます。進路を決める時は、人生の道を選ぶ事にも繋がりますが、どこにいても学べる大切なものがあるから焦る事なく自由に悩めばいいと私は思います。
でも、今になって自分の中学の頃を思い出すと、地域で一つしかない高校に進むにも落ちたらどうしようと心配し、まさかボクシング部に入部するとは思いもせず・・・あの木造校舎の軋みとサンドバックがギシギシと揺れる音や汗の臭いが懐かしく脳裏に浮かびます。懐かしき、昭和の時代。
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煙突掃除
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2011/9/5
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9月に入って、春に出来なかった煙突掃除を開始しています。まずは3日の土曜日に、永井〜東新庄〜上田堤〜杢創舎事務所と4ヶ所の煙突掃除を行いました。写真は事務所の上、私の自宅のアスペンです。上蓋を開けると耐火レンガが3枚置かれていて、上蓋との間が煙道になる、シンプルながら良く考えられている構造が分かります。煙突内は案外簡単に煤が取れるし、そんなに汚れていませんが、トップや本体のあっちこっちの隅々にこびりついているしぶといタールを取り除くのが一番時間が掛かります。屋根に上がると、板金のサビや雨樋の点検(ご指摘含めて)にもなるので毎年の掃除が出来るのは有利です。
次回は10日土曜日に、上堂〜矢巾に向います。また、以前からご依頼をいただいている皆さまに順次ご連絡をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
現状では、
9月17日 米内〜本町〜高松〜松園方面
9月24日 八幡平市〜みたけ〜滝沢方面
10月1日 紫波〜仙北方面
10月8日 柳沢〜前九年〜洞清水方面
10月15日 室小路〜岩泉方面
10月22日 花巻方面
10月29日 北上方面
11月5日 ・・・
と云った段取りを想定していますが、あとは皆さまのご都合をお聞きして調整させていただきます。基本¥7,000で、ガスケットやインテラム(¥1,200→¥1,000)の交換などは別途実費をお願いしています。5年目前後の皆さまだとガスケットや触媒(¥24,000→¥20,000)の交換も予測されます。ただ、最近の触媒は仕様変更になって長持ちするそうです。など、他にも多々ありますが詳しくは後程・・・
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パス
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2011/9/4
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パス廻しの連携が得点に繋がる競技もまたチームプレーが必要です。ハンドボールの練習試合、体育館内には厳しい先生の怒号が響いていました。慣れない他所者が耳にするには少し度が過ぎて聞くに堪えない罵声も、慣れた生徒たちには応援に感じるらしく、最後に全員で「ハイ!」と大きな返事が場内にコダマしました。幾人もの生徒が目の前を走りぬけて行く汗の臭いが、差し込む夕日と共にどこかノスタルジーな雰囲気を醸し出します。なんか切ない思いが込み上げて、自分ももっとまじめに部活をしていればと、何時になっても悔やむのは今も同じで、1週間走って足を痛めてからはそのまま元の体重に戻り・・・子供たちに負けていると項垂れます。応援だけは偉そうに、駄目だ!そこで行け!何やってんだ!あぁ〜ぁ・・・でもゴールの時は「おッーナイス」と体まで前のめりになりそうで、なかなか楽しいものですね。流石に母親たちの応援の盛り上がりには付いて行けませんが(笑)。
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チームワーク
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2011/9/3
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昨日は、大きな大黒柱を皆で運ぶ話を書きましたが、チームワークと云えば軽音の世界も皆のリズムと仲間が一つになる事が必要です。でも、初めて軽音楽と聞いた時は、ギターを頭の中でイメージしてしまいましたが、エレキだとは恥ずかしながら知りませんでした。ハードロックやヘビメタの方が記憶に残るのですが、音楽センスが全くない私には人の事何も言えません。ただ、皆が集まって輪になって歓声が上がって、音楽っていいな〜と思います。若いっていいな〜とも思います。自分が50歳になると気が付きながらも、精神年齢との相違に可笑しくなりますが、テレビでみる70歳や80歳の方々もそうなのでしょうか?でも、自分の親や兄弟とあと何回改まって話や旅行など出来るのだろう?子供たちのこうした応援を何度出来るのだろうと考えると、案外少ない気がしてきました。軽音聞きながら、そんな事考える私は相当変なのかもしれませんが・・・
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大黒柱
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2011/9/2
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作業場に置いてある大黒柱です。ケヤキやセンの大きな材料です。1本を六人がかりでなんとか運び込みました。この重さが家を支える要になります。昔の人は、もっともっと大きな材を人の手だけで扱ったのだから凄いと思います。そして、今回も運び入れる時に、大黒柱の下に受け木を入れて運ぶ事で、一人当たりの重さが軽減されました。掛け声をかけながら気持ちを合わせます。仕事の重要性の一つがこの気持ちを合わせて働く事だと感じる瞬間です。「いゃ〜おも〜ッ」と言いながらも運び終えると何故か皆が笑います。重いけど、皆で気持ちを合わせて運び終えた時の瞬間が、そうさせるのだと思います。小さな出来事が楽しい毎日です。
実は、当初四人で運ぶ様にと携帯電話で話したのですが、四人では無理だとの連絡が入り、私も駆け付けて六人で運びこみました。大人の胴周りよりも大きな材でした。
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動く壁
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2011/9/1
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写真は、建具と云うより壁が動くと表現した方が適すると思う、ハンガー扉です。吊り込んである壁とも云える建具が、押すと重みで静かに動きます。これを応用すればと、色々なアイディアが浮かんできます。「リフォームや手直し」シリーズでも、同じような動く壁を造らせていただきました。その後で、この場所で発見して似たような事考える人がいるんだ〜と、嬉しくなって撮影しました。実は、建築集の「みたけのお住まい」にも同様の倉をイメージした吊り込み建具を取り付けています。冬と夏双方共に、閉めると効果が出ていました。そこで感じるのは、暖かさの確保も、通風の確保も、やはり大切なのは「開口部」ですね。案外動く壁を考えるのも妙案かもしれません。ただし、手動です(笑)。
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ビーム
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2011/8/31
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とあるホームページでも同様の空の光景を紹介していました。お盆前だったと思います。レーザービームの様なこの光、見ている人も多かったんですね。見た場所でも雰囲気は多少違うかもしれませんが、我が家からこの様に見えました。それだけの事なのですが、これが遠い遠いところからの今では無く、≒8分前の光との事。その時間と空を流れる雲の偶然の瞬間が織りなす光景に、まるでお盆がくる意思の様なものを感じる時があります。もしかて、太古の人はそこに神を見たのでしょうか?そのDNAなのかもしれません?
まして成層圏では、有害な紫外線を90%オゾン層がカットしてくれるから楽しめる毎日です。そこで、ネルギーを太陽から見れば、あっそうかと思うほど全てが太陽エネルギーが源でした。
・太陽光発電・太陽熱発電
太陽光のエネルギーを、太陽電池やタービンを用いて電力に変える。
・水力発電
河川の流れは太陽光によって温められた雨雲が降らせた雨である。
・風力発電
風は太陽光が暖めた空気の流れである。
・波力発電
海面の上下は風に煽られた波のうねりである。
・海流発電
海流は太陽に温められた海水の循環である。ちなみに潮力発電は太陽光とは無関係。
・バイオマス発電
植物の光合成は太陽光のエネルギーを用いて行われる。
※フリー百科事典からのコピーです。
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橋から・・
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2011/8/30
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橋の中央部歩道に立ち、下を見た写真です。一瞬吸い込まれる様な感覚に怖くなりました。でも、カメラを向けていると次第に落ち着いて、今度は空から下界を見ている気分になってきました。なにか自由になって空を飛んでいる気分です。これは超危険ですね(笑)。何時も驚くのは、こんなところに橋を架ける技術です。土木工学の技と住宅建築では、全く分からない事が多い、範囲の違う仕事です。もしも日本に橋が無ければ地域経済は別物になる可能性があるほど、生活に密着しているものだと思います。家が個々の安らぎの場とすれば、橋は地域と地域を結ぶ要の道です。当たり前の事を今更ながら思って感心している私の一瞬の時間でした。政治もまた、私たちが安心して暮らす日本丸の舵取り役を担い、嵐の日には身を挺し、穏やかなる日にも船首を見守り、己を捨て公に生きて欲しいものです。実は、偉い人とはそうしたものが普通だと思っていました(笑)。今立つこの橋の様に、自然の美しさに満ちた日本と、心の美しさに満ちた日本を取り戻し、地域や復興地に福島に、そして世界中に繋ぐ人の橋を、豪華では無くてもいいから確りと強固に架けて欲しいと願います。一つの橋に立ち、ただ歩く事でも空も見えれば湖面も山も町も空気さえも見えます。走る車からは見えない、草に咲く花も見えます。足元を、自分の目で本当に見て欲しい。映像とは空気が違うのだから・・・
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万葉にあそぶ
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2011/8/29
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昨日は、無事構造見学会を開催できました。ご来場いただいた皆様に感謝御礼申し上げます。しかし、忙しい一日でした。見学会の前に選挙投票を済ませ、見学会の後で高校生の娘の学園祭にて軽音楽を聞いて(軽音?)、急ぎクロステラスに向かい、お昼を慣れないイタリアンで閉店間際に済ませてから、盛岡劇場で行われるお芝居PRイベントの客席に参加して、次に中学生の息子の練習試合(ハンド)を見に行きました。その後、私は自宅に戻りあとは休むだけなのですが、専務はさらに二女の迎えに行かねばならず、夕飯の準備はなんと私がしたのです(笑)。と云ってもお味噌汁を作っただけ、他は全て出来ていたので並べて直ぐにビールを飲み、「江」を見る準備万端です。ところが、専務は戻ると洗濯ものを取り入れてとまだまだ働きます。「アッ気が付かなくて御免、手伝おうか」と、口では言いながら体は動かず既にテレビに夢中・・・やはり家族の信頼度の上位は母親に勝るもの無しですね。少し家の事もしようと、思う事は思うのですが長年の習慣はなかなか抜けません。まぁ、その分今日も働きましょう!
※9月14〜16日に盛岡劇場にて「万葉あそぶ」と題してのお芝居が開演されます。20:00からの≒1時間です。今回は「木」に関するテーマもあるそうです。大槌町の子供たちが手や足で作った絵が何か心に響く、そんなPRイベントでした。
※朝方の更新時は、ボーッとしながら書くので誤字脱字が多くてすみません。イタリンはわざと書いたのですが、続く「呑み」を「飲んみ」と書く始末で・・・そして確かめる前に皆がどんどんやってきて打ち合わせが始まるので、急ぎUPしてから再度読んで間違い探しをしながら直すのですが、今日は既に40人の方に読まれていました。今直しましたが、直してもまた間違う事もあります。目は大切ですね。
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ストーブ研修
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2011/8/28
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一週間の薪ストーブ研修を終えた、田村と小林の二人が戻りました。数種類の薪ストーブを全て分解し、破損部の部品を取替ながら再度組みたてる貴重な体験をしてきました。そして、煙突掃除や新築現場での取り付けなど、非常に内容の濃い個別研修会を快く引き受けていただいたDLDさんに大感謝です。盛岡地域の薪ストーブ屋さんの多くはプロ意識が強くて、言葉の端々に自分たちは正規○○だからねぇ〜との圧力が有るんです(笑)。でも本当だから、そこはジット我慢しながら何とでも言わば言え、反逆の精神は打たれ強く密かにこうして学び勉強するのだぁ〜との意識も正直ありました。でも、こうして書くと密かにとはなりませんが、まずは仲良くしてくれると嬉しいです。さて、そんな事を通り越して今回は嬉しい貴重な体験になり、レベルアップ出来て本当に楽しいです。写真を見ただけでも良く分かるので、ご興味あるお客様に写真やビデオをお見せ出来る機会を作りたいと思います。実体験から学んで得た事を生かして行く事がプロとしての面目でもあります。そう考えると、再度DLDさんには大大大感謝です。
ところで、講習会の中で薪に関する話も当然あって、薪は何でも大丈夫でよく乾いている事が大切で、何もナラに固執しないで赤松も落葉松も使いますよと話していたそうです。杉だって大丈夫です。ただ、炭化しないようにあまり大きなものを入れない方が扱いやすい気が私はします。杉や赤松なら現場からどんどん出て来るので殆ど無料入手も出来ます。やはり、最初の立ち上がりをきちんと見ながら温度を上げてダンパー調整するところがコツなようです。
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構造見学会
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2011/8/27
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明日は、西松園の構造見学会を予定させていただいています。10時〜12時までの2時間だけですが、出来ればこうした機会に2重壁の構造をご覧いただきたくての開催です。HP上だけでのお知らせですすが、ご予約は不要です。宜しければご自由にご見学いただければ幸いです。
話は変わりますが、10月2日にツリークライミングを弊社滝沢の作業場近辺で予定させていただきました。その時に、田村から薪ストーブ研修に参加した報告を兼ねて、焼き芋するのは如何でしょうか(笑)?現在、ツリークライミングの参加者を募っています。ご参加希望のメールをお待ちしておりますので、よろしくお願い申し上げます。
※杢創舎シートの存在をみんなで忘れているんですよ、やっと足場に取り付けていました・・・(笑)
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釜神様へ報告
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2011/8/26
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以前、事務所に釜神様からタオルが一箱届きました。中には、大切に使いなさいとのメッセージが添えられて、ある会社のネーム入りでした。仰せの通りに、大切に保管しておりましたが、復興地山田の雑貨屋さんにお渡ししていただける事になり、先日現代古民家に暮らすお客様にお願いしてきました。神も人も祈りの中では共にあって、人間も都合の良い事ばかりではなく、時には神様の如くに見返りを求めず出来る事を精一杯尽くすのが良いのかもしれません。そんな、釜神様からのメッセージの様な気がしています。
ところで、現代古民家にお伺いすると、関東方面から避難されてきた娘さんとお孫さんがいらっしゃいました。見えない放射能の恐怖は、小さな子に対して一番怖いですから子を守りたい親の気持ちが良く分かります。そして、現代古民家に暮らすとお子さんの汗疹が少なくなって、子供たちがこの家を気に入っています。と褒められて嬉しかったです。釜神様からの、見えないプレゼントだったかもしれません。ありがとうございました。
※神様に値札が付く時代ですが、そこはこの物語(?笑)とは別なのでご容赦ください(笑)。分かる人にだけ分かる私からの報告でした。でも、この日記見てるかな〜?
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クロステラス
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2011/8/25
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クロステラスにて、11月20日に行われるイベントの打ち合わせをしてきました。イーハトーヴの森と家造りフォーラム主催の、講演会やパネル展示会で、私も杢創舎も参加します。公演のメインは岩手県立短期大学の内田先生の公演で、復興ボードの事など沿岸の生の現状の話が聞けると思います。その他、岩手大学の山本先生や建築関係者に山主さんのお話など沢山の話題が聞けると思います。私は、持ち分は10分ぐらいを充実させる手立てを、今から楽しく悩みたいと思います。折角なので意表を突くような「何か一発芸」(笑)で、復興地と岩手の山や職人を繋ぐ「みんな一緒だよ」のイメージ創りが出来ればと・・・
パネル展の会場は、この写真の通りでクロステラス盛岡駅側の入口ホールです。大きな杉の柱が立ち並ぶ中で、色々なパネルが展示されるので楽しいと思います。産直コーナーでのお買い物や色々なお店のショッピングなど、お気楽に遊びに来ていただければ嬉しいです。
※写真の木の掲示板は杢創舎制作です。
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構造見学会
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2011/8/24
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今朝は、更新が遅れてしまいました。雨続きですね・・・コンクリート工事の予定を組んでも変更続きで大変です。梅雨時よりも酷いです。
話は変わりますが、今度の日曜日は構造見学会を予定させていただいております。10時〜12時までの2時間だけで恐縮ですが、写真の様な木組みです。宜しければ、弊社HPのトップ左下に会場の地図がありますので、ご見学いただければ幸いです。現状は、屋根と外壁下地が出来ただけの、木組みがもろに見える状態です。2重壁も非常に分かりやすい段階です。よろしくお願い申し上げます。
※現場便りの8月5日では、西松園の棟が上るまでの経過を一気に掲載しております。
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雲岩寺
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2011/8/23
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毎年一度は日記に使う岩泉町雲岩寺の山門です。早く使わないと、時期を逃しそうなので今日の日記写真に使いました。お盆過ぎてから急に寒くて、ラジオでもそうした話題が多いですね。写真を撮影した日は暑くて、まだ一週間前なのですがもっともっと前の様に感じてしまいます。町民にとってはここがお盆の大切な場所で、ある意味皆の場所なんだと思います。子供の頃は、ここが自分の好きな場所で学校の帰りによく遊んでいました。左程遠くない前にも思え、逆に大分前の事の様な気もしますが、鮮明に走り回る残像が脳裏に残ります。底抜けの笑顔で遊ぶ自分の姿が見える不思議な感覚なのですが、案外自分の顔は思い出せません。記憶とは、そうしたものなのかもしれませんが、楽しい思い出が良く残るのは誰しも同じですよね。ただ、残念ながら行き交う人が年々少なくなっている事だけは確実です。
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東山堂の夕日
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2011/8/22
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昨日の夕日です。県営野球場前の東山堂方向に向かって撮影しました。絵具で描いたかのように見える夕日に向かい、私が撮影していると、近くにいた人達も気が付いて空を見上げていました。案外みなさん下ばかり見て歩いていたんですね?(笑)。
24時間テレビはやはり感動と涙でした。大震災の事は予測していた以上でしたが、デデたちストリートチルドレンの話は人災だけに切ないものを感じました。同じ地球の上で同じ時間を過ごしているのに、生きる事がままならない子供たち、でも優しい気持ちに満ちている寂しさにグッときました。続く、佐々木さんには我慢できず嗚咽が出て、徳光さんも凄いですね。柏高校吹奏楽部にも驚いて、気が付くとバレーや江を忘れてしまいました。人によりそれぞれの時間を過ごすのだと思いますが、私は自分なりに何が出来るのかを考える時間となりました。
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夏の思い出
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2011/8/21
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一気に暑さと寒さが同居する季節となった感じがしますね。甲子園の神様も復興大サービスまでとはいかず、準優勝として東北初の夢を残したかたちにはなりました。今年の高校野球には、花巻東の粘りや各校が織りなすドラマに何度も感動しました。写真は、今年のひと夏の思い出です。木造の四階建ては人が歩くと揺れるので、地震が来たのか人なのか分からないほど、よく揺れていました(笑)。後で聞くとやはり地震だったそうですが、時間軸で考えると災害の少ない場所なんだろうな〜と思います。NHK番組でも「波分神社」が取り上げられていましたが、僅かな差で被害を避ける事が出来た場所に祀られている神社だそうです。1100年前の貞観地震の経験を未来へ伝える為に建てられた神社の姿だろうとの事でした。故に波分けて被災を免れる場所に祀られたので、長きに何時しか忘れた現代が無念です。古い伝統的な建物が建つ場所は、本来そうした子孫への思いやりの伝達の場であって、人の心は今も昔も変わらないのかもしれません。
話は変わりますが、今年の24時間テレビは、涙なくしては見れない場面が多分多かろうと予測するのですが、思いきって泣いてすっきりするのも案外いいものかもしれません。電気があるからテレビを見られるのですが、今のうちに冬に備えなければならない気がしています。暑さはまた戻るかと思いますが、急に寒くなり、ひと夏を思い出しながらこの写真を使用した日曜日の朝でした。
※建築集更新しました。今回は、今年の春に完成した「すご動物病院」です。震災の影響で見学会も出来ず、写真撮影も時期を逃してしまいました。先日、お引っ越しが済んだお住まいの中で、ダンボールをあっちこっちによけながら(笑)撮影させていただいたものです。カメラマンの奥山さんの素敵な写真です。
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継手
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2011/8/20
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母屋(もや)の継手加工中の写真です。追掛大栓継(おっかけだいせんつぎ)と呼ばれます。仕口(しくち)の加工が終わると、この様に一度組んで確かめてから、組んだまま一気に鉋を掛けます。まるで、木と木がガッチリと握手しているかのように見えてカメラを向けました。そして、棟梁が付けた墨を半分残しながら忠実に加工する事で、ピタッと組み合わせる刻みを人の手で行います。この写真の部分は、入社4ヵ月の新人が刻みました。入社してから殆ど毎日、同じ加工を何度も何度も繰り返す事で綺麗に上手に早く刻む事が出来るようになりました。伝統の継承は、文章による記録では無く、日々の仕事の中で伝えられて行くのだと、私は思います。なので、この継手は私たちが考えたものではなく、何百年もしくは千年を超える前に考えられて使われてきた伝統の技で基本は改良の余地がなく、このまま次の世代に伝え、時には使い方を材に合わせて変化させる自由度も持ち合わせています。木と木が確りと手を組み、住まいを大きな地震からも守り、長期に支える陰には伝統と云う人の手技がある。そんな構造躯体を杢創舎は造り続けます。
※建築集更新しました。今回は、今年の春に完成した「すご動物病院」です。震災の影響で見学会も出来ず、写真撮影も時期を逃してしまいました。先日、お引っ越しが済んだお住まいの中で、ダンボールをあっちこっちによけながら(笑)撮影させていただいたものです。カメラマンの奥山さんの素敵な写真です。
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空が恋しい
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2011/8/19
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雨が続きますね。写真の様な空が恋しいです。と云っても、理由は現場を進めたいからで、晴れても現場、雨でも現場、嵐も現場、もう病気です(笑)。東京に住んでいた20代前半の頃は、空を見上げる事など殆ど無かった気がします。岩手に戻りかなりの年月が経ちますが、一番嬉しかったのは、空が綺麗で星が見えた事です。山も川も空気も全部が輝いて見えました。それを、すっかり忘れているこの頃ですが、何故か急にその事を思い出して懐かしい気持ちになりました。あの時の野山の輝きや、嬉しかった若かりし頃の思い出はいいものですね。やっぱり岩手はいいよ!人も自然もみんな万歳!
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復興地
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2011/8/18
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復興地で見た、外壁を無垢板に張り直した家です。通りすがりの撮影です。理由はありませんが、思わず勇気をいただいた気分でした。まずもって、目に優しいし将来的にゴミにはなりません。こんな住宅が並ぶ街並みは美しいものです。ただ、防火の関係があって本当はこうはなかなか出来ないと思います。道路に面しているので、延焼ラインから外れているのかもしれませんが、最近は下地で防火構造をカバー出来て、無垢の板で外壁を張る事が可能になってきました。案外長持ちするものです。外壁張替積み立てをするのも良いですね。板も毎年購入して積み置くなどする案もあるのですが、人間そうは簡単に行きません(笑)。
このお宅の他にも数件似たようなお住まいがありました。多分、新建材が容易に入手出来なくて、急ぎ壁を張る必要に迫られた可能性もあります。でもそれは、こうした時に対応できる無垢材の良さに繋がります。防波堤が壊れたままでは不安が残るこの地ですが、もうあんなに大きな津波はこないで欲しいとの思いや、もしきたら生きるなと云う事か!負けないぞ!という思いなど、言う人は何とでも言え、自分はここで生きるしか無いんだ!なのか?仮住まいなのか?何故か分かりませんがグッと拳を握りしめている自分がいました。見ず知らずのお宅なのですが、みなさん、心の中で頑張れ〜と応援していただければ幸いです。
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線香花火
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2011/8/17
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花火と云えば、我が家の人気は線香花火です。今年は、孫たちは居なかったのですが、それでも始まると大人も子供も婆さんも一緒に盛り上がりました。遠くでは、舟っこ流しの打ち上げ花火の音も聞こえます。我が家も、打ち上げ花火を最初は恐る恐る・・次第に堂々とやってしまいました(笑)。でも、ヘリコプターというのがあって、かなり自由にどこまでも飛んで行くので、流石にこれは危険で止めましたが、本当はそんなのが楽しいんですよね〜(笑)。
マッチを摺る事もない中学の末っ子は、着火に悪戦苦闘していました。ボタン一つで点火する機械的な時代なので、マッチを上手く扱えない事に今更気が付いて、でもそれが可笑しくて笑ってしまいました。最後にスイカを食べて、夏休み気分満喫しました。休みの日はまるで役立たずの我が身ですが、いつの時代も母親は働き者ですね。夏休み万歳!さぁ、今日から働こう!
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エネルギー
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2011/8/16
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14日の日記の写真と同じ小本湾です。世界中に説明が付かない石造りの建物や遺跡がありあすが、何らかの大きな力で文明が滅びた名残と仮定すれば、この打ち上げられたコンクリートの残骸は、津波のエネルギーの強さを側面から寂しげに記憶しているかのようです。そして、コンクリートは石とは違って早く風化してしまうか、人の手で粉々に砕いて再利用されるかもしれません。≒1000年前と似たような出来事でも地域が限定された痛ましき自然災害ですが、もしも何万年に一度の地球的災害が生じたと仮定すれば、考えただけでも怖くなります。でも、3.11のあの時でさえ、電気や水道の復旧が1ヵ月遅れたとしたらどんなに大変な事だったでしょう?本当に僅かな差で助かり、多くの人々の昼夜を問わない頑張りで繋がっているのだと思います。だからこそ、この地に対しての思いを向ける事は重要だと私は思います。自然が備える莫大なる一瞬のエネルギーと、人間が持つ小さくても負けない心のエネルギーは、形は違えども大きさに違いは無いのかもしれません。枯渇する化石燃料からの脱却も、ここ数十年で成し遂げないと明らかに稼働不能文明となってしまいます。地震と違い、迫りくる化石燃料枯渇の危機は予測されています。いや、宮城県沖地震は100年周期で99%来ると言われていました。来る時は必ず来ると突き付けられたのです。そう考えると、エネルギー問題も同じだと思います。分野外なので直接何か開発出来る訳ではないので、人の力を信じて頼るしか無いのですが、自分が出来る事はゴミを出来るだけ出さない事、省エネに務める事、人を大切にする事、人の求めに誠心誠意応える事、大工の技術が継承される場を必ず残し続ける事、まだまだ書ききれないほどありますが、一番は忘れない事ですね。
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町消失
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2011/8/15
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ガレキが片付いてみると、町が無くなってしまいました。本当に何もかも失い、もう草が生え始めています。直ぐに薮の中になってしまうかもしれません。今、自分がこの場に立つ事が不思議で、多分誰もが同じ思いになる事でしょう。廃墟ではなく、消失というあまりにもきれいさっぱりと無くなっている町が、至る所にあるのだと思います。この道を行けば、災害を免れた以前通りの町もあります。そのギャップに適した言葉は無く、風のみが生き生きと通り過ぎてゆきます。
※島の越で、衝撃を受けてきました。記憶の中にある町が無いのです。
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岩泉町小本港
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2011/8/14
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AM5時、日の出に少し遅れて到着した岩泉町の小本港です。昨晩は、お墓参りをして岩泉町で一泊しました。不覚にも、4時に起きたにも関わらず、時間の目測違いで家を出るのが遅く、日の出には間に合いませんでした。普段であれば、沖に浮かぶ船が見える筈なのですが、その影は無く寂しさを感じました。それでも、小本の町はだいぶ片付いて、復興の兆しも感じて強い気配も大いに有りそうです。こうして、何事も無ければ美しく豊かな海です。釣り人も何人か楽しんでいました。
お盆は、人の命の関わりや親戚の血の繋がりを思い出して繋ぐ場なのだと思いますが、年々身近な家族だけの絆に偏り始めている感覚が私にはあります。本音で生きてこその人生だからと、手にしているのが「元素や原子の世界」の本です。笑うでしょう?何の繋がりもない落ちですが、難しくてなかなか前に読み進む事が出来ません。同じ文章を何度も何度も読んでいます。初歩で躓いているのですが、原子の極微の世界も、こうして見える太陽など巨大な惑星の世界も、もしも同じ原理で働いているとしたらと、不思議な感覚に惹き込まれます。それは、私たちの体内にも同様に宿っていて、海も地球も共通なところがあって、心こそがどんな仕組みでこんなにも千差万別で複雑なのだろうと気付きます。水素にもヘリウムにも心があるのだろうか?宮沢賢治の世界が急に目の前に広がり、能力の無い私には付いて行けませんが、断片が空の彼方に見えればと・・・しかし、雲しか見えず・・・
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お寺屋根改修
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2011/8/13
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改修現場を偶然見る事になり、恐れる事無く屋根で作業する職人を目の当たりにしました。銅板を外したその下に、茅葺屋根があらわになっていました。暑くても黙々と野地板を外す者もいれば、放り投げたかのように座り込んで動かない者も見て取れました。「なんだとこりゃー!なめとんなよー!ガハハァ」と工事シートの陰から飛び交う、この場にそぐわない違和感も感じてしまいました。高さを恐れず働くカッコよさと、仏の上で恐れを知らない言霊の数々が相反しています。嘘を言わずとも閻魔様の前をひしめく見物の人と、お土産の売り場で法衣を纏う人、よくもこの場にこれを建てたものぞと思う岩場に沁みいる蝉の声、しかし木組みの壁に書かれた貧相な落書きに心傷つく人も多いでしょう。善と悪とが同居するこの場も、たくさんの見物人が来ないと困る人が多いのです。良縁を祈り、長寿を祈り、神社と仏社を同居させては分離させる往時の権力者こそが神であり仏であるのか?宗教とはいったい何なのだろうと、分からずとも問いかけてみたくなる年頃になりました。
加えて、何百年を生きたであろう見事な杉の間を縫う、歩きやすい≒1000の石段を吹く風の気持ち良さと、切り開かれて照りつける日差しにジリジリする仏閣ながら、創建時の相反するものを共存させたご苦労に心を打たれます。平場に大きな御殿を建てるのと、こんな岩場の山肌に建てるのでは、どのぐらいの苦労の差があるのか測り知れません。往時は、職人の働く姿そのものが祈りであり、経典でこそあったと信じたいものです。現実に目に見える、人々が感嘆とする建物や樹木が同居してこそ、多くの人を惹きつけて離しません。雨で浸食され易い石をわざと石段に使い、運び易さや滑り止めを兼ねているとしたら、この地は優しき心と安全な岩盤を知る歴史が、足元を支えているのではないでしょうか?
※お盆のお墓参りに行くので、明日も夜の更新になると思います。
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お盆休み
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2011/8/12
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事務所は、昨日からお盆休みとさせていただいております。現場は、明日から完全お休みで数名今日まで働きました。ご先祖様をお迎えして、日頃の感謝の思いを捧げなければなりませんが、本心からそうした気持ちになれる年かもしれません。昨日で、東日本大震災より5ヵ月が経過しましたが、日本列島から悔やみの思いや涙が何時しか晴れ行く事を祈っています。拙い祈りです。まるで石の彫り物のに向かう様に、誰に届く訳でもない祈りかもしれません。でも、思いは映像として脳裏にまだ鮮明にあります。誰かが、被災地ではなく復興地と呼んでほしいと話されていました。まさに・・・合掌。
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赤松の梁
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2011/8/11
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偶然がもたらす時に、木材の方から建て主さんにやってくるのではないかと、よく思う事があります。今回もまた、写真の綺麗な曲がり梁が、偶然にも図面に配置した場所にどんぴしゃりとはまりました。材を見てから配置場所を変える事はよくありますが、最初から配置したい所にピタッときました。曲がり具合は4寸(≒12p)の落差なので、なるべく梁の欠損を少なくするような墨付けをしていました。遠山棟梁が、なるだけ良く使おうと考えてくれる事に、心底嬉しくなります。こうした曲がり材を、曲がりなりに使う事が最近は少なくなりました。逆に、これらを真っ直ぐな角材に製材するものだから、後で元の姿になるべく反ってきます。若しくは、曲がりと真っ直ぐな具合をみて、曲がりの頂点で切るかそこだけ切り落とすので、かわいそうに100年育って無駄にされる事もあります。曲がりを曲がりなりに玉伐りしたり製材する事が少なくなっているので、この赤松は入手困難な逸材です。そして、上面に綺麗にカーブするので、荷重に対しても一番丈夫な事は、誰の目にもはっきりと分かります。本来普通だった事を、こんな風に書く時代になってしまいました。でも、こうして扱う事で弊社では使い方を若い世代にも伝授できます。今は、黙々と普通にやり続ける事に専念します。材がある限り、山を育てる人がいる限り。
※明日の日記は朝ではなく、夜になってから更新させていただきます。
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忍者?
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2011/8/10
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壁伝いに歩く事が出来たらこんな写真になるのでしょうか?(笑)、忍者の様に身軽な大工さんの晴れ舞台は、やはり上棟までの構造躯体組み上げの瞬間です。地道に、刻み合わせ違いを直しながら鉋を掛けた材が問題なく組み上がると気分爽快です。ホッと、する部分もあります。何より、事故無く安全に工事が進み、誰も怪我しなかった事に一番安堵します。ガツンと殴られるかのような夏の暑さの中で、屋根最高部の杉板(野地板)を取付ながら汗を拭う時の輝きは、まさしく血と汗の結晶です。足場に恐る恐るしがみつきながら、屋根に上がってカメラを向けた私には、皆が空の中で自由に楽しんでいるかのように写りました。響き渡る音がまたいいんです(笑)。
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アルバイト
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2011/8/9
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来年も、大工の新卒採用を決めました。内定したので、夏休みは刻みのアルバイトに来ています。これでまた、杢創舎の平均年齢はさがり、30歳台となります(笑)。しかも、今年入社の大和田と同じくハンドボール部に所属していたスポーツマンです。ハンドのみならず、先日の中学生は体操部でしたが、龍平(小笠原J)も同じ北陵中の体操部で先輩です。立花と小林は、毎週フットサルで汗を流しています。そう、杢創舎の面々は私も含めて体育会系には間違いないですね。でも、藤原や高橋など大学出の文系もいて、まずは平均化してもいます。加えて、最近ワイルドな代車でやってくる須田や超高年暴走族(冗)の風山などなど強面と、人当たりの優しい森や生方とがやはりバランス良く(笑)平均化しています。そして、誰が見ても一番厳しい顔をした遠山棟梁は見た目の通りで本物です。その横で普段は厳しくても、現場の笑顔が工藤の魅力ですが、遠山の笑顔も良いんですョ。ここに登場しなかった、谷村・泉川・斉藤・小笠原など諸先輩方も皆個性豊かで書くと怒られるから書きませんが(笑)技術力は素晴らしいものがあります。こうして外で働く社員が多い中、事務所ではシテーボーイ中野が黙々と図面を担当していますから、やはり現場側に大きく偏っている会社かもしれません。その中、明るく皆の間を駆けずり廻っているのが物理的にも明るい田村(笑顔がと弁解)なのです。女性は、専務だけなので、この辺も少し偏りがありますかね〜ェ(笑)。
残念なのが、下館君ですね。家庭の事情で久慈の実家に戻る事になりました。もう少し頑張って、階段や墨付けまで覚えてからだと一番良かった筈なのですが、本人もそれを分かっていて残念がってはいますが、仕方が無い事なので今後も長い付き合いをしていきたいと思います。
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うろこ雲
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2011/8/8
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日曜日の天声人語に、日本の夏には欠かせない蝉しぐれが、東京でも佳境に入ってきた。と書いてありました。加えて関東や東北は、いっときの猛暑から一転、梅雨寒のような日が続いた。節電には良かったが、赫々たる太陽も蝉の声もなしではどこか寂しい。と続いていました。そう、どこか物哀しい夏を感じていたのは自分だけでなく、多くの人の普通の感覚で今年はやはり異常なのだと思います。そうは言ってもやはり夏は暑いものです。エアコン無しでも涼しい地下の事務所から外に出て見上げると、うろこ雲が空一杯でした。一気に体にまとわり付く熱気が気持ちよく、あー夏だと感じて気持ちが弾みます。何時もの夏の尊さがいいですね。花巻東に感動しました。
※現場便りも毎日更新しています・・・今ラジオで、今日は立秋だそです。え〜ッて感じですが、厳しい暑さが続くそうですね。皆様、ご自愛ください。
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体験学習続き
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2011/8/7
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昨日に続いてもう一枚、中学生の職場体験での写真です。大工の仕事を学びたいとの事でしたが、その仕事の基となる近場の山に案内しました。車から降りると、あれほど暑く照り付けていた日差しが柔らかく遮られて、気持ち良く爽やかで案内した私も驚きました。空気が本当に違うのです。見上げると、40m先まで延びた杉が青空の中に輪を描くように見えます。種から芽が出た時は、踏みつぶされれば消えて無くなりそうな小さな葉っぱの姿なのに、168年経ってこんなに大きな大木になります。この木が育つまで100年200年と保てる住まいを約束出来るのは、今のところ無垢の木の家です。それが証明されるのは、現在の集成材で建てた家の接着剤が持たなくなる頃だと思いますが、その頃には無垢を扱える大工が本当に少なくなっている可能性が高いです。だから、大工は技術だけでなく、山の事木の事環境の事、そして絶対零度なるケルビンの値など物質化学の事をも学び、原子電子微粒子の働きがエネルギーを作り上げる働きの中で生きている姿を、この一本の樹木から学び生かして大切な住まいを造る心を備える必要があると教えました。そして、人の手が入る事で地域の山の環境は維持される、そうした温暖な日本の素晴らしい自然環境の中にいる事が、本当に幸せなのだから、守り育み続けて行かなければならない、その役割を蔭ながら果たしているのが無垢の木を扱う大工の姿だと思います。
私たちは、地域の環境と山や川、太陽や月、全ての自然と密接に関わり続けています。ただ、それが当たり前すぎて大切な何かを忘れているだけなのかもしれません。文明を発展させる為には忘れて突き進む事が必要な時期もあるのかもしれません。でも、ある時期を境に融合して行く事が文明存続に欠かせないとした場合、今がその時に思えてなりません。木を知る本当の大工が生きているうちに、次の世代に厳しく楽しく伝え込んで行く事の大切さを実感しているこの頃です。
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体験学習
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2011/8/6
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中学生の体験学習を受け入れました。まずは1回目、西松園の現場の見学や刻み場の見学に加え、山にも案内して、繋がりの大切さを伝えましたが、生徒に話をして分かりやすく教えるのはなかなか大変ですね。変に緊張して、お父さんのお仕事は?と一度聞いた事を又聴いて、「アッさっき聞いたよね・・・」など、どうにもこうにも間々ならずでした(笑)。でも、この中学生は確りしています。朝は時間前にきちんと来て、自転車を塀の脇に綺麗にきちんと停めていました。しかも、我が家のだらしなく適当に停めてある自転車までもきちんと置き直してです。えらい!しかも大工になりたいとの事で、更に偉い!(笑)。将来有望、頑張れ〜(笑)。
※後ろ姿からも分かりますが、体操部でかなり鍛えています。東北大会4位、進路に悩む時ですが「体操がますます好きになって〜」と言っていました。微笑ましいですね、そりゃ〜体操頑張った方がいいョ、大工の道はそれからでも間に合うからと言いながら、中学生に教えられる楽しくドキドキする一日でした。最後に一言、「高校生になったらバイトOKだよ」に「ホントですか(笑顔)」と言葉を交わしながら、部活で無理だろうな〜と内心寂しく思いました。
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上棟
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2011/8/5
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西松園の現場の木組みです。今週の火曜日に無事棟上げしました。毎回構造の美学に拘りますが、震災の後だけに尚更に強い構造を考えてしまいます。その姿がこの見上げた写真にも現れています。青空だと尚良かったのですが、それでも見て取れる木組みは、一般住宅建築としては今の時代には数少ない伝統的な構造である事は間違いありません。お盆明が開けたら、構造見学会を予定したいと考えていますので、お盆明けの杢創舎情報を時々チェックいただければ幸いです。
※煙突掃除の受付を、開始させていただきました。9月10月で廻らせていただきたいと思います。その際に、換気設備機器などの点検清掃も合わせて行わせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
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好摩
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2011/8/4
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好摩の資材置き場も、日暮れが早くなり出しています。東に姫神山、西に岩手山が望める場所柄なので、建物を建てればその2階からの景色は良さそうです。何時の事になるか分かりませんが、きちんと整備したいと思いながら毎日日が暮れています。その日暮も、静かに秋の気配も混ざり込んで寂しさが見え隠れし、今年の夏は短そうな気配ですね。でも、もう一度位 「夏!」 と思えるジンとした暑さを体が欲っしています。春夏秋冬、季節の中で感じる温度の変化を得る事で体が健康を保ち、室内の極度な温度差が無い環境を住まいに得る事は病気を防ぎます。ただ、夏の機械的な涼し過ぎる環境は、数年毎に体を弱らせますから適度に使い、厳しい時を凌ぐ程度の方が良さそうです。体内センサーが感知する時は手動で動くものが心に有利であり、電動で動くものは時間軸の中で体に不利。但し、電動のものが無いと一時をやり越すのに苦痛を伴うから、やはり必要なものを上手く使うのは「人」という事になりますかね〜(笑)。
※煙突掃除の受付を、開始させていただきました。9月10月で廻らせていただきたいと思います。その際に、換気設備機器などの点検清掃も合わせて行わせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
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作業服
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2011/8/3
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西松園では、現在上棟中です。そこで、パシャッ!と撮影したのが工藤大工の凛々しい姿(笑)。今年の、杢創舎の作業服(夏)です。現場では、新人の大和田も建て方に初参加で頑張っていました。そして、久し振りの本式2重壁なので、外周部に4寸柱が2本並んで建っていて大迫力です。昨日、無事棟が上がり上棟しました。道路端からの、現場見学は何時でも可能ですから宜しければ是非ご見学ください。
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浄水栓
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2011/8/2
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流し前には、通常の水とお湯の水栓の他に、塩素を取り除く浄水器専用の水栓を殆どの現場で取付ています。水を使用する直前で除去するので、安心安全で美味しくなります。電離水の様な複雑な仕組みでは無く、木炭やフィルターなど浸透膜を使用した単純で安い浄水器です。残留塩素を調べる事が出来る粉で確かめても、間違いなく除去されています。水道水で野菜を洗うとビタミンを壊してしまうのですが、浄水器の水で洗うとビタミンが壊れない事も簡単な試験で確かめる事が出来ます。美味しくて安全な水は、生活の要です。
ある人が、新たに水道配管が引き込まれる筈の土地を購入しました。しかし、引き込みは成されず前から引き込まれていた古い鉄管に繋ぎこまれていました。当然の如くサビが出ます。仲介した不動産屋さんから、「水道から赤サビは出ます。私の家も出ます。業界の常識です。土地販売で赤サビは瑕疵ではありません。」との説明を受けたそうです。本当かどうか?水道局でも「使って使えない事は無い」と話したというお墨付きの補足もあったとの事です。性善説的日本人には信じられない言葉の数々・・・世の中間違いは確かにあるものですが、その後の対応は千差万別です。売主に初めから仕組まれると、尚更に大変です。現在進行形の信じられない出来事です。(この写真のお住まいではで無く、他の方のお住まいです。)
※朝、現場打ち合わせで話しかけられながら日記を書くと、誤字脱字の雨嵐です・・・やはり、4時に起きて一人の時に書くのが一番ですね。いやぁ〜恥ずかしい・・・
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埋設物
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2011/8/1
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世の中何があるか本当に分かりません。お客様が購入した土地を基礎工事の為に堀上げて整備しようとしたら、土の中から埋設物が出てきてしまいました。当然、不法投棄で対応してくれると思ったら、平成9年以降の埋設と誰が埋めたかが分からなければ、杢創舎で処分してと○○市役所さんから優しく言われて・・・そんな〜と云う事で、更に掘り込んでゴミを調べ始めたら、埋めた方の名前入りのシートが出て来たので、直接連絡して処分して貰う事になりました。実は、大手建設会社さんでしたが、速やかなる対応をしていただいて解決はしましたから、まずは一安心です。でも、こんなの嫌ですよね!しかし、土地販売の仲介者の対応は悪く、売るだけです。皆さん、古い土地の購入時は本当に注意された方が良いですヨ。実は、この地は別問題もあってお客様が大変で、かわいそうです。
週明けの新たな月の初めに、こんな写真ですみません。仕分ける私たちも大変でした。世の中何が起こるか本当に分かりません。自然災害も何時来るか分かりませんから、新潟も福島も本当に大変です。津波の時の気持ちになろうと思うのですが、やはり離れたところから映像だけ見ていると、感覚が少し鈍ります(平野大臣頑張れと思いました。笑)。内陸と沿岸の温度差もこうした事なんでしょうね?と反省するのですが、埋設物が出たり水道から赤サビが出るのを隠された土地の購入者と、売主や仲介業者の気持ちの温度差はそれとは別で、非常にはらただしくなりました。
※なんと、水道の赤サビは普通よくあることで、業界の常識と説明されたそうです。しかも、サビに関して上下水道局には苦情を言いません的な念書を、売主が密かに書いて提出していました。そして、上下水道局では念書があるから関知しないそうです。インフラとは何ぞや!誰も誠意を見せてくれない中で、一個人が困り果てています。お互いが困らせるのと違い、一方的に困るという事は・・・
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完成見学会
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2011/7/31
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高松の完成見学会は無事開催できました。考えてみると、無事開催できなかった事がこれまで一度だけあります。そう、大震災の影響で、緑が丘の太陽光発電パネル搭載住宅の完成見学会は出来ませんでした。ガソリンスタンドに並んだり、地下の事務所の薪ストーブで暖を取り、カセットコンロでご飯を作り、お風呂にも入れずにジッと我慢しながら、電気や水道が復旧するのを今か今かと待ち望んでいた事を思い出してしまいます。夜になると、家族が狭い部屋に集まり、蝋燭や電池の明かりを頼りに寄り添い、ラジオだけが頼りで、繰り返される余震に体が何時までも揺れている様な感覚が未だに続いている気がする事もあります。そうした気持ちを共有したお客様のお住まいが、予定より2ヵ月遅れましたが完成し、無事お引き渡しができました。
お客様も、ご職業を活かしたボランティアで沿岸に向かい、私たちが支援物資を運ぼうとしたときにも、支援品を届けていただいたりと、本当に良くしていただきました。盛岡市では、建物に大きな被害は少なくて安心していましたが、地震保険では基礎は大丈夫なのに、上塗りのモルタルの自然現象のヒビでも一部損や半壊の扱いで保険金を出していますから、今後の盛岡市内の書類上の半壊住宅は増えると思います。食べ残して捨てる食事、使えるのに捨てる品々、いや次から次にまた造り出すなど、物を大切にしない姿勢に戻ることでホッとするのだろうか?津波で家を失くした人、そこに届けばどんなにいいのだろうと思える様な事が本当に沢山あります。まるで、人の心を試されているかのような日々の中で、大切な事は一人一人の心の中にこそあるのだろうと思われてなりません。
災害の無い土地に、新しい住まいが出来上がる事は、家族の幸せの姿の具現化であって、笑顔がそこに溢れます。そうした瞬間の為に汗を流して働く事ができる私は幸せです。自分の心が素直に、人様の為に、誰かの為にと、思いを向けられる瞬間が多い仕事です。同じ体験を経て完成したお住まいは、高松のお住まいだけはでなく沢山ありますし、これまで建てさせていただいたお客様皆様にも同様に感謝の思いが溢れます。出来るだけの最善を尽くしたい気持ちが、今回の体験を得て益々高まりました。今日も、高松の玄関先にポストや表札の取り付けに向かいますが、なんか気持ちが弾みます(笑顔)。
※文章は良い事を書いても、忙しい現実は良い事ばかりも書けません。新たな図面は遅れるし、社員もオーバーワークで疲労感があります。大工さんも沿岸に向かい人手不足です。そうした事で、ご迷惑をお掛けしている皆様に心からお詫び申し上げます。でも、順番を曲げずに丁寧に仕事をさせていただいておりますので、どうかお待ちいただければ必ず誠意を尽くさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
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200年
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2011/7/30
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製材所見学時に、毎回セットで見学させていただいている古民家です。一本の大木を一度細かくばらばらに分けてから、再度人の手で組み上げた、まるで一本の木がそのまま大きな住まいになったと思える木組みの迫力があります。確かな手応えで、この場と同じ空間で生きた人々の血を受け継いでいるのが、今の私たち岩手県人な筈です。長い時の流れを辿れば、そう1000年に渡る歴史を辿れば、岩手県のみならず東北そして日本の先人のDNAを受け継いでいる私たちです。何気なく本棚から出されていた「お〜い、龍馬」を久し振りに開いたら、時は幕末、薩長連合を成し遂げた瞬間の龍馬の姿がありました。もしも、時の流れの中で繋がっているとしたら、この瞬間の気持ちを少しでも感じる事が出来たら、この民家を建てた人々の心意気や技を少しでも知りうる事が出来たなら、それはどんなに素晴らしいことでしょう!200年が経過する民家に、実際に立つ事が出来ているのは確かです。割れたり反ったり時には捩じれたりした柱や梁が、大きな地震にも耐え、鉄筋の基礎が無くてもこうして崩れずにあるのです。それが凄いと思います。現代の住宅が200年持つなら対等ですが、持たないとすれば技術は本当に進化しているのでしょうか?勝っていない事だけは確実な気がします。
※今日は、高松の完成見学会です。エアコンはありませんが、断熱性能と風の取り入れだけでの涼しさをご体感いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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168年
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2011/7/29
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南部藩が植えた杉の年輪で、168年との事です。9月14日・15日・16日の三日間、盛岡劇場で「万葉にあそぶ〜季(とき)〜」と題されたお芝居が公演予定です。脚本・監修は桜川ちはやさん、演出はおおしだまごさんです。入場料は¥1200ですが、前売り券は¥1000です。弊社で先着10名様に前売り券サービスさせていただきます。実は、この168年の杉やケヤキなど杢創舎提供の丸太や木材が演劇に使用されます。ご希望の方は是非お問い合わせください。
※この世の全てを生み出し、生かし続ける物は、太陽・月・日・水・木・岩など自然の力、それらすべてを深く崇め、敬い、丁寧に扱ってきた太古の人々。
約1300年前、奈良時代に編まれた日本に残る最古の和歌集「万葉集」には、幾度となく繰り返される天変地異や人災など、抗えきれない運命を自然と共存しながら懸命に生きた人々の姿がここにあります・・・チラシの一部をご紹介させていただきました。
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製材所見学
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2011/7/28
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昨日は、またまた一戸製材所さんの見学をお客様同伴でさせていただきました。山から製材、そして刻みや仕上げ工事などなど、家が出来るまでの顔の見える関係の構築が出来ているからこそ、こうした見学が可能となります。それが何?と言われればそれまでなのですが、食品類は製造工程や汚染度など気になるのと同じに、住まいの造り方も住む人の健康に関わります。既製品のフロアーや窯業系外壁の製造工程を見学すると、マスクが必要な場所や危険薬品などの部屋があります。でも、無垢のしかも天然乾燥の工場ではそうした事は無く、逆に木の臭いをかいで気持ちが安らぎます。不夜城でもありません。電気の消費も倍違って必要最小限で少ないのです。働く人の笑顔も直ぐ側にあります。時代に逆行しようがしまいがそうした事は関係なく、何が正しいかと問えば、自分の気持ちに素直に楽しくありたいと思い、こうした事を続けて行きたいと思います。
写真は、製材工場の目立て部屋で撮影しました。自社の製材機の手入れも自社で行う一戸製材所さんは、素晴らしいと私は思います。盛岡市製材工場は今年の5月に閉鎖となりました。宮古の重茂製材さんは火攻め水攻めにも負けず、復活し始めています。民間の力の方が魅力溢れて貴重です。やれるところがある限り共に頑張りましょう!時代は何時か流れを変える筈です。岩手は、これからが日本の世界の魁となれる地域ですから!
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写真撮影
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2011/7/27
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昨日は、震災の影響で撮影出来なかった「すご動物病院」さんの完成写真撮影をさせていただきました。2階の住人「ミルク」君が一番大活躍でモデルをきちんと務めてもらいました(笑)。後から気が付きましたが、ミルクを反対から読むと「クルミ」です。実は窓枠は大半がクルミ材で造らせていただいたお住まいです。南の景色が見えるクルミの窓枠が、ネコの居場所になっていると教えられてきました。カメラマンの奥山さんは動物が大好きとの事で、大変楽しそうでした。外観もきちんと撮影してくれるので、私も奥山カメラマンが大好きです(笑)。
木の空間が迎えてくれる「すご動物病院」さんには、トリミング室もあります。病気だけでなく、ケアやお泊りなどもご相談できますので、是非一度訪ねてみていただければ幸いです。みたけ方面の方は、「ちば動物病院」さんがお勧めです。どちらも、良い先生ですよ〜
※奥山さんのHPです。 http://atsushi-okuyama.com/
※リフォームや手直しのコーナーを更新しました。大分お待ちいただいての工事となってしまいましたが、面白い発想で可動壁を作成しました。是非ご覧ください。
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木がある事
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2011/7/26
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高松の現場のロフトに上がる付近の写真です。家の中に、無垢の木がある事が楽しくなる一場面です。お客様も、脱落防止に取り付けた曲がり板を触りながら、「いいな〜ぁ」と呟いていただきました。アイデアで取り付けたこの板は、カーブしてアオ(赤松特優の変性菌)が入った普段は使われない材ですが、木の空間に組み合わせる事で、生き生きとその姿で人を癒してくれます。何気ない、ほんの少しの偶然で発生したこんな絵になる場所が、探すと色々とあります。生活の役に立つのとは別な意味合いの癒しの場が、住まいの中には演出されてもいい様に感じます。今回は何故か、家の中で天井を見上げる事が多い気がします。空気が導いてくれるから?
※今週の土曜日(30日)は、高松の完成見学会を開催させていただきます。現地は本当に狭く、駐車は2台ぐらいしか出来ませんので、出来れば高松の池の無料駐車場に車を停めて、歩いてご見学会場までいらして頂ければ幸いです。徒歩数分です。よろしくお願い申し上げます。
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高窓
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2011/7/25
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自宅の居間には、この様な高窓があります。普段は怖くて開放しないのですが、通気具合を確かめる為に開けてみました。何故怖い?かと云えば、以前このチェーンが外れて閉める事が出来なくなったからです。出来るだけ手で開け閉めできるように配置した方がいいです(笑)。さて、風が抜けるかどうかといえば、バッチリ風が吹き抜けて行きます。ただ、思いこみで誤解されるのは、非常に快適かどうかという点です。エアコン並みの涼しさを得たいという場合は、自然の風のみではまず不可能です。しかし、外部の暑さに比べて数度下がり湿度も不快では無く、凌げる程度を確保するのは問題なくできます。短い夏をやり過ごすには十分で、時に気持ちの良い風が運んでくれる爽快感はエアコンでは得られない快適さがあります。高窓は新築時から造らないと大変ですが、みなさんのご自宅の現在ある窓を開放するとき、一工夫しながら風の通り道を調べてみると発見があるかもしれません。(書くまでも無いかもしれませんが・・・)
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セミ
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2011/7/24
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この季節になると、滝沢の作業場では大量のセミが地面から出て来るので、毎年セミとご対面します。脱皮するその瞬間を見る事もあります。でも、今年は少しそのセミの数が少ない気がするのは私だけでしょうか?多いか少ないかはわかりませんが、地面でもがきながら這い出て懸命に短い命を生きる姿に、毎回カメラを向けてしまいます。また、とにかく何にでもしがみ付くので、人から逃げようと云う気もないらしく、差し伸べた枝にしがみついてくるのです。直接触れて、人の体温で変な事にならない様にと、出来るだけ人肌の手では触れないようにしながら、楽なところまで出してあげたくなるのでした。そんな余計な事までしてしまい、この場を離れました。
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花火
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2011/7/23
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楽しそうですね(笑)。お付き合いのある山主さんから、花火の共同購入チラシが送られてきたので、購入希望者を募ってそれが届きました。家族や子供、そして孫へのプレゼントに、思いはそれぞれです。皆が笑顔になる品々て、本当にいいですね。急に涼しくなってしまいましたが、打ち上げ花火の季節に気持ちが弾みます。
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岩手山
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2011/7/22
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昨日の夕方の景色です。なんとも不思議な雲でした。最近空を見上げる事が多いので、雲の楽しさに魅せられていますが、写したいその時にカメラが手元にない事が多くて、何度もシャッターチャンスを逃しているこの頃です。しかし、昨日も今日も朝が寒いですね。もう秋?と、間違うかの様な変な気候で想像以上に日本列島付近の環境は普段とは違うのではないでしょうか?
何にしても、朝のこの冷気を取り込んで逃がさなければ、日中かなり快適に過せる時間が長くなりました。特に1階はいいみたいで、夏は1階冬は2階でというお客様もいらっしゃいます(笑)。日本家屋の自在性に気が付いて住みこなす人は少ないのですが、時にこうした話を聞いて頷いてしまいました。
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津軽石にて
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2011/7/21
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昨日、津軽石の重茂製材所に行ってきました。道中はかなり片付いていましたが、傷跡は未だに深くて、未曽有という言葉がこれほど当て嵌まるものは無いだろうと感じながらの道中でした。製材所に着くと、140坪の工場が出来上がり、新しい製材の機材が取り付けられていましたが、電気が来たのはここ数日前との事でした。火攻め水攻めに合いながらも、親子二人だけの製材工場がこうして復活する逞しさに深く心を打たれました。
そのオヤジさんが、「重茂半島の19戸が暮らす部落は、全て流された。100年前の津波で、皆が山の上に暮らす様に一度なった筈が、時が経つとだんだんと忘れて下に下にと家を建てる様になって、また流された。今度もまた、その繰り返しか?」と呟くのを聞きながら、多分防波堤が出来て安全という風潮が背中を押したに違いないと私は思いました。原発もそうです。誰もが安全と思うから心を許せるのであり、不安と思えば受け入れる人などいる筈がありません。でも、惑星に住むと云う事は変えられませんから、その星が持つ力の中で暮らす、本当の知識を得る事が必要な気がしてきました。人間側の都合のみ押し上げて、自然を顧みないから罰が与えられたのではなく、必ず起こる事を忘れて歴史の本当の語り部を抹殺した罪深き利益追求主義の、心なき成長の冷たい笑いこそが悪魔の導きに等しく、天使の微笑みは野辺の草花の様に常に身の周りに有るのだと、世界を見渡して、何が本当に幸せなのかを考えていい時期だと思います。
あの一瞬の出来事の後で、人間以外での要は、火であり水であり外部から人を守る何かしらの建物だった筈です。その火は自然の木材であり、水は沢や川のものであり、住まいは千差万別ですが冷たい床より畳の方が優しくて毛布が欲しくて、個々の住まいの方が大勢が隣り合う空間よりも、安らぎに大きな違いがあった筈です。現地の人は余裕はなく、必死という姿が脳裏に浮かびますが、内陸側で隣り合う私たちは、そうした事を感じないわけにはいかない気がするのです。何が出来るわけではないかもしれませんが、地域の森を大切にする住まいの建て方を押し上げたい気持ちが強くなりました。大きな丸太を前にして、「ただ挽いたのでは駄目さ、鴨居を取り、柾目の柱を取り、無節の板を取り、賃挽きを生かさないと丸太で買う良さが無くなる。」そう言われてきました。本当にそうなのです。毎回同じ事を云われます。それが良いのです。何時も同じ事を何度でも言う。一度話したから分かるだろう!ではなく、何時も何時も同じことを言い続ける!それでも毎回違うのです。津波の事も原発の事も、やはり話し続ける事が一番大切な気がします。まだまだ最中ですが、何十年と云い続ける人が多い程間違いは無くなる筈です。
最後に、木材の事、大工の事、山の事、話す人が少ない今の現実は、間違いなのか間違いではないのか?
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冷風機
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2011/7/20
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自宅の2階で色々とやっています。南側の窓上には庇があるので、真南からの直射は遮ります。しかし、太陽は円を描きながら廻り込んできます。そこで、南側の2重窓の内側の木製ペアガラス戸も、冬の様に閉めてプリーツスクリーンも下げる方が、私の自宅の場合は暑さが入り込みません。そして、消費電力45Wの水の力で冷風を起こす安い機器(≒¥8,500)の水に氷を入れて稼働させれば、それだけで涼が取れて快適です。仮に10時間使用して1kw当たり例えば25円で計算すると、1日11.25円で1ヵ月毎日使っても350円以下です。あり得ませんが24時間フルに廻して、1.080khwx30日x25円で1ヵ月810円です。扇風機とほぼ同じ消費電力なので、扇風機の使用台数を10台位同時稼働させると、エアコン1台の消費電力500W相当と同じ位になります。でも、この冷風機1台と扇風機1台だけで我が家のリビングは本当に暑くなく暮らせます。しかも、外に暖気を出す事もありません。まして、24時間稼働する事はありません。ただ、朝からお昼頃までは西側の窓からの風が気持ちよく入るので、南側はこの写真の様にしておき、夕方になると西側を遮蔽し南側の窓を開けて風を取り込むなど、手動の暮らしであれこれと半分やって半分出来なくて、その分を消費電力の少ない機器に活躍してもらっている訳です。長々すみませんでした。
※断熱性能の非常に高い住まいを造ると、暮らし方は24時間快適過ぎるほどに欲張らず、適度に省エネが目で見える姿でも不快感が無く過ごせます。もちろん、この写真の空間にエアコンを持ち込むと、断然快適でどこもかしこも涼しくはなるのですが、あえてそれをしないアマノジャク的発想も、訪ねてくれる人が「オッ、エアコン無いのに涼しいですね。」と呟いていただいて、嬉しくなります。
※消費電力などの計算は、分かり易く簡単に書いただけですので、ご容赦ください。
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休憩時間
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2011/7/19
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滝沢の作業場では刻みが進んでいますが、休憩時間になるとこうして皆で刃物の手入れに余念がありません。誰が一番上手に砥ぐ事が出来るか、口には出さないけれど内心は結構競い合っているかもと、微笑ましく見入ってしまいます(笑)。休憩時間にタバコを吸い、缶コーヒーを飲み、ガハハと雑談するのもいいのでしょうが、私はこの姿の方が昔から大好きです。その癖は、働き始めたころからそのままで、朝仕事を始めてから10時に休憩の声が掛かると、体が乗り始めているので休みたくなくて本当に嫌でした(笑)。そう、思い出すと初めて働いたのは中学生の時で、鉄筋工事のアルバイトでした。休憩の声が掛かって休んでも、大人の会話などに入れる筈が無く、一人でじっと我慢したものです(笑)。これが、○衛隊になると更に憂鬱で仕事より休憩が長くて、本当に嫌でした(笑)。
実は今もその癖が抜けなくて、休むと云う行為が本当は大切なのだと世間的に認めるのですが、気持ちが付いていかないので、休憩小屋からそっと離れて黙々と仕事をしてしまいます。そうした時に、この風景に出合うと何故か気持ちが弾みます。今時、本当に少なくなった光景ですが、一番大切な職人の姿だと私は思います。たぶん、そんなの俺も出来ると自慢げな人達も、10年20年と経過した時に、やり続けた人とやらなかった人との差が明確になって気が付くかもしれませんが、その時の後悔は取返しが付かない場合が多いのです。世の大工と呼ばれる方々が、本来の地位を取り戻して欲しいものです。目の前の慾に駆られて、道具の手入れが不要な現場のみが増える今の世に立ち向かうには、こうした心ある姿の若い世代が私の心の支えです。
※建築集更新しました。
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日差し除け
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2011/7/18
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昨日の外部から見た木製ブラインドを、室内側から撮影した写真です。バルコニーの洗濯物干し場の雨避けガラスに、解体現場で捨てられようとしていた古い木製ブラインドをヒモで吊り下げただけのものです。西日は真横から差し込むので、少しの隙間も逃さず入り込みますが、無いよりはかなり遮ります。この方式だと室内の扉を閉めた方が良い場合と、開けて風を取り込んだ方が良い場合があります。そこは、生活しながらコツを掴むしかないのですが、他に風を取り込める窓がある時は、閉めた方が暑さを感じなくなる場合があります。なので、窓は目の位置だけに固執せずに、上げたり上げたり開放時の風を考える、何時開けて何時閉めるかなど微妙なところで、夏をやり越す事が出来る地域に私たちは暮らしています。自然と向き合い共存する、ご先祖からの知恵と今ある新しい知恵との融合こそが、歴史を歩む私たちのあるべき姿では無いでしょうか?
そう考えると、簾は南側の様に上から差し込む場合は良いのですが、真横から来る強い日差しには弱いので、雨戸なるものが西には必ずあったものと思われます。時々雨戸も造りますが、これはかなり役立ちます。少々面倒ですが・・・ソッ、その面倒が楽しみに変わればいいのです。加えて、町に緑が沢山あればかなり涼しくなります。しかし、落ち葉を皆で掃除する面倒も発生します。暮らしに余裕が無いと駄目ですね・・・と、自分自身に言うのでした。
※建築集更新しました。
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三種類の遮熱
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2011/7/17
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自宅の西側窓にて遮熱効果を色々と調べています。写真左側から、木製ブラインド・オーニング・簾です。効果は、中央のオーニングが抜群です。木製ブラインドもかなり良いのですが、隙間を見逃さない太陽の強力なパンチ力の方が勝ります。簾は気持ち違うだけで、大きな効果はありませんが、2重にする事で少しは良くなりました。とにかく西日は遮らないと大変です。左側の木製ブラインド部分は、サンルーム的な物干しなので、外側のガラス部の木製ブラインドで日差しを遮り、1m離れた内側の網戸付きの木製手造り引き戸を開けると、風が入り込むので台所がすこぶる快適になりました。右側の簾部も、木製ブラインドすれば外観も統一されるし、遮熱効果が上がるのでそうしたいと思いますが、木枠工事が必要です。ところで、この中央のオーニングは通販にて≒¥10,000強で購入した商品です。4年間頑張っています。デッキやバルコニーがあるとこうした事が出来るので、少しの工夫が面白いです。
※建築集、更新しました。
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扇風機
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2011/7/16
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なに撮ってんの!と言っても遅い(笑)。オッ背中には極真会館の刻印が!でも、入会していないんだぁ〜「空手やろうよ」と、誘っているのですが、ハンドボールに専念する毎日です。
さて、この1000円以下の電池式扇風機も活躍しています。持ち運びも便利で、似たようなもので、USB接続の扇風機は事務所で活躍しています。書類が飛ばされる事も無く、電力消費は5Vと少なくて一時の暑さを凌ぐには手軽でいいと思います。冬は氷点下を室内20度以上に上げたいのでパワーが必要ですが、夏は2〜3度の差があれば体感はかなり違います。なので、少しの工夫でどうにかなるのが嬉しいものです。エアコンを使う事に比べれば対価メリットが分かり易いので尚面白いです。こう書くと、エアコンを否定しているように思われるかもしれませんが、そうではなくてケースバイケースです。ただ、使わないで暮らす工夫も案外楽しいと思うのです。
工夫している人のお話は面白く、みんな目が輝いています。夏に強い耐力がある事も共通点が多いですね。ランニングしたり、薪割りしている人にそうした人が多い気もします。私は、夏の暑い時間にカッパを着て走る事が好きなのですが、何故か痩せません!汗の倍ビールを飲むからだと思いますが(笑)、暑さには非常に強い気がしています(笑顔)。
※建築集、更新しました。
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床下の冷気
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2011/7/15
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昨日、みたけの佐々木通信さんへ打ち合わせでお伺いすると、とにかく事務所が涼しいのです。エアコンはありません。親戚なので、初の二重壁を試しに造らせてもらい、Q値は1.0W/m2Kです。事務所をのぞくと、床下の冷気が床上にあがるように、ファンを使用して押し上げていました。これは効果があります。と言っても、基礎断熱で床下も室内と同じ空間になるから出来る話です。1階は事務所ですが、社員の人達が大勢戻ると、人の熱気で暑くなってしまうと笑っていました。なので、快適さはほんの少しの微妙なところで、風がポイントでと思います。加えて湿度もですが、なにより住む人の一工夫の差は、大きいな〜と思いました。それから、2階のデッキは窓に日除けを付ける際に有効なので、そのデッキを造る打ち合わせをしてきました。
※北側の基礎側からの冷気の取り入れです。冷気と言っても、とても冷たい風という訳ではありません。僅かな部分なので、夜や朝の冷たい空気を取り込む事などで効果が上がるのは言うまでもありません。
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生命力
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2011/7/14
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昨年、倒木を短く玉伐りしておいたものですが、葉っぱが出てきてしまいました。多分、ヤナギの木だと思うのですが、この生命力の強さが日本の森林の強さです。世界の中では、砂漠化したり永久凍土になってしまう場所は、伐ってはいけませんが、日本の場合は適度に伐る事も大切だと教わりました。その適度とは、一般的なる少しではなく、バサッと伐る事も含まれるので、山側の感覚と町側の感覚は少し違うようです。
さて、この丸太ですが、今年の秋には盛岡劇場での演劇に使われます。どんな事になるのか私も分からないのでワクワクしてしまいますが、ケヤキ・ヤナギ・サクラ・ナラと並べて準備中です。加えて、160年を超える南部藩時代の杉も!これは楽しみです。
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上太田より
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2011/7/13
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現在構造工事中の、上太田の現場の足場らから見える景色です。藤原の撮影と思われますが、この景色がロフトの窓から望めます。問題は西日ですね。毎年暑さが増している温暖化?と思う現象に、住まいの造り方も混迷をきたしています。エアコンを取り込めば、室内は問題ないかもしれませんが、外に暑さをどんどん排出するし、節電が急務です。でも、健康第一であり、我慢して熱中症になると大変です。そうなると、住まいの性能のありかたと、住まい方に目を向けなければならなくなります。双方が大切になります。
現在、自分で改修工事をしている藤原の築80年の貸家は、断熱材など全く入っていませんから冬は寒く、夏は・・・おや、涼しいのです。夏暑く冬寒いのは、ここ30年程度のお住まいの方です。夏を旨とした住まいは確立されていた訳です。古民家も同様で、暗いけど夏は涼しいのです。土壁という素材や、屋根の厚さなどに目を向けたくなりますが、時代はすでにそれを押し遣り一般的ではなくなりました。まして、やはり冬は暖かく暮らしたいのは誰もが同じです。電気や灯油にガスなどの、設備に出来るだけ頼らない暮らしが出来る住まい造りは、断熱性能の高い住宅で開口部の工夫もなされる必要があります。エアコンのいらない家は、エアコンを使う家に比べれば暑いのですが、湿度バランスも良くて時々風が抜ける快適さが、住む人の健康を維持してくれます。住み暮らす側の技も要求されるのが夏の過ごし方の様に思われて、昨日は事務所の床を一部カットして、換気扇も位置を移動しながら様子をみていますが、手応えはありました。
※よくある間違いに、エアコンをアエコンと書いてしまう癖があります・・・恥ずかしいです・・・すみませんでした。わざとだろうと、笑われましたが・・・
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太陽熱パネル
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2011/7/12
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今年の冬に完成した西松園の囲炉裏のあるお住まいです。昨日は、太陽熱温水パネルで沸くお湯が70度になったそうです。春になってから灯油の使用は少なくなり、今は殆どボイラー稼働が無いそうです。夜は涼しくて寒い位なので、冷気を取り入れた朝の室内は午前中窓を空けない方が涼しくて、午後になって風が走ると南の庇で太陽を遮った窓を開放して、北側に抜く事が尚更に効果的です。写真を見て分かりますが、南側の植栽が緑が風を呼び込む事や涼しさを運びこむ事に活躍しています。冬は、壁・屋根・基礎の断熱と開口部の強化が重要で、換気も大切ですが、夏は開口部の風の流れが水平面だけでなく上下の関係による効果に違いがあります。加えて、外部側の庇や植栽の有る無しは、数度の違いで快適さに違いがあります。無風の28度より風のある30度の方が涼しく感じるものです。そして、湿度の違いは体感指数を大きく変えてくれます。無垢の住まいは、その湿度が本当に丁度よくて、あとは自然の風があればエアコンが無くても凌げます(個人差はあります)。
もしも、井戸を掘り上げて屋根に散水出来るとすれば、散水ポンプは太陽光発電で稼働する事も出来ます。その配管を室内に取り込んで輻射型のパネルなどに通水する事も出来るし、地下の冷気を室内に取り込んで自然の冷房をするシステムもあります。どこまでやるかは予算次第だと思いますが、エアコンは外に暖気を排出しますからますます外を暑くしていまいますので、エアコンのみに頼るのではなく、人が一工夫することで数度の差を作り上げる事が可能です。あとは、少し我慢すれば大丈夫なのがこの地域の夏の暮らし方だと私は思うので、それが可能な住いの性能を高めてQ値は1.0W/m2K前後としています。ちなみに我が家はQ値1.4程度なのですが、エアコンは付けていません。高松の池方面からの風が吹き抜けるので、夏は南風だけとは限らない地域です。地域を読みこむ事は、住み暮らす人の日々の観察力の方が確実です。
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アブラメ
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2011/7/11
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昨日の夕方、高松の池前まで走ってヒイヒイ言いながらなんとか戻ると、ヤッケを着こんだお陰で一瞬2kgの汗が出ていました。着替えてもまだ汗が滴るところへ届いたのが、このアブラメです♪。先日、ある業者さんに鉄筋加工機を貸したのですが、その御礼に釣ってきたとの事!40p強です。嬉しくて、これなら毎日貸してもいいですね(笑)。こうなると、減った2kgなど直ぐに元通りに戻ります。でも、まだ二日目ですから出来るだけ毎日続けたいと思っています。それから、別な効果があって、昨日様な暑さもあまり気にならない体にはなると思います。なんて、三日坊主にならないようにしなければ・・・
そう言えば、薪割りをお願いしていた漁師の叔父さんも、全て割り終えて被災地へ戻りましたが、イカ釣り漁に誘われた〜と電話がありました。復興へ向けて少しずつ変化ある日々が聞こえると嬉しくなります。でも、重茂方面の製材所さんのところは動力電気がまだ来なくて製材が進みません・・・内陸で考えるよりも沿岸の大変さは見えないところで厳しさが変わりません。
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LED電灯
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2011/7/10
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杢創舎事務所の玄関ドアの横壁に取り付けた、懐中電灯の写真です。普段は固定して、センサー機能を働かせると、暗がりでドアを空けるとこうして点灯します。持ち運んで、普通に懐中電灯としても使えます。または、机の上に置いて電気スタンドの様な使い方もできます。¥2,000しません。LEDなので単三電池3本も長持ちします。こうしたものを手にすると、災害時の事を思い出し、万が一の時の備えをしよう!との気持ちになります。小さな太陽電池方式の器具類も次第に増やすなど、毎回少しずつこうした事に手を掛けると、忘れる事が無くなる気がします。ご希望のお客様には販売もできますが、如何でしょうか?
※現場便りでは、同時進行の現場を進捗状況に合わせてランダムに毎日更新させていただいております。少し見難いかもしれませんが・・・ご容赦のほど、お願い申し上げます。
※陸前高田市消防団さんのホームページです。このところ、ブログの更新はされていませんね・・(ダウンロードに時間が掛かりますが、気長にお願いします。)
http://www.bookshelf.cc/rikuzentakata/blog/
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大切な事
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2011/7/9
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大工さんの年季を感じる道具を見ていると、ある種の大切な事を感じるのですが、一人で感じているうちは個人の自由です。でも、そうした気持ちを外で他の人に伝える事になると、相手が聞く耳を持たない場合は虚しさに襲われます。
昨日聞いた言葉の数々・・・経営・利益・赤字そんな言葉の羅列だけが口元に上がる人の目を直視しながら、心に響く事のない乾いた日本語が、私には同じ国の言葉には聞こえず、まるで異国の地にでもいるかのような気分でした。「毎月1箇所2箇所と工場が潰れているのだよ!」「御宅の様な会社が少し集まったってな・・・50社も集まるなら別だが、アハハ」
私も今年は50歳になりますが、最近言葉が文章や文字では無く、映像が脳裏に浮かぶ様になりました。昨日は、先の様な会話の中で、最初は大きな機械音の中で笑顔で汗を流す人達の素敵な風景が浮かんでいたのに、次第に心の中に何も見えなくなってしまいました。「無」と「虚」が矛盾する何かを確りと確信して、自分の心が納得していないのです。でも、言葉が上手くない私は返し言葉に切れが無くて・・・ならば、50社分いや自分でやろう!と心は思うのです。口で言えない分を行動で示すしか出来ないのは昔からです。
その場を後にしてから電話で話したある人が、私は一切何も話していないのに「我々も頑張りますから、神様がみてますよ〜」と・・・なんで突然そんな事言い出すかとても不思議でした。仲間がいる、人を大切にして行こう!と、その人たちの笑顔が浮かび、山々が浮かび、ハッとした瞬間が駆け抜けて行きました。
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雨上がりの朝
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2011/7/8
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雨上がりの気持ちのいい朝です。小鳥のさえずりも聞こえる事務所内でパソコンに向かう毎日ですが、僅かな庭を毎日見るのが楽しみです。理由も無く眺めていると、ご近所を散歩する人達が「おはようございます」と声を掛けてくれます。そんな、普通の何気ない毎日が有る事は、本当に幸せなんだろうと思うようになったのは、3.11からです。温度差の声が聞こえる様になりましたが、一人の手で何が出来るのか、何人いれば何が出来るのか、何人も集まればまとまるのか、誰が先に立てばいいのか、そんな事を考えていると、身近にいる人の有り難さに気が付きます。こんな自分の話を聞いてくれる人がいるという事が、どんなに幸せなことなんだろうと思うのです。沿岸と内陸の温度を少なくするには、相手の話を聞く事だと思うし、それは毎日の仕事や生活でも地域でもそうなのだと思います。もしも、樹木と話が出来たら、彼らは最初に何を言うのだろう?分からないながら、そっと「おはよう!」挨拶してみてから、気恥かしくなり誰かに見られていないかと赤面するのでした。
※AM4時に雨上がりでしたが、7時を過ぎるころまた降り出しました・・・
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日輪
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2011/7/7
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今日二回目の更新です。今、空を見上げると「日輪」が見えるそうです。何か良い事があると言われ、人によりその良い事が違いますが、復興が早く進みますようにと、今回は願いをそこに向けましょう!間違っても宝くじが当たりますようになど不謹慎な願は禁物です・・・と書きながら、当たればいいな〜と内心思うのでした(笑)・・・買っていないから当たる筈も無いのですが・・・
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庭木見学
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2011/7/7
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お客様と、小岩井農場の植木市場を見学してきました。木の名称と値段が付いているので、非常に分かり易くて勉強にもなります。造園屋さんにお願いするのが一番安心なのですが、費用の事や自分で調べて植える楽しみもあるものです。枯れるかもしれないリスクはあるので、十分調べてから事に望む方が当然良い筈です。今回は、私も楽しいので搬送や穴掘りなどはお手伝い気分でした(笑)。梅雨〜夏の間に計画して、秋に植えこむ予定です。どうなるか、楽しみですね。
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草の波間を
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2011/7/6
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光る風が草の波を駆け抜ける、そんな梅雨の中での晴れ間は、雨が汚れを流しているお陰で気持ちがいいですね。走り去る車のからの目線も、どこか微笑んでくれているように感じます。多分、受け手の気持ちの問題かもしれませんが、気分良く過ごせる身近の自然は、岩手が豊かさに溢れているからだと、私は思います。出来る事なら、この足で駆け抜けたいのですが、重い体がその自由度を与えてくれません・・・これは真面目に痩せなければまずいな〜と思いながら、日々の仕事がなかなか室内から開放してくれない日々でしたが、それが非常に窮屈で、思い切って外に出る日が多くなってきたこの頃です。まずは1カ月後を目標に・・・
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