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頑張って!
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2009/2/24
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現場に張られた一枚のメッセージです。嬉しいです。
「はい!がんばります。」笑顔で答えます(笑)。
一人一人皆に家族がいるからこの優しさが身にしみます。厳しい時代だからこそ分かち合いながら、大切なものを見つけたいものです。以前から、いつの間にか張られたこのメッセージを紹介したいと思っていました。よっし、頑張るぞ〜
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薪棚
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2009/2/23
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「囲炉裏のある家」シリーズは、やはりこれでしょう!(笑)造った自分でも羨ましく感じる薪棚です。割るもの大変ですが、運んで積むのも一苦労です。その為、ここばかりでなく車から降ろし易い道路側にも薪が積み置かれていました。春が来ると、そこからまたここに運ばれると思います。確かに老後を心配すると、薪は無理なように思われるのですが、慣れるとそうではない事が分かります。やらないから出来ないし、やれば女性でも子供でも出来ます。無理な方には薪割り機もあります。車もそうですが、東京の人の方がよく歩くので健康な場合もあります。また、薪割りを家族で行う事で若い世代に受け継ぎ家族皆んで助け合う事にもなり、なにより楽しいのです(笑)。薪仲間になりましょう!
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薪ストーブ
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2009/2/22
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「囲炉裏のある家」には、薪ストーブも鎮座しています。当時は、カナダから直接購入していました。八戸港まで引き取りに出掛けたり自分で取り付けたり本当に色々していました。でも最近は、国内に海外の薪ストーブを取り扱うメーカーも増え、金額も搬送コストを加えて比べると変わらないので、国内で買う様になりました。海外の不思議な特徴ですが、初めて見積を取るとはじめは安く、喜んで購入するのですが必ず毎年値上がりするのです。そこで、一度購入を止め期間を空けてからまた見積を依頼すると、何故か安くて再度また値上がりするのです?あまりに分かりやすくて窓口を多く持つことが良いと、当方も利口になるわけです。もちろん、私が体験した事なので他の皆さんがそうだとは限りません。
ところで、海外には鋳物ストーブが多く国内は鉄板ストーブが多い訳ですが、金額のばらつきも本当に多いですね。何が一番いいんだろう?と思うのが当然ですが、ストーブは「薪」を極める事が一番です。機種は人により考え方がさまざまだし、求める環境や設置している環境も多種多様です。メンテ性と薪の確保や管理に乾燥など実用的なところに傾注する方が上手く行くように感じます。ところで、こちらは電化の土間スラブヒーターも敷設されています。薪との相性も良く、なんと値上がりした今年も今の時期で1万○千円とか・・・我が家より格段に素晴らしい!でも、長女さんが大学入学で外に出て、ご主人は単身赴任など生活環境にも違いがあるので一概には比べられません。それでも、やはり薪ストーブは活躍しています。いいですね〜
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床の間
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2009/2/20
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この床の間も「囲炉裏のある家」の和室です。最近、床の間を造る事が殆ど無くなりましたが、依頼されればもちろん造ります。柱は、柿渋を塗ってあるので年月と共に艶が増してきました。相手が杉なので、当初疎らに見えた部分も今では一体化しています。やはり無垢の家は、出来た時も良いのですが住んでからの経過が一番素敵です。確かに、動かない割れない狂わないも究極ですが、逆に動いた部分や割れたり反ったりした部分を見ながら「木は生きているんですね」と受け止められる素敵な人もいるのです。そう言う人に何故か逆に良い材が届く不思議な事もあります。先日も、「いや〜家がいい色になってきましたよ〜」と、あるお客様に言われて、この上ない幸せです。
※超長期住宅シリーズは「杢創舎紹介コーナー」に専用ページを設けました。ただ、過去の日記を移動中なので現在工事中です。しかし、今まで書いたものを見ながら移動していると、文章がくどいですね(笑)。もう少し、すっきりと書けるように努力します。
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囲炉裏
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2009/2/19
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アフター工事の為、HPギャラリーの「囲炉裏のある家」にお伺いしました。先日も人が集まり楽しんだという囲炉裏です。火棚には色々と楽しげなものが下がり、床も色合いが増して嬉しくなって写真を撮りました。直に火を焚く訳ですが、意外と天井は汚れいていません。写真では分かりにくいのですが、この火棚の上部には大きな手作り換気フードも取り付けられています。そして、NEDOへの補助申請も受付られた断熱気密性能の高い住まいです。お客様に、「相談すると、出来ない!と言わない、何でも可能とする魔法の澤口(笑)」と、褒められた事を思い出し、気持ちが温かくなるのです。そう言えば、先日も見学会の会場で「オタクにお願いすると、何とかしてくれそう」と満面の笑顔で言われました。嬉しくなり、笑顔で応えました。杢創舎で夢を実現して下さい、私も頑張ります。
※文書に誤字がありました。・・・何とかしてくそう」と・・トホホ(直しました。)
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太陽熱パネル
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2009/2/18
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今日の写真は昨年完成した太陽熱温水パネル設置のお住まいです。夏場は80度近くまでお湯を沸かす日もあるほどでしたが、今の季節でも50度を確保する日もあるそうです。朝から夕方までとにかく陽の当たる好条件がそれを可能としてくれますが、非常に羨ましい限りです。私の自宅は、お昼以降からしか日が当たらない場所なので、冬場は機能を果しません。夏場は50度ぐらいまででした。そこで、今年の秋までには南側に移動したいと思っています。加えて、こちらの住まいの暖房は薪ストーブメインで床下に温水を回す補助暖房も設けてはいますが、無暖房状態でも太陽の恩恵と断熱の効果で驚くほど暖かいのです。
建て主さんが、全てのご家庭に薪ストーブが設置されれば5000弱の世帯でも薪代が2億に届く計算になり地域経済や産業の活性化にも繋がるかも?とのお話でした(笑ながら)。乱伐しなければ、環境も山も人も良くなるので間伐材の利用など計画性があれば本当に良いかも!夢は見たいですね。断熱性の高い住まいと薪ストーブの相性は抜群です。
※暖房用のボイラーは、室内に設置する方が効率が良いとの事で、室内に設置しました。ただ、配線やらオーバーフローの配管などがどうしても露出するので、機械室を設けるかBOXを付けるか割り切るか?・・・予算との兼ね合いもありますが、機械室を考慮するなど注意が必要との反省をしました。
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防湿シート
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2009/2/17
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昨日、屋根断熱を始めると書きましたが、足場の都合で急遽先に防湿工事を行いました。サッシ廻りに巻き込むところや貫との絡みがやはり手間がかかり、使用するテープの量も増えます。膨大な量の気密テープの使用となるので、価格面と性能面のバランスを探りたくなるのですが、非常に幾何学的な姿になりました。この上に一度18o厚の下地木材を取り付けてから石膏ボードを張り込みます。その為、配線スペースが生まれるので気密の取り合いも確り工事が出来るし、後のメンテや配線の移動もシートの中に入れるより数段楽になり、後の気密層を壊す事もなく施工できます。先張り部分を多くすれば楽な箇所もありますが、建て方時の安全性も大切なので火打ち部分のみ先張りにして、梁の取り合いは防湿気密テープを胴縁とボードの厚みで納まる範囲で取り付けています。これらもやはり手間が掛かりますが、致し方無しで大切な部分です。また、シートとボードの間に18oの空気層が出来るのでアルミ蒸着シートの遮熱効果は上がり、熱を逃がさない効果も出ると思われます。
もしも、セルローズや自然系断熱材の調湿効果と蓄熱効果が換気との組み合わせで、壁内結露を生じさせないと判明してもらえれば、この工事も楽になるのかもしれませんが・・・どうなんでしょう?ただ、盲点は金物です。外断熱など外部から断熱ボードを金物で留めつける工法は金物や釘及びビスの結露に注意が必要です。柱は大丈夫と思いますが、間柱などへの止めビスが室内側の壁内に露出しているとかなりの確率で結露します。それが本でシロアリを呼び込んだ実例もあります。外部から内部へ突き抜けるボルトなどの金物も同様です。外側に付加断熱する効果はこうした部分の保護にもなると思います。いずれ、30年後ぐらいにはその答えが出ているとは思いますが、その頃は家を直しながら長く使い、古い建物に価値が見出される時代に変革されていく方向だそうです。その時を見据えた訳ではありませんが、そう言われる家になっている筈です。また、良い物を造りたい気持ちに嘘偽りはありません。こう書きながらも弊社も変化を遂げてきました。その時点で良い物を選びだしてきた気持はありますが、次から次に新しい物が出て来る業界なので、本当に何を目指している業界なのか疑いたくもなります。そうした時に、無垢の材料や自然素材にふと目を向けると揺ぎ無いのです。例えば、土壁を改良して断熱性を確保するとか、藁断熱とか土の屋根に茅葺などを現代の技術で改良して使うなど・・・妄想かな〜?(あるけど無い物を書いています?)長くなりすみません。無垢材をシートで包み込む方式を規定に従い大切さも理解でき施工しながら、こうした事を書きたい気持ちになるのでした。独り言です。
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壁充填断熱2
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2009/2/16
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昨日の日記の壁充填断熱の続きですが、横貫があるので昨日の写真の様に綺麗に入れるには工夫が必要です。この写真のように、120oの厚みの断熱材を貫に合わせてその部分を切り取り、先に横貫や間柱の裏に入れてから、本体を嵌め込みます。筋違いの部分も同様で、隙間なく入れたいのでチクチクしない断熱材を採用する理由が、作業する人たちに丁寧な作業をなるべく快適にとの思いからでした。そして、カットする人と入れる人でチームを組んでの連携が大切です。写真右に立てかけてある銀色の筒状のものは、この後断熱材の上に貼るアルミ蒸着防湿シートです。今日は、屋根の断熱工事を行っているので、明日位からこのシート工事が始まります。それから床貼りと・・・スムーズな作業が進む事を祈ります。
私はと言えば、北上のアフターで朝から出掛けっ放しでした。その為、毎朝書いていた朝の日記が夕方になってしまいましたが、北上方面は道中吹雪で事務所にたどり着くとタイヤに氷の塊がビッシリです。途中、駐車しているとタイヤを蹴飛ばす子供がいたのですが、多分氷を落としてくれているものと・・・怒るに怒れず笑うに笑えず、子供が通り過ぎるのを待ち発信!辿り着いて下りてみた氷の塊の凄さに、これではと納得しました。
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披露宴
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2009/2/15
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新郎が披露宴の大半を自分で演奏する珍しくも楽しく感動する披露宴でした。祝辞も「2月14日はいい日です。3月14日も忘れないで!」(本当にこれだけでした。笑)とだけの短くも内容の濃いお話で、これからの宴席は変わって行く予感を得ながら、やはり目線は目の前の食材に向かうオヤジでありました。今日はダウンしています・・・と言いながら本日2回目の日記です。そのうちホームページも超長期住宅シリーズと普段の日記と書き分けたいと考えています。
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壁充填断熱
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2009/2/15
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昨日は、親族の結婚式の為休んでいましたが現場は何とか壁の充填断熱まで完成しました。断熱材はアクリアというグラスール断熱材ですが、ノンホルムアルデヒド商品でチクチクしないグラスウールが魅力です。曲げたり押し込んだり自由自在で、優れた柔軟性と復元性があり、割れたりヘタったりつぶれたりせず、丈夫でしなやか。厚さもすぐに元にもどり、施工時の取り扱いによる製品の傷みの心配は無用との事です。扱ってみるとその通りで、貫の裏や間柱の裏に切り込んだものを入れてから施工するので隙間なく充填出来ました。原料の80%以上が家庭等から回収されるガラスビンなどをリサイクルしてつくられているそうです。製造過程で発生した端材や廃材も再利用されているし、建設廃棄物の減量に向けて環境大臣の認定を取得し、グラスウール製品の広域リサイクルにも取り組んでいるとカタログに書いてありました。価格も安く断熱性も確保でき、僅か1日で充填工事が完了するほど扱いが楽です。これで、外断熱と加えて170oの断熱層が出来あがりました。開口部はトリプルガラスの樹脂サッシで、来週野屋根断熱360oが完了すれば、職人が働く熱気だけで温かな空間を感じる事が出来るようになります。
以下カタログより抜粋
1.アクリアは、従来の高性能グラスウールの繊維をより細くすることにより、通常のグラスウールに比べ、繊維径が細く本数が多いことで、断熱性がアップし、同じ製品厚さでも断熱性能が向上します。高断熱・高気密住宅にすると、同じ室温でも暖かさの質が違ってきます。断熱・気密性能の低い住宅で暖房すると、部屋の上下での温度差が大きく、天井近い部分は暑いのに足元は寒いという現象が起こってしまいます。 高断熱・高気密住宅にすることで、室内の温度差が小さくなり、こうした不快な現象も解消できます。
2.アクリア」は、さらに高品質な細繊維を実現。施工時のチクチク感を解消しました。アクリアは、最新の細繊維技術により今までの高性能グラスウールのさらに上をいく細く均一な繊維を実現。1本、1本の繊維径が細く、本数が多いことで、断熱性の向上はもちろんのこと、肌触りもソフト。チクチクする度合いが低くなりました。
3.アクリアは、撥水処理を施し、繊維系断熱材におけるトップレベルの撥水性を実現。水に強いグラスウールです。特殊な撥水処理を施し、水ぬれによる性能劣化の不安を解消。長期に安定した性能をお約束できます。また、施工中の雨や漏れ水に対しても今まで以上に安心してお使いになれます。
4.アクリアは、吸音性にも優れたグラスウール。断熱と吸音の両面から快適空間を実現できます。グラスウールは音響調整や騒音対策用として、コンサートホールの天井や高速道路の防音パネルにも使用されている「JIS認定吸音材料」です。アクリアを断熱材として施工することで、不快な騒音や音もれなど、住まいの「音」の問題を和らげることができます。
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13日の続き
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2009/2/14
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昨日の続きになりますが、拡大するとタイベックシルバーというプリント文字も読み取れますが、10年保証製品です。そして、本来アルミ蒸着の専用テープもあるのですが、メーカーに問い合わせしても詳しい資料が届かないので、50年以上の耐久性製品と明確に謳っている気密・防水テープで粘着力や水圧試験結果の数値を掲載している商品から数値の高いものを使いました。サッシ周りは両面テープで透湿防水シートを接着し、下部には水切シートを挟み込んでいます。こうした、雨士舞や壁の単純結露時の水対策を確り行った後に、外壁を取り付けるための下地の施工となりますが、やはり防腐防蟻剤を塗布してから取り付けます。今書いた工事内容は昨日までに完成し、今日から内部の断熱工事が始まりますが、この外部の防水なども超長期住宅のポイントになる住宅性能保証に関わる大切なところです。
その、長期優良住宅と連動して住宅の履歴を残す取り組みも今後の方向となります。昨日のシンポジュウムで、現在でも100年200年と住み継がれてきた民家があり、そうした家に住んでいる人は、家に対して非常に詳しいとの話題がありました。誰が建てて、今までどこを直してどこの山の材でなど、住まいへの愛着が感じられるという事です。基本はやはりここだと私も思います。
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透湿防水シート
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2009/2/13
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超長期住宅は昨日外部の透湿防水シートを張り終えました。馴染みのタイベックですが、遮熱も考慮されたタイベックシルバーです。赤外線を75%〜85%反射すると書かれています。セーレン製品でも同様のものがありますし、イーストルーフという一ランク高価な商品もあります。さらに、遮熱するだけで断熱が不要という家具の梱包材のような商品もあります。まさに、遮熱時代?のような雰囲気で私も全ての商品を手にした事があり使用してみました。ただ、全てを鵜呑みに出来ず断熱材と併用したので単品の効果の違いは分かりませんでした。体感で良さを感じたのは、セルローズファイバーが一番でシートに関しては体感での良さを測るのは非常に無理があるかもしれません。でも、アルミ層と空気の対流面を工夫すれば効果が上がるのだそうです。でも、通気が大切なところですからあまり難しく考えず、防水効果(防水専用とは違うので誤解なく・・)など耐久性を優先に考え、加えて透湿遮熱性に保証など加味し、やはり価格も考慮して採用しました。もう少し説明したかったのですが、今から住宅履歴のシンポジュウムに参加してきます(笑)。
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12日2回目
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2009/2/12
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昨日は、岩泉町で「森のゼミナールin岩泉」に参加してきました。薪割リストの深澤さんのお話や、昨年弊社で家を建てていただいたお客様の講演があり、講演後はその新築住宅の見学というコースでした。非常に良いお話を聞いた後なので、今日は薪割りに燃えました。で、写真に写っている専務がいかにも割ったかの様に誤解を招く?雰囲気ですが、一抱え40pもあるナラもあり・・・難儀しました(笑)。でも、節のない部分は意外と割れます。しかし、節があると非常に大変ですがこの赤い楔をハンマーで打ち込むと大抵の物は割れます。無理に力を入れずに要領よく木の目を見ながら行う事が長続きのコツだと私は思います。毎日コツコツ頑張って、春には今年の冬分は確保してしまいたいと考えています。仕事の合間の気分転換に楽しく頑張っていました(笑顔)。明日は、東京で「住宅履歴情報普及シンポジウム」に参加してきます。
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↑09.2/12〜09.1/27まで日記記録消失してしまいました。
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2009/2/11
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↑09.2/12〜09.1/27まで日記記録消失してしまいました。申し訳ございません。
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小屋梁
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2009/1/27
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昨日は、10回も更新してしつこすぎました(笑)。と言う事で、日記が現場に追いつき今現在の建て方は小屋梁まで架かりました。やはり、カケヤを扱うこの姿が建て方らしいです。でも、雪がチラつく中での作業は危険なので十分注意をしてもらいます。写真は、ロフト部分の2段梁で火打ちと梁が絡むので、火打ち梁を先付けして上桁を架け込んでいるところです。この角度になると高さを少し感じていただけるかもしれませんね?今日は、足場を安全にしてからいよいよ棟が上がります。土台を敷き始めてから6日目での上棟です。
写真左は工藤大工です。弊社専属の年季入リで、刻みもかなりの熟練です。右側は七戸さんという応援の大工さんですが、かれこれ1年以上もの継続応援です。皆に助けられています。今日は、足固め工法の見積に挑戦です。
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梁桁組開始10
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2009/1/26
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今日の最後の更新は10回目です。5段掛けと呼んでもいいのでしょうか?梁に段差を付けた分、材同士の継ぎ手を少なくして強度を高めました。現代は、こうした段掛けではなく全ての梁の上端を揃えて合板で固める方法が主流です。しかし、木材同士の組み合わせ部分は単純な蟻継ぎとなり、材同士の継ぎ手方向は鎌継などになりますから、本体は強くはありません。あくまで合板が耐震要素になります。しかし、この写真はその逆で伝統的な構造手法から学んだ木組みです。見た目も美しく大工の技無くしてはできません。良い仕事と書けば自己中かもしれませんが、せっかく働いているのだから時にそうした自信を感じたいのは本音です。勉強努力もしながら仕事的に成長したいですね。無論人間的にも・・・今日は、長丁場の日記にお付き合いいただいてありがとうございました。
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梁桁組開始9
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2009/1/26
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本日9回目の更新です。2階の梁が組み上がりました。耐震改修の見積もりもやっと完了・・・今日の現場は2階の柱が建っている筈です。この写真に見える柱は全て通し柱で、92年の地場の杉材です。
※初めから読んでいただければ嬉しいです。
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梁桁組開始8
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2009/1/26
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本日8回目ですが、車知栓継もこの様に楔(木栓)を打込んで完了です。この木栓を打ち込むと大きな梁や柱が「ギシギシ」と動いてお互いにガッチリと締め付けあいます。樹木の繊維方向の圧縮へ対抗する力は非常に強い事が分かります。しかも、引き抜けないように引っ張り方向に楔が八の字に開いているので、抜け外れる事が無い仕組みです。そして、柱を貫いて組んでいるので上下動による抜け外れすら生じません。ピン構造をイメージすれば応力は0ですから更に理に叶っています。ただ、それほど単純ではないので、家中の木材が地震へ対抗する総持ち住宅が伝統的な木組みには秘められているようです。奥が深くて、こうした事を書きながらも勉強不足は否めません。自然をもっと勉強せねば!と言いながら、耐震改修の見積に苦しんでいます(笑)。
※初めから読んでいただければ有難いです。
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梁桁組開始7
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2009/1/26
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無事組み合わせが完了するまでもう一息です。双方にこの「仁ノ四」と書いてあるので、いちいち図面を見なくても現場では組む事が出来ます。本日7回目の更新ですが、初めから読んでいただければ幸いです。
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梁桁組開始6
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2009/1/26
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上から見るとこの様に組み合わされますが、滑り勾配が各部分に隠されています。以下同様に初めから読んでいただければ嬉しいです。
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梁桁組開始5
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2009/1/26
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今回は5〜7写真を一気に更新します。26日の日記は朝からしつこく更新しているので(笑)、初めから読んでいただければ嬉しいです。
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梁桁組開始4
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2009/1/26
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本日更新4回目です。車知栓継の女木を男木の逆側から入れ始めているところです。実は、写真を1枚毎にしか更新できない仕組みなのです。無料サービスを使用した手作りHPなので仕方がないのです。そうです、弊社ホームページは全て社員の手作りです。基礎も掃除も大工工事も全て自社施工で、法人化しながらも経理すら自社で行っていたので、ある会計事務所に出来る訳がないとさえ言われました(笑)。でも、さすがに経理は複雑化を極めるので今年から専門家にお願いする事にはなりました。もしかして、今まで頑張った専務も偉いのかも?
こんな事を書いている私は、本日改修工事と新築工事の見積真っ最中です。改修工事の現場は1階に駐車場があるので壁が無く、耐震改修の計画を考えていますが・・・悩ましいのです。そう言えば、宮城建沖地震が来る確率の%が上がりました。そろそろ本気で有事への備えが必要です。
※写真右側の左手を添えている大工は小笠原です。私の中学の同級生で、良く遊んでいました。中央の大工は顔が見えませんが、大葛です。出身は私と同郷の岩泉町です。
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梁桁組開始3
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2009/1/26
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本日3回目の更新ですが、最初からご覧いただければ幸いです。この写真は2回目と場所は違いますが車知栓の男木を柱に差し込んで、梁と柱のホゾ同士が確りと組みあうまでカケヤで打ち込んでいるところです。この次に女木と連結させます。
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梁桁組開始2
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2009/1/26
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今日2回目の更新です。大黒柱に赤松梁を差し込むところです。車知栓継と呼ばれる仕口で、四方差しになる部分です。クレーンで吊込んでいるので軽々と抱えていますが、昔はこれを全て手作業で行ったのだから・・・脱帽ですね。でも、安全に作業できる現代も捨てたものではありません。だからこそ、双方の良いところを残し未来へ繋いで行きたいものです。今日は、9〜10回更新予定です。よろしくお願いします(笑)。
梁を抱えて柱に差し込んでいるのは、ツリークライマーの森です。ところで、四方差しの場合は断面欠損防止と、仕口がぶつからないようにする為に逆方向に段差を設けています。写真でそれが良く分かると思います。今、手で差し込もうとしている側が上がり右正面のホゾ穴が下がっています。これは、図面を書く段階から考慮されており、窓の高さや貫の高さや合板の張り方筋違いの入れ方そして火打ちの入れ方にサイズなどさまざまに検討が必要です。だからこそ、この作業が進んで行くと手応が実感として表れます。
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梁桁組開始
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2009/1/26
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柱が建てば次は梁や桁の架け込みとなります。一番下の段から順番に組みますから、継ぎ手が少なく渡り顎の多い木組みとなります。刻みに時間をかけて一度組んで確かめているので作業がどんどん進みます。初めてこの現場から見る人は、え〜もう出来たのと驚く事が多いのですが、その前の見えない作業の方に大変な時間をかけています。その分、こうした現場で時間を掛けずに木組みを早く進める事が出来る訳です。それでも、時としてミスが発生する事もあるのですが、その時の大工の作業は実に早いです。実は、プレカットでも間違いが生じたりもしますが、その時の作業は中断してしまうのです。責任の所在の違いからですが、それだけ気持ちが違う訳です。また、手刻みでこうして組んでみれば既にガッチリして動かないのですが、機械加工品はこの段階ではまだグラグラします。ただ、その分組むのは楽で更に早く進む事は確かです。
写真の赤松は、6mの曲り材をマサカリで刻んで体を造った92年の材で、盛岡市浅岸地区の山の木です。本来は下柱無しでも使えるのかもしれませんが、節材ですから下柱で支えました。大地震に耐える住まいへの目線は、安全への配慮が不可欠だと思います。耐震壁も重要ですが、柱の数も(多さ)も重要だと私は思います。今日は、事務所で仕事なので、時折日記の写真を更新しながら車知栓継をご紹介させていただきます。
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大黒柱
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2009/1/25
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昨日は、天候に恵まれ青空の下で作業が進みました。写真は、8寸の大黒柱です。今回の建物の中で4番目に大きな荷重がかかる部分ですが、それよりも四方から梁が差し込まれるので断面欠損を少なくするために柱を太くしています。上部の荷重には柱材は非常に強く4寸でも持ちますが、刻み込まれる部分の欠損を考慮して柱の太さが必要になるところが伝統的に積み上げられてきた人の知恵ではないでしょうか?この柱は、92年の杉で赤みの多い丈夫で長持ちする腐りにくい材と見てとれます。これらをこうして横板で貫き通して柱と壁を一体化させて倒れ難くします。加えて面材で固めるので同様の効果が発揮され地震に強い建物が出来上がります。ただ、面材を打ち付ける為に大きな柱はその分を欠き取られるので不合理なのです・・・。こうした経緯を経ている今現在ですが、今回の超長期住宅をまとめ上げることが技術の集大成となります。でも、今回が特別ではありません。弊社で建てて頂いたお客様皆様が認めてくれると思いますが、予算に左右されず構造躯体の造り方は一貫してこの手法で頑張り通してきました。毎回、凄みのある木組みだったと思います。それを、これ見よがしにしたつもりも無く今できる事に取り組み継続してきました。その継続を悩んだ時に「奇跡のりんご」こと木村秋則さんの本を読みました。数年前にもこの日記でPHPに掲載されていた記事をご紹介したことがありますが、とても素晴らしくそして神話に近い物を感じるほど奇跡的な努力に圧倒されました。私も、周りの人に助けられている事を真摯に受け止め、努力して行こうと決意新たにしています。まずは、あの明るさと笑顔を真似たいですね。
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柱建て
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2009/1/24
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昨日の土台敷きに続いて1階の柱が建ちました。土台に差し込むホゾが長いので倒れることなくこの様に独立しますが、この後横貫を貫通すと更に安定します。今日は、24p角の大黒柱が登場し、赤松の梁が架け込まれる作業が進みます。ご近所でも、楽しみに見学に来る人が増えました。これから建てる人も既に建てた人も、楽しめるのがこの建て方の進捗です。今朝の日記で、出張の遅れを取り戻しましたが、昨夜の土台敷きと合わせてご覧いただければ幸いです。では、今日もよろしくお願いします。
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土台敷き
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2009/1/23
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東京から今戻りました。金子国土交通大臣にも参加されていましたが、SPが前後をかばう様に歩くんですね〜当たり前なのでしょうが、体格が良くて雰囲気出していました。木耐協の大イベントの際にいただいた、日本住宅新聞さんのトップ紙面の写真が「あれ〜どこかで見た事のある写真だ・・・」私が撮影した八牧山林の写真と、室小路の火打ち梁に木栓を打ち込んだ写真が使われていました。嬉しいような、連絡が欲しいような、まっいいか・・・と言う事もあり、今さらながら超長期住宅に採択された栄誉をかみしめる事ができました。
その採択住宅も、天候をかいくぐり土台を敷き込み、1階の柱も建ちました。明日の天気があまりひどくなければ、梁の架け込みとなります。これは、本当に毎日が楽しみの連続です。お時間ございましたら是非見に来てください。現場は、土台のヒノキの香りが充満しているので癒されますよ(笑)。
さて、今回のイベントへの参加は非常に有意義でした。必ず日本のどこかを襲う大地震への備えも大切です。耐震改修の必要性も高まり、家を長く使う為の管理と履歴が今後は更に重要となります。耐震診断士の取得とCASBEE評価員の登録も昨年は達成していますが、今年は構造を極めたいと思います。車中、柱の根固めを検証しながら良い案が閃きました。悩んだ分の解決策が希望と光を与えてくれています。明日から、直に取り組みたい気分です。良い一日でした。
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通し柱2
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2009/1/22
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5寸角通し柱です。今回は8本使用します。加えて8寸角の通し大黒柱が1本です。いよいよ本日積み出しで、現場では土台敷きが始まります。天候が週末崩れるかもしれないので、柱の建て込みは様子見ですが出来るだけ引き続き作業を進めたいと願っています。ここから毎日が面白いです。特に来週は見応えある瞬間がたくさんあります。現場の案内もトップに掲載しましたので、よろしければ見学にきてください(大歓迎です)。また、現地は道路が狭く敷地もそんなに広くないので、現場作業も各業者連携での作業となります。その為、まずは土台を敷いてから足場を組んで柱を立てる順番での作業となります。
しかし、写真右側の細く見える1本が4寸角ですから、5寸はさすがに大きくて安心感がありますね。人工乾燥するには、同じサイズの材を積んで炉に入れ込むのが効率がいいのですが、こうした特殊材になると敬遠されます。でも、現場でのこの安心感はどうでしょう!人工乾燥の安心感と骨太自然素材の安心感を比べてみれば、多少乾燥率の%が悪くても(多少ですが・・・)骨太が勝利!と思うのは私だけでしょうか?そこで、今年の建築に向けて既に何本かは5寸の通し柱を注文しました。そして、自分達で頑張って乾燥させようと思います。まずは、出来るところからです。それと、きちんと乾燥して材を出してくれる姿勢のある良い製材所さんもいます。一戸方面の製材所さんです。こうした方々に出会うと勇気を貰えます。もちろん、今までの製材所が全て悪いわけではありませんが、体質改善の必要性は否めません。世の動きに合わせながら、本当の良さをアピールする道が始まりそうです。まずは自分から改善しようと思い、今日は木耐協の全国大会に参加してきます。耐震認定士試験に合格しながら協会にお金が無くて入れない私に、特別参加が許されました(笑)。
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通し柱
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2009/1/21
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この作業は、通し柱に差しこまれる梁との噛み合わせ部分がきちんと納まるかを、実際に組んで確かめているところです。こうした地道な作業には時間がかかりますが、建て方まではどんなに時間がかかろうとも急いで手を抜く事はありません。差しこむ梁に丸く面が付いていると、柱の刻みもこうして梁の姿のまま丸くなります。テキパキと進む作業に魅入られる時間も今日明日までとなり、数日後には現場乗り込みです。ここからは、どんどん形が出来上がり作業が進みます。毎回、この繰り返しですが毎回楽しい瞬間となります。月末から2月の前半が見所です。見学も歓迎します。ただ、道路が狭く一方通行なので分かりにくい場所ですが、数日後ホームページトップ上に案内図を掲載したいと思いますので、よろしくお願いします。
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杉
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2009/1/20
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超長期住宅の柱となる、八牧山林の杉柱です。天然乾燥して、最後に再度修正挽きするとこの様に綺麗な柱が出来上がります。これを八面挽きと言います。最初に四面挽いて四角い柱になり、再度四面を挽いて出来あがるので八面挽きと言うのだと思います。人工乾燥では、この様に綺麗な面は絶対に出来ません。出来るとすれば、久慈の森林組合さんにあるような低温乾燥の機械だけです。そして、これらに手鉋をかけるので光り輝くのだから、無垢の味わいを堪能できる本当に有難い仕事をしていると思います。しかし、毎回付いて回るのが何時までこれが可能かという現実です。悲観している訳ではなく、確りと時間をかけて乾燥できる製材所が少なくなり、出来ていた所も出来なくなり始めているのが分かるのです。私自身、今回は山から直接購入できる機会を得たのでこれが可能となりました。でも、大変さを本当に実感しました。でも、大切さも身をもって体験したわけです。無い無いと書いているようですが、あるところにはあります。しかし、5倍もの単価になりますから手が出ません。そして、その高価な金額から得た利益が山に還元されているとは言えないのです。私たち、一人一人が環境のために出来る事は、マイバックと同じで近場の山の材を出来るだけ使う事から始まると思い今日まで取り組んできました。そして、乗り越え難い現実に直面した今、気持ちをどう維持するかが一番の課題です。現実を書くと滅入りますが、上辺を繕わずに本当の事を書いています。そして、明るい未来を信じて今は我慢の時だと感じています。だって、この木に触れると何故か元気と笑顔が出るのです。これを、お客様に届けるのが私の喜びです。今日も頑張ろう!
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刻み
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2009/1/19
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刻みは毎日手を抜かず頑張っていますが、やはり人が手で刻む作業なので順調に遅れています。しかし、遅れが悪いのではなく丁寧に作業するとどうしても予測出来ない事が生じたりするものです。でも、それをこなして間に合わせるからプロと呼ばれるのでもあり、悩ましい時間が過ぎて行きます。しかし、材がどんなに曲ろうとも、こうして1本の真っ直ぐな墨さえ打ち込める事ができれば、どんな材でも刻む事ができます。せっかく人の手で刻むのだから、曲り材を生かした住まいを建てたいと思います。刻み場では、綺麗な柱の刻みもはじまりました。92年の天然乾燥の杉は誰の目にも美しく見える事でしょう!花巻でも新築がすすんでいますが、どの建物も気持ちを込めて働いている職人がいます。刃物一つ木材に入れるとしても、刻みこまれるこの姿は世の中に一つだけのものです。そうした材料の集まりで家が出来あがるのです。今週はいよいよ、超長期住宅の土台敷きがはじまります。
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仕口6
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2009/1/18
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今日は、右側が兜蟻で左が鎌継です。小屋梁の加工部分で杉材です。昨日までの写真と違い、機械的にも造られる部分でプレカットでは一番多く使われる継手です。機械と人の違いは、鎌の襟顎?の部分ですが写真のように人が刻むと斜めで四角くなりますが、機械だと丸くなります。丸だと組む場合に入れやすいのですが組むと言うより載せる事になるので外れやすく金物が必要になります。しかし、人が刻む斜めの滑り勾配と言われる箇所が、入れる時は入れやすく組み込むと絞め合うので外れにくくなるわけです。しかも、四角い部分が更にガッチリと入り込むので、丸い機械加工に比べて捩じれ廻る部分が少なくなります。
ここが多分分かれ目だったと思われますが、本来無垢の材は捩じれるし曲り反り割れるのです。そこで、機械的に乾燥すればそれが無くなるという事で人工乾燥が主流になりました。それでも完全に食い止める事が出来ず、金物や集成材も発達します。ある意味技術の進歩なので認めるべきと思いますが、ここに量産がついてくるのが問題なのかもしれません?しかし、本来捩じれるのであれば、捩じれながら締め付けあう事で強度を増す技術を極めても良かったのではないでしょうか?というより、伝統的木組みは本来そうなのです。ただし、量産はできません。そして木材としても、小さな町場の製材所が存続する事は、一番地域の皆の為になるのです。困った時や、1本だけ挽いてもらときなどに物凄く有難い存在に変身します。大工場が大規模に集約するだけでなく、そうした地場の小さな製材所にも仕事を出して分け合いながら身軽に仕事を継続する案を考えて貰えれば全てが解決するように思われてなりませんが・・・夢の様な話ですね。刻みもまた、手刻みを続けるには夢の様な部分が多くあります。若い世代が居ないこと、手刻みを好きな方は意外と少数派で気にしない施主さんの方が多い事、経費がかかる事、メリットが見えにくい事などなど多々ありますが、実際に目にした人にだけ分かるこの素晴らしさを残したい継続・継承・持続したい思いに突き動かされます。これが、夢になりかけている現状を現実に戻すにはどうすれば良いかを、真剣に悩んでいます。解決の糸口は現代の技術との融合です。少しだけ見えてきました。
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仕口5
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2009/1/17
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今日の写真は、車知栓継という仕口です。右側と左側が1セットになります。この間に通し柱が存在し、柱を貫通して繋ぎ木栓を2本打ち込んで締め付ける継手となります。柱に横穴をあけるので、柱の太さが重要になりますから弊社ではこの部分には5寸柱を使用します。現在刻みは梁が大方で、来週から柱に取り掛かるまで進みました。もうじき、現場乗り込みです。
※先ほど1セットと書きましたが、形の事でありこれが直接の一組ではありません。番付けを見ていただくと分かりますが、オの一、オの七とありますから別々な継手場所が並んでいた材を撮影しました。同じ継手部分であれば双方に同じ番号が書かれています。
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仕口4
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2009/1/16
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昨日の金輪継を造っているところです。この先端の突起が双方にあるので組んでしまうと外れなくなります。でも、金の輪とはどの様な意味を成しているのでしょう?カナワツギ・・・本を読むと、2材を1本として機能させる継ぎ手として最高のものと書いてあります。
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仕口3
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2009/1/15
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超長期住宅の2階梁の仕口の一つ、金輪継です。赤松の梁をこの様に組み合わせて込み栓で繋ぐ高レベルの継ぎ手ですが、今後この仕口を多用していく予定としています。単純な蟻継ぎでは、金物補強が必要で地震に耐える強度は低いからです。それに対し、この継ぎ手は万全です。捩じれや、引き外れに対して考えられた構造で、私たちが考えた仕口ではなく長年引き継がれたものです。特に、柱の腐った部分を取り換える時に活躍しています。昔は手鋸で造る事が殆どなので、時間もかかるし難しさがありましたが、今は電動工具があるのでこうした継手も比較的早くできるようになりました。写真は、刻んだ継手を組んで確かめながら材料の段差をカンナで整える作業に入るところです。目違いを取るとも言います。住いは、造るだけでなく住み暮らす事への視線も大切です。だからこそ、こうした継手は陰でそれを支える事になります。大工の技は日の目を見る事ではなく常に日影扱いでもいいのです。我々がそれを大切思い続ける事で継続されます。それを願いこうしてこの日記の中で伝えたいと思います。
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働き者?
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2009/1/14
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朝の早く現場に向かったのだと思います。藤原が撮影した現場写真にこの写真が含まれていました。私たちは、仕事として家を建てていますが、家を建てるお客様は家族皆の幸せや楽しみを願い、この大事業に望まれるのだと思います。そこには、造る事ではなく暮らす夢を託しての願いが込められるのではないかと、私は思います。その私たちが、造る事だけに目を向けると本当の大切さを見失う気がします。住み暮らす事への視線を深め、笑顔の溢れる暖かい家を建てる心を深めたいと思います。それを、働く若者は感じ取るからこそ、朝も厭わず働いているのかもしれません。感謝!
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仕口2
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2009/1/13
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昨日に続いて、土台の仕口です。土台は、遠野のヒノキ4寸角で地場材となります。地域材をどこで区切るかは、各方面で毎回論議になるのですが、確かに盛岡材と言い放てば遠野材は盛岡材ではなくなりますし、田沢湖付近の材を使えば岩手県材ではなくなります。だからどうなんだろう?と言えば、私も非常に疑問を感じてしまいます。大切なのはネームブランドではなく、地域を守る環境に配慮された材であり、ウッドマイレージがはっきりしていればいいのだと思います。でも、あれこれ文句を言っても仕方がないので、それはそれで上手く対応して結果を良くすれば良いのだとも思います。そう考えると、外材が悪いのではなく地球を一つの家族と考え、環境を壊さず地域の人を泣かせること無く皆で分かち合えるようにすれば、外材も国内材も無くなるかもしれませんね・・・そんな夢みたいな事を考えながら、鉋を掛けて光り輝くヒノキの艶と香りに魅せられるのでした。
※ウッドマイレージ:1994年に英国の消費者運動家ティム・ラング氏が提唱したFood Miles(日本では「フードマイレージ」という表記をとる)を木材に応用した指標であり、木材の量と木材の産地と消費地まで輸送距離を乗じたもの。日本の木材に対する自給率は18.2%と低く、南米、アフリカ、欧州、オセアニアといった、8,000キロメートル以上離れた輸出国から輸入する割合が40%と非常に高い。結果として日本のウッドマイレージは384億キロメートルで、米国の4.6倍、ドイツの21倍にもなる。輸送過程の二酸化炭素排出量(ウッドマイレージCO2)も多い事になる。
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仕口1
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2009/1/12
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昨日の追っかけ大栓継の墨を刻むとこの写真中央のようになります。ついでに、右がアリ継で左が小根ホゾ割り楔です。鋸を入れ、鑿で整え鉋で仕上げる一連の作業が10〜15分で進みます。これが凄い!これが一番!とは言いません。でも、この作業に直面した時に感じる素直な感動に従っているのは本音です。機械化した時には、大工が居なくても刻みが出来るとか、現場での精度が上がるとプレカット業者から営業を受けた事があります。大工が要らない世の中はあり得ないと答えた記憶もあります。ところが、機械化はどんどん進み主流になりました。その代り、量産しないと経費が追い付かず受注にやっきになり、それが叶わない工場は閉鎖し借金ばかりが残りました。仕事を失う人もいたでしょう・・・大工も刻み仕事がなく一日○○○○円の某メーカーの仕事も請けて更に困窮を極める話も聞いた事があります。それに対して、この様に手で刻む仕事を続けていれば、量産こそ出来ませんが環境に負荷をかけることなく、皆で仕事を分かち合いながら持続できると思うのです。しかも、毎日こうして手技を使う事で腕は衰えず磨きがかかりますから良い仕事ができます。そして、良い家が出来ます。これが、良心の証ではないでしょうか?
※昨日の暦から 「忍耐とは希望をもつ技術である」
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土台の墨2
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2009/1/11
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今日は9日の続きで土台の墨ですが、写真左側が追っかけ大栓継という仕口です。下に基礎が無い部分でも通用する下がらない継手なのですが、尻挟み継というもっと難易度の高い継手もあります。しかし、基礎のアンカーボルトが1.8m間隔で取り付けられる、現代の基礎と土台の納まりでは複雑な継手は無用かもしれません。それと、もし腐っても取り換えが出来ると言われた木造建築ですが、土台の取り換えは昔のようなわけには行きません。アンカーボルトがあるので横から差し込む事が出来ませんから、もしやるとしても横入れで添えるだけになると思われます。そうなると、建築後も腐らせない様にする事が当然ながら一番大切です。よく聞く話題の中で、木造建築の昔の良さである長く使うために取替の出来る技術の話題だけが残っていますが、金物や釘で打ち固めている今の建物では、それらは無理に近いものがあります。それでも、無垢の家はまだ出来る事が多いのですが、合板と接着剤で張り込んだ住まいを30年後リフォームするのは物凄く大変です。特に合板がプニョプニョになったとすれば、大改修どころではなく大変です。200年いや100年持たせようと思い、合板は何年持ちますか?と聞くと「かなり持ちます。」との答えです。では、永久に持ちますか?と聞けば「それは無理です。」との答えに、では何年?と聞き直すと、・・・・答えられないのです。答えられないのが悪いのではなく、経験値が無いわけです。であれば、やはり湿気など悪影響を与える事のない住まいを造るのが一番の対策ですから、断熱気密工事をきちんと行い温度差の無い構造躯体を造りあげてから、温度をあまり上げないで暮らす事がいいのだと思います。そうした事を考えながら、この土台の墨をみている私は、金物時代は今後どこまで進むのだろうか?と、考えさせられます。否定も肯定もできないまま、法に従いますだけでいいのだろうか?せめてもの救いは、材が短い時にこの継ぎ手で足すと強度は下がりませんが、蟻継ぎや鎌継では長い材同士でないと不安要素が生じます。どうやら、伝統的継手には材料を生かしきる「心」の技が満ち溢れ備わっているように思われます。1000年と数十年の差がここにあります。こうした事を書きながらも、法を順守した道を歩むのが正しい道のりと思いますので、その間を真剣に見極めたいと思います。
※夕べ「奇跡のシンフォーニー」をレンタルで借りてきて見ました。最近後味の悪い映画ばかり見ていたので、気分よく少し泣いて、本来あり得ない事が奇跡だとすれば・・・信じて願う事からが奇跡のはじまりです。
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含水率
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2009/1/10
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超長期住宅に使用する赤松の含水率を測定してみました。1年の乾燥でこの通り良い物は18%まで乾燥しています。と書けば、問題ないいや上出来と思えますが、世の中そんなに甘くないんですよね〜・・・。良い物ばかりではないのです。まず、購入した土台はなんと48%・・・これは売る側の問題で、性能評価で厳しく製品品質管理したくなるのはうなずけます。そこで、土台を小屋に積み込んで断熱材で包み、ヒーターで1週間暖めると現在22〜28%まで下がりましたのでもう少しです。杉も、赤松と同じ山から伐り出した筈なのに、20%後半です。土台と入れ替えて、杉も自社人工乾燥するしかなさそうですが、数日乾燥すれば下がると思われます。天然乾燥とプチ乾燥の裏ワザですが、製材所の意識を変えるにはどうすれば良いか本当に悩みます。小さなところを使わず、大きな製材所に頼めば一番楽かもしれませんが、それでは何も変わりません。でも、しばらくはそうしないと駄目かも・・・お願いだから我々の言葉に頷くだけでなく、行動してほしい・・・小さな製材所でもやれば出来事を見せてほしい!朝日でも神棚でもなく、人に対して手を合わせて頼みたい気分です。
※赤松と杉の乾燥率の違いは、製材所の管理の差です。それと、早く挽けば良い物をのんびりしてだらしないからです(笑)。良い意味、田舎の緩やかな空気には違いありません。盛岡の製材所はさすがにその点は違います。でも、文句ばかり言っても仕方ないので、当面はこうして自分たちで工夫して乾燥しなくていけないかもしれませんね。
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土台の墨
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2009/1/9
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超長期住宅の墨付けの写真です。建物の角、隅柱が乗る部分や継ぎ手の腰掛け鎌継などです。通し柱は、5寸角が8本で8寸角が1本となります。土台の隅柱部分は、柱の枘と仕口が絡むので土台同士を横から枘で差し込み、楔で締め付ける事で柱の枘を差し込む枘穴を土台上面に設ける事ができます。これは、小根枘差し割り楔打ちと呼ばれる仕口のようです。また、土台に横から斜めに土台全体を大入れするので、かたぎ大入れとも呼ばれます。かたぎとは、片なのか肩なのかはてまた型(形)なのか大工と話をしていると分からなくなり、ひらがなで書きました。この他に、扇枘や襟輪や落とし蟻などさまざまな方法が多々ありますが、構造面材を打ち付ける為に平な面を5寸柱にも刻むので、弊社ではこの写真の継ぎ手としています。そうなんです、せっかくの15センチを一部1.5センチ欠き取るのです。もったいないのですが仕方ありません。横貫を考慮すれば面材の方が同じ働きになると思われます。筋違いを沢山入れるとすれば、横貫は不要?かもしれません。と、毎度のことながら悩みは尽きません。現在墨は小屋梁まで進み、刻みも開始されています。
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ロフトの朝
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2009/1/8
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今年のお正月は、大晦日から寝正月で1日まで寝て(当たり前)2日から仕事をしていたので、初日の出を見たいと思い自宅のロフトから東の空を望んでも、雲間に隠れてなかなかシャッターチャンスに恵まれませんでした。でも、良く見ると面白い写真が結構撮れています。朝の陽が、浮かぶ雲間に虹色で見え隠れします。薄く紫がかる空はやはり神秘的で、流れる雲を何時までも見入ってしまう事ができるのがロフトの魅力です。コンクリート工事の時は、この空が曇るとドキドキで晴れると喜び、建て方の時も雨・風・雪だとがっかりで、晴れるとガッツポーズまでしてしまいます。色々な気持ちで見上げる空に向かい、今年もよろしくお願いしますと、毎年ながら手を合わせる習慣は日本人ですよね。ロフトはこうした楽しみや、空気の清浄感を感じる事のできる良い場所です。天井が低いのも何故か気に合うのです。
ところで、念願の初日の出は4日の朝、滝沢の作用場で長男と薪割している時に拝めました。あっ!カメラが無い・・・痛恨の極み、今年は目に焼き付けておくしかありません。東の赤松の林から差し込む朝日の素晴らしさに感動し、今年も頑張るぞ〜と・・・ということで、今日の午後は休みます(あれ・・笑)。
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清め
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2009/1/7
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私たちは、墨を付けた木材を刻み始める前に刃物を入れる前に、清めを行います。昔は、この行事は大切で祭壇を設けて盛大に行っていたそうです。上棟式では、建て主さんが式の後「なおらい」と称してお祝いの場を設けてくれますが、この段階は棟梁が職人を振舞ったそうです。しかし、時代は移りかわりそうした行事すら記憶に留める事もなくなっています。しかし、この清めの本当の意味は、「生きとし生けるものへの感謝と供養」なのだそうです。その為、甚だ簡単ですがこうして塩とお神酒での清めは毎回行っています。不思議と安心するんですねこれが・・・神社などでのお参りとは違い、願い事ではなく祈りだからかもしれません。
人が、山に木の苗を植える時から目に見えない多くの生物の命を頂いてしまいます。下草を刈り枝を払い間引きする時にも同様で、知らず知らずにそうした生き物の命を得てしまいます。そして、伐倒するときには何十年と育ち長い年月を年輪に刻みこんだ樹木の命を一度奪うわけです。その時に、色々な人が色々な気持ちで刃物を使います。そうして、材料として我々の元に届いたわけです。そこで、供養と清めを行いこれ以後は、材料に刃物を入れるのはここにいる人だけであり、気持ちを込める思いは住む人に向かいます。それまでは、誰の所に行くかも分からない場合があるのが普通ですから。ただ、今回は立ち木から全て私が立会ましたので、更に思いは深まります。こうして考えると、人の念の怖さ凄さ強さなど深く感じます。であれば、良き念を高めこの家が無事完成できます様にと、工事の安全を祈ります。そして、届かぬまでも世界の各地で困難に直面している人の安心をと、合わせた手の中に込めます。
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古民家移築
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2009/1/6
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昨年の12月22日に、金ヶ崎にて見学した古民家を移築した建物です。各所に木組みの工夫の素晴らしさが見受けられ、非常に勉強になりました。これを現代の検査の中で新しい木材で行うには、3年以上は必要と思われます。理由は、構造躯体の含水率20%をクリアーする為に必要な期間があるからです。加えて、金物も必要になります。筋違いも必要です。これは、現代の定めであり大地震に備える事なので大切なことなのだと教えられています。片方では、CO2削減という意味で山を大切に生きなくてはならないと、誰もが納得できる話題もあります。この両方を両立させる工夫が、今年の楽しい課題です。「笑う門には福来たる」に習い、楽しく笑いながらこの難しい課題を乗り越えたいと思います。
ところで、この建物の細部をよく見ると継手があまりなく、差し込みにて組まれているように感じました。建物の片隅にある、残った材を見ても長い「ほぞ」のような仕口がたくさんあり、逆に蟻継ぎや鎌継のような部分が無いのです。パズルのような不思議な木組みに脱帽でした。この家に住める人が羨ましいような?少し寒いな〜光熱費が大変かな〜と、ごめんなさい・・・アルミのサッシのせいだと思います。ここに、南畑で私たちが造った木製建具が入れば・・・など、妄想と現実が入り混じります。やはり、バランスが大切か若しくは割り切りか、我慢か!気分は本当の無暖房住宅に挑戦してみたくなりました(笑)。
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↑09.1/6〜08.12/29まで日記記録消失してしまいました。
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2009/1/5
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↑09.1/6〜08.12/29まで日記記録消失してしまいました。申し訳ございません。
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生コン打込
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2008/12/29
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本日早朝の空です。雲間から四方に差しこむ有難さの光の束!この後雲は消え太陽の恵みの中で無事基礎コンクリート工事が完了しました。現場ではPM6時が過ぎても、夜間の冷えに備え基礎内部を温める準備が続いています。夜中23時頃に一度、灯油を足しに藤原と森が行く事になりました。その後は、私が翌日のAM5時を担当します。30日も多分継続する事になると思われます。冬場の工事は、この様に基礎を冷やさない事が一番大切ですが、それを確り行えば温度補正した分基礎の強度は高いので、丈夫な基礎が出来上がります。工事に向う社員皆の悲願ともいえる年内のコンクリート打ち込みが本当にぎりぎりで出来た事や、今日の天候に恵まれた事は、今年最後の幸運でもあり皆の頑張りあればこそです。私は、この間現場にはいなくて釜石などのアフターに向かいました。なので、直接話ができていませんが、車の運転中に届く報告メールで全てを確認しながら感謝感激していました。
明日は、作業場や事務所の掃除をして仕事納とさせていただきます。ありがとうございました。
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番付け
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2008/12/28
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明日は、基礎コンクリート工事ですが前後は雪の予報です。なんとか月曜だけは晴れてくれる事を祈ります。そうした基礎工事が進む中、刻み場では墨付けや刻みが同時進行しています。この写真は、2階の床梁の赤松をどこにどう使うかを遠山棟梁と一緒に一本ー本調べている風景です。この梁は綺麗だから一番目に付く所に使おう、「では、ホの三〜七」という具合に場所を特定する番付けという作業を行います。毎回こうした作業を行う事で、やはり我々造り手も家への愛着が高まります。現代は、こうした行為が少なくなり、寸法を決めてしまえばあとは機械的に刻む方が増えてしまいました。しかし、それを否定するのもはばかれるほど普通の事になり、私たちの方が時代に取り残されてしまっているのかもしれません。でも、こうした打合せの後は「幸せ」を感じて心地よいのです。
お正月中は、この墨付けなど極秘事項が色々と登場するかもしれません。超長期住宅の殆どが斬新的で大きな会社でしか成し遂げられない雰囲気ですが、こうした昔からの地道な取り組みに少しでも目を向けていただければ有難いです。
ところで、この赤松・・・みんな面付きで木のままです。これがどの様に仕上がるかをご期待ください。
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荷重負担基礎
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2008/12/27
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この写真の、通常の基礎の横にチョコンと取り付いているのは、以前土台のめり込み耐力のご説明をさせていただいた、上部の荷重が重い部分の補強基礎です。計算上はぎりぎり持つのですが、負担バランスが悪いので柱をもう1本添えて安全に備えます。木造住宅では、構造計算をあまりしませんからこうした部分は比較的見かけないと思います。しかし、きちんと計算すると案外荷重が集中する部分が数か所発生する傾向があります。柱を太くするか、通路が狭くなるので柱を添えて対応するなど幾通りかの方法があると思います。ただ、土台のめり込み強度も考えると基礎も添えたのがこの部分です。ほんの僅かな手間をかける事で出来るのです。
話は変わって、花巻の現場は今日も強風でした。どうやら、現場周辺だけが風の通り道のようです。現場の向こう岸から砂丘の砂が舞うように、雪が風の姿を見せつける様に小笠原大工が「見たくない!」と呟くのも理解できました。屋根屋さんが一番大変です。危険なので月曜日に出直しとなりました。年末最後の仕事は、花巻の屋根工事と愛宕町の基礎コンクリート工事の大仕事になります。
ところで、本日はとても素敵な勉強会に参加させていただきました。どちらかと言えば山側メインの勉強会で、CO2削減などのお話もあってストレスを感じさせない心からそうだと思える内容ばかりです。これが、建築側の性能優先ばかりだとストレスが何故か増えるのです。地場材を有効に顔の見える形でCO2を出来るだけ発生させないようにしたいと思うと天然乾燥なのですが、乾燥率25%以下にするには何年もかかります。その為、人工乾燥にて原油や電気を沢山使って乾かした材料が良い物と言われます。しかし、手カンナを掛ける仕事に誇りを感じる私たちは天然乾燥と人工乾燥の違いが分かるのです。自宅には、乾燥率30%前後の材も扱いましたが、確かに割れるし反ります。しかし、大きな問題は生じていません。これも、木組みが確りしているからで、金物で固める場合とは違います。でも、いくら個人的にそう叫んでみても多分笑われるだけで時代遅れなのかもしれません。でも、CO2削減は急務です。CO2削減→天然乾燥がベスト(しかも綺麗)→割れても動いても縮んでもダメ→だから人工乾燥なら検査合格(それでも動く割れるのだ・・・)→CO2が増える・・・これが私のストレスです。何を求めてこうなるのかな〜?
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吊枠
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2008/12/26
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雨が降ろうが雪が降ろうが、基礎全体に屋根を掛けているので工事はどんどん進みます。現在外周部基礎の外断熱は付け固めが終わり、内部の吊枠工事が大所です。土曜日で吊込んでしまえば、月曜日にコンクリートの打込みを済ませて年を越せます。現場内は、外の寒さを吹き飛ばす熱気に溢れ一致団結して頑張っています。逆に、花巻の屋根工事は強風のため難航していますが、さすがに家全体を包み込む何らかの手法は無く・・・自然には逆らえません(笑)。でも、ここも屋根は済ませて良い年越しを迎えたいと皆頑張っています。
話は基礎工事に戻りますが、この様に先にベタ基礎部分を打ち込んでから立ち上がりを施工するのではなく、ベタ基礎も立ち上がりも全て一気にコンクリートを打ち込んで打ち継の無い基礎となります。温度補正後の生コン強度はfc30となります。吊枠の木毛セメント板はこのまま一体枠となるので外す事はありません。枠の工事に手間取りますが、完成が早いのでここが一番の勝負どころです。言っても仕方ない事ですが、検査で一日取られなければ土曜日に出来た基礎ですが・・・うーん、仕方ないですね。さて、先の木毛セメント板は秋田まで毎回購入に行きます。外部に使うものは白アリ対策が講じられているMKボードです。内部は、比較的安い無処理材となります。パネコート(一般的な合板型枠材)と同額か安いぐらいで、間伐材を利用するので環境にも配慮されています。枠を外す手間を削減できるのもメリットです。基礎断熱は、ビーズ法ポリスチレンフォーム特号150oです。フロンが出ないので採用しています。また、工場が大迫にあるので端材を引き受けてくれるので、リサイクル率も高いのです。確かに最高レベルの熱抵抗ではないので、その分厚く使いました。逆にその方が効果が高い場合もあります。など、年の瀬ムード全く無しで工事が進んでいます。皆頑張ろう!
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鉄筋加工
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2008/12/25
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超長期現場の紹介が前後してすみませんが、我々は基礎を自社施工しています。その為、滝沢の作業場では時折こうして加工台を設けて鉄筋加工を行います。全てが責任施工となりますから、現場ではかなり気を使っているつもりです。その成果もあり、昨日も普通は一発で通らないらしい配筋検査を無事終えました。しかし、変更個所などの申告書類を出すようにと、昨日現場検査をしていただいた検査官が、わざわざ事務所まで訪ねてきました。今日は、昨日の現場での態度とは違い非常に丁寧に説明をいただいたのでした。やはり、変更は非常に大変な事らしく、いくら良い内容にしてもダメな事は非常に良く理解できました。しかし、その為に変更届を出す事は可能だそうですから、スピーディーな作業と的確な仕事が重要です。今後も現場検査がありますが、気持ちが萎え気味になるのは隠せません。図面はこうだけど、この方が強くなるからお客様に喜んで貰おうという事で変更する今までのやり方など、楽しく造る事が出来なくなります。逆に、ある意味大切な部分がきちんと成される事になるので、厳しい検査を受けて頑張らなくてはなりません。今回は非常にいい勉強になりました。救いは、配筋を褒められた事ですね。
ところで、あと5日で年が変わるのですか?速いですね〜1年が・・・私には暦が替わるだけの年越しになりそうですが、あっと驚く良い事があればいいな〜と、子供のように思うのでした。
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配筋検査
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2008/12/24
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基礎全体に屋根を掛けているので、なかなか綺麗な写真が撮れないのですが、配筋の雰囲気が分かる写真を使用してみました。主筋はD16oを2本で、せん断筋はD13で構成する配筋です。ベタ基礎もD13が主となります。地反力50KN/m2を想定しているので、弱い土を取り除き、掘らないと分からない部分を確かめて良い工事を行ったつもりでした。そして、24日は初の住宅性能保証及び瑕疵保証機関の配筋検査を受けました。検査会社はJIOさんです。
「厳しい検査だから、まず通らないと思いますのでコンクリートの打設は延びると思うので覚悟してください!」これが開口一番のお言葉だったそうです。大工が、10時のコーヒーをどうぞと言ったとたん「それは買収行為です。買収は受け取りません!」と・・・現場に漂う重苦しい空気の中2時間に渡る丁寧な検査の後、配筋は褒められ是正工事は無しで無事合格です。ただ、先の基礎を深く掘り下げた事により工事を中断させる可能性もあるから、直した図面を検査センターなどに送るようにとの指示で、夜にOKのFAXが届くまでは胃の痛い思いをしました。これからは、施工者が独断で良い工事を行う事は出来なくなる模様です。全て、お伺いをたてて相談しながら変更届けを出さなくてならない世の中になりそうです。しかも、その間は工事を中断しなければならないのだそうです。これは、造りながら変更を加える事は軽微な事しか出来なくなるので注意が必要です。契約して工事を開始する時点では全てが確定していなければなりません。確かに当たり前の事ですが、意外とこれが難しい事でもあります。例えば、部屋を大きくするなどの変更をされたい方の場合は、可能ですが工事が中断される可能性は生じます。今後、気を引き締めなければならないのは確かです。
ところで、写真の開口補強筋はD16を2本主筋に連ねて配筋しています。付着長さが40dではないのか?いや、構造関連の本に25dと書いてある。45dは引っ張り筋への基準では?などのやりとりの後OKとなりました。なぜそうした決まりがあるのかは、工事をする側がよく認識しておけば対等に渡り合えます。でも、やはり検査を受ける側のストレスは正直大変です。品確法と同時に品格方も必要なのですが、人を見て我が行いを正せと自分に言い聞かせました。正直に書けば、挨拶ぐらいは丁寧にして欲しいです。造る側も検査する側も、良い物を造ろうという基本姿勢は同じだと思うのです。でも聞けば、最後はにこやかなる雑談も少しあってやはり人間だからね・・・とホッとしました。
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配筋
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2008/12/23
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今日は、室小路では完成見学会を無事行う事ができました。ご来場いただいた皆様に感謝御礼申し上げます。見学会の後は、お引き渡しもできて、家も気持ちも暖かな一日でした。そして、愛宕町では雪に押し潰れたシートを直し基礎配筋を無事終了させて明日の検査に臨みます。これだけ確りとした配筋で養生も頑張りました。気になるのは、基礎の深さが図面より30p深くなった事です。地盤調査が比較的安易で実情が良くない為に安定地盤まで下げました。これは、良い工事をしたつもりですが図面とは食い違います。検査官がこれをどう判断するかが私たちは初めてなので分かりませんので、明日の検査が勝負です。JIOの担当者は図面と違うと良い工事をしてもダメと言いました。私はそれがどうも合点がいきません。だからあえて、明日はこれで検査に臨みます。基礎高さが大きくなるのは曲げモーメントには有利ですし、砂礫を確認して基礎底盤を決めるのは現場の善意です。大きな力へ対抗できる唯一の機会です。検査官はこの事を知らずにくるのでどうなるか分かりませんが?ドキドキです。答えは明日報告させていただきます。
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明日は見学会
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2008/12/22
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明日は、室小路の完成見学会です。よろしくお願い申し上げます。
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転圧
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2008/12/21
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基礎工事は、黒土を取り除いてから砕石をランマで十分突き固めます。初めに10〜15pぐらいの大きさを入れ次に8p程度そして4p〜0pの粉状の砕石で均しながら固めました。この状態で雪に降られると大変なので、一仕事増やして基礎全体に屋根を掛けました。21日の日記ですが22日の朝に書いています・・・今朝の雪・・・心配です・・・見てくると1/3が押し潰れてしまいましたが、全体では無いので傷は浅いぞ〜と、半分がっかりでも半分助かり勇気を出して総動員の雪かき手配をしました。昨晩は、初めが雨なので重い雪となり、この季節としてはやはり変な感じです。私たちは、室小路の床に桐油を塗り込みに出掛けます。明るく、頑張ろう!
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総堀
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2008/12/20
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昨日の続きですが、土の色が変わる部分が分かると思います。取り除いた部分は、スコップを手で押して30pも刺さってしまう黒土でした。逆に、手前側の方はガッチリとしていて元の地盤が斜めの傾斜地ではないかと思われます。耐圧板の場合こうした場所は不動沈下で斜めに傾く傾向があるようです。もしも、調査データーがなく上部だけサラッと掘っていればこれに気が付かず・・・不安要素を残した工事になってしまったかもしれません。一応、黒土は全て運び出し礫質層を確認してから砕石置換しながらランマという機械で突き固めて工事を進めました。
滝沢村の作業場では、墨付けが進んでいます。土台は完了し現在赤松の梁に手が付いているところです。来週からは土台の刻みは開始したいと思います。超長期住宅の作業状況でした。
花巻は、棟が上がり来週はタルキなど屋根工事となります。室小路の方は、細かい配線隠し(これが結構大変です)が済んで薪ストーブに火入れも行う予定でしたが、パーツが一つ不足していて煙突が組み上がりません・・・メーカーもただ謝るばかりで・・・間違いは謝るしかないとしても、どうも海外側商品にはこうした傾向が多いのは否定できません。でも、担当者が山形県から届けに来てはくれました。それ自体は有難いのですが、その間待つ訳にも行かないので、今日は煙突の組み上げを断念です。火入れをしようと考えていたので、かなりガッカリでした。楽しみなんですよね本当はこれが・・・残念!
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地盤状況
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2008/12/19
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着工前にはきちんと地盤調査を行って、弱い盤が少しあるとしてもまずは悪くない判定でした。ところが、堀始めるとこの通りの黒土で、ある意味販売できるほど良い土が出てきました。一応80p程度の根伐り予定でしたが、そこが一番黒土が多くて地盤として良くないのです。意を決して掘り下げてみると、場所によっては1.8mまで掘る事になってしまい、平均的には30p深くなってしまいました。深すぎる場所は大きな砕石など強固に突き固めながら置換工事を行い、他は砕石を通常に敷き固め基礎の立ち上がりを30p高くして調整しました。この時に床下が1.4m以下になる事も測りながら決めましたが、床下配管スペースの確保に加え点検監理する要素としては良い内容となります。
コンクリートの増加などは2m3程度なのですが、残土の搬出は予定の倍以上でこれは苦戦しました。超長期住宅に採択されているので、補助を考えると少し気分は安らぎますが、これが通常の契約で生じたとすれば、良くない地盤を隠して基礎を計画通りに進める事は出来ませんから、費用面での相談が必要になります。スウェーデンサウンディング試験にありがちな、怖い現実に遭遇した訳です。これは、調査会社も一つの事例として今後に生かすべきだと私は思いました。直接担当者に言うと、「そーですか」としか言われませんでしたが・・・ここが、保険を掛けても瑕疵が生じる原因ではないかと私は思います。調査をしたから全て良しではなく、現場の実情に合わせる事も大切です。逆に言えば、調査結果を見ながら現在の地盤がどこに位置しており、更に掘ると良い場所が出るのか出ないのかなど判断しながら、根伐りすることが出来たので、調査は大切です。ただ、費用がね〜・・・スタートですから気を引き締めて頑張りましょう!
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着工
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2008/12/18
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超長期住宅は、愛宕町110-1が建設地です。性能評価も下りて瑕疵保証保険にも加入し、いよいよ工事着手できます。実は、何の連絡もないので超長期住宅の採択は半ばあきらめて着手の段取りを進めていたのですが、突然の採択に嬉しいやら段取り変更で各種申請にあたふたした1か月間でした。住宅性能保証の申請や構造計算の他にCASBEE評価などに徹夜の連続で取組、換気排熱ヒートポンプの採用やら太陽光・濾過式雨水タンクの計画に加え、住宅の履歴の整備など超長期住宅に費やした内容の膨大で大切なことばかり・・・しかし、我々は本当にこの履歴に関しては無頓着でした。学んだことを今後に生かしたいと思います。
でも、どうにか昨日で大峠を超えて普通の仕事に今日から戻れそうです。と、気が付くと・・・2ヵ月前に入社して設計を手伝ってきた女性が「おめでた!」おお〜それは良かった・・・私は、たぶん一人で頑張らねば・・・実は、その前にも一人のアルバイトの主婦が花巻市での新築確認申請を手伝いながら、ご主人の突然の転勤で止めたのです。そしてまた今度・・・一段落すると何故か生じるこの出来事は、不思議です。でも、二人ともいなければ無理な事ばかりで、その間私は助けられましたので、感謝です。今日から気持ちを切り替えて働きます。特に、花巻では現在建て方の真っ最中なのです。日中なかなか見に行けないので、朝早く7時までには事務所に戻る時間で見に行きますから、写真が撮れないもどかしさを感じています。でも、現場は素晴らしいです。通し柱に差し込まれる梁の数々・・・1本は8寸角6mの杉大黒柱、他に7本の5寸6mの通し柱なのです。これらが確りと組み上げられていく工程は、やはり一番の見所です。このところの天候に不気味さを感じながらも現場は暖かいので助かり、もうすぐ棟上です。内容は、超長期住宅と殆ど変りません。それと、室小路は本日完了検査も無事済んで、通電も開始しました。23日は見学会を開催します。藤原や森に大工の皆が頑張ってくれるので助かります。見どころ沢山ですから、是非見にきてください。
※昨日の土台のめりこみ強度ですが、簡単な計算で分かりやすいのでご紹介します。
土台は4寸角で柱も4寸角でホゾが30*90だとこのホゾ面積を4寸角の面積から引いて残る面積が11700o2です。
ヒバのfcv(長期めり込み強度、無等級)は2.86N/o2なので、11700*2.86=33462→33KN(約3tまでは持つ)という逆算になります。
栗やケヤキのfcvは3.96なので4.6tまでOK。
杉のfcvは2.2なので2.5t程度まで。
樹種によりこれほど差があります。
大切なのはバランスで、荷重が偏らない工夫が大切です。
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墨付け開始
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2008/12/17
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昨日までの工程で製材された木材が乾燥させた後、修正挽きしてから刻み場に届くといよいよ墨付けの開始です(乾燥と修正挽きは12/9〜10の日記でも紹介しています)。まずは、気持ち新たに「尺杖」という定規を作りますが、これは良く乾いて使用中に反る事がないと分かる材料を見つけて作ります。これが全ての基本となるので丁寧にきちんと行う事が肝要です。また、墨を付けるにしてもこの尺杖を当てる順番が非常に大切です。一〜二・三・四と同じ方向に向かうように使います。墨にも厚みがあるし、僅かなずれが大きく影響するからなのですが、スタートは「い通の一番」から始まります。いの一番です。写真に見える十二尺とは、12*303o=3636oで二間とも言います。303が基本寸法なので覚えやすく楽しい発見が多くあります。例えば、909・1818・2727と分けて足すと9になるとかなどですが、ピラミッドなど古代遺跡にもこうした数字が使われていたらしく・・・話題がずれるので止めます。
土台は遠野ヒノキ4寸角です。4m40本2m14本購入しました。ウッドデッキにも使用するので≒40坪の住まいとしては多めです。他に床束や割いて火打ち土台にも使用しますので、ほとんど余すことなく使い、端切れはこの時期ですから薪になります。超長期住宅を支える部分ですから「めり込み」強度の高く、腐りにくい材料を配置します。栗であれば尚いいのですが、さすがに入手が困難になりはじめています。山の手入れを行い木が適正に育つ環境が必要だと思います。
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製材所
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2008/12/16
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昨日に続いて製材所での作業風景です。写真は盛岡市森林組合の製材工場ですが、ここでは杉の3m材は柱に挽いてもらい6mの通し柱もお願いしました。加えて赤松は安心してお願いできるので、必ずここに頼みます。他の杉4m材と唐松は、岩泉の近藤木材(昨日の一人で作業を行う小さな製材所)に依頼しました。費用は製材が約140万で搬送費は約20万の合計約160万です。丸太購入金額と合計して約が付いている部分を直してきちんと計算すると¥3,012,745(税別)でした。購入した丸太は119.27m3ですが、製材所から届いた請求書のm3数を合計すると120.084m3なので≒1.8m3増えて計上されています。機械で測るわけにはいかないので人の違いの誤差とすればこのぐらは生じるのかもしれません?
この量から提供される住宅への材料は、土台・柱・梁に加え根太や間柱など下地材のほか様々です。今回の超長期住宅での木材調書は42m3なので、全て揃うと歩留まり35%となりますが、実はそれ以上になっているので40%は超えると思われます。しかし、取れていない材料や不足材もあり、逆に多く取れて残るものあるのが実情です。これは、木に聞いて作業するの致し方ない事ですから、我々が次の現場に回したり不足分を購入したり調整役となります。特に土台は、住宅性能評価の劣化等級3を取る場合は仕様に唐松が書いてないので使えませんでしたから、遠野のヒノキを購入しました。でも、92年で直径24pの唐松ですから目詰みが物凄く、非常に良い材料なのです。しかも70年を超える唐松は堅く丈夫で腐りません。50年ぐらい唐松とまるで違うのです。木材の強度や腐食強さなど樹齢や目詰み評価を加えるべきと私は思うんですが・・・独り言です。この様に、次第に私たちは木の本当の良さや使い方を失い始めているのかもしれません。残念ですが、法や基準など定めには従わなければなりません。そうした中でも、やはり拘りは持ち続けていたいと思います。
※住宅性能評価が下りたので、いよいよ着手できます。結構大変な作業でしたから、どこかの段階でご紹介したいと思います。
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製材見学
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2008/12/15
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山で伐り出しが終わると、次に製材所に運び込まれて製材が始まります。写真は、イーハトーブの森と家づくりフォーラムのイベントで岩泉町の近藤製材を見学に訪れた際の写真です。ここの製材所はたった一人で作業している地域の山の中の、小さな小さな製材所です。こうした製材所は現在殆ど姿を消しているのですが、本当は地域の人には一番ありがたい存在なのです。超長期住宅は大きな取組に目が向くのは仕方がないとしても、小さな流れもまた必要と思うのです。
明日は、賃挽きの価格やどのような材料が積み上げられたかを書きまとめたいと思います。現在、超長期住宅の交付申請書作成中ですが、CASBEEは★★★★★でSランクをきっちりと確保しました。
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山4
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2008/12/14
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昨日、樹高40m弱と書きましたが倒すとこの様な雰囲気です。立木の時に下から見上げる大きさとはまた別で、長さ大きさに存在感と92年の重みを感じます。最近の住まいは、出来るまでの経過ではなく、間取りや性能に仕上げなど人が中心です。無論、昔の寒い住まいに比べれば快適で、きちんと働く普通の人であれば誰でも自分の住まいを購入できる幸せな日本ですから、誰もが望んだ素晴らしい事です。そして、そこに到達できた今現在だからこそ、大元を見直すいい機会ではないでしょうか?
写真は、直径50p36mの杉の丸太ですが、材積約3m3です。市場に出ると杉のm3単価1万前後らしいのですが、そうなると立木1本3万前後と言う事になります(この位の良い丸太だとm3単価2万弱にはなると思います)。しかし、市場に運ぶ費用や伐採の費用そして市場に収める金額が含まれていますから、概算で2/3が経費で無くなります。山の木そのものの値段はこの写真の丸太1本が1万・・・92年育って手入れして、しかも実は木の上側は商品になりませんから値段は更に下がります。用材率70%だと仮定して¥7,000です。これを証明するとすれば、通常の木材価格単価をm3当あたり5万(人工乾燥前)とすれば、杉の4寸角柱1本¥2,160です。これが24本とれたとして、¥51,840です。3m3*70%(用材にならない部分の削除)=2.1m3(2.1万)の丸太を製材すると50%(通常30〜40%のようですが)の材積が無くなります。これを歩留まりと言います。よって、先の¥51,840は¥25,920と半分になり、市場からの搬送費を減額すると約¥21,000ですから丸太の市場値段と同じになりました。これから分かるのは、中間で儲けて山を泣かせているのではなく、我々が安く購入して恩恵を受けていると言う事です。本来は、この様に単純に計算できるものではないとしても、山にお金が残らず苦しんでいる事実を算出できます。しかも、本当はもっと細い材が多いですからもっと安いのです。樹零ではなく材積で金額がきまりますから・・・
そこで、山にお金が残る方法を考え市場で購入しているm3単価に近い約¥11,000にて購入しました。山側からすれば、搬送費や市場の経費が無い分は高く販売できた事になります。我々は、市場と同じ金額で購入し自分で搬送手配をして、製材所で挽いてもらう事で結果普段購入できる木材と同じになりました。ただし、無節の材も有節の材も同じ金額ですから、ここが魅力を感じるところです。後日、詳しくお知らせしたいと思います。
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山3
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2008/12/13
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今日もまた山側の写真ですが、これらの杉は9〜10月の2ヵ月間、葉枯らし乾燥しました。夏場の方が乾燥が進むのだそうです。本当は8月〜の3ヵ月がベストらしいのですが、予定が少しずれて2ヵ月間の葉枯らし乾燥でも比較的問題なく本当に乾いていくのが分かります。昔は、秋彼岸〜春彼岸の間に伐ると聞きましたが、樹種によっては色々な工夫ができるのも人の知恵です。杉の葉から水分をたくさん蒸散させるには暑い夏が効率が良いという事なのだろうと思われます。以前には、立ち枯らしという方法も体験した事がありますが、あれはもう少し工夫と手法を勉強するべきと思われました。それと、やはり寒い岩手は寒伐りがベストだと思います。特に赤松などは、水分を吸い上げず光合成を活発にしなくなる季節の冬の方が、偏性菌が入りにくいと言われます。こうした事がらを勉強できるのも、家造りの醍醐味なのですが、樹高40m弱の杉の切り株の迫力もまた凄いです。岩手の山々を皆で守り育て共に育みましょう。超長期住宅の200年は、建築側だけでなく林家と共に200年と私は提案しました。
※立木の数量などは昨日の「山2」で書きました。12/8の日記から、超長期住宅に関して書き始めています。
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山2
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2008/12/12
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昨日の続きですが、山には当然「木」があります。そして、こうして働く人たちがいます。危険作業の連続で賃金も安く汚れるし、農水産業や建設業の現場と同じで若い担い手が殆どいません。でも、この時はこの方の息子さんが手伝いにきていました。是非とも頑張って欲しいと思います。山も大切ですが人も大切です。世の中全て繋がっていて、片方があればいいと云う物は無いのですから、双方が良くなる事が更に大切な気がします。今日まで、既に多くの恩恵を我々は山からいただいてきました。今度はやはりお返しする番だと思うのです。それを、楽しくやりましょう。
さて、それではどのぐらいの立木を伐ったかと言えばこの通りです。
場所:岩手県盛岡市浅岸鍋倉19-14(通称:八牧山林→三田農林滑ヌ理)
樹種:杉3.91ha内の0.25ha皆伐
樹種:赤松5.13ha内の0.1ha択伐
樹種:唐松0.92ha内の0.1ha択伐
植栽年:全て大正5年(林齢92年)
@立木材積
・杉:平均直径48p・平均樹高35m
本数53本・立木材積149.61m3
・赤松:平均直径42p・平均樹高21m
本数11本・立木材積14.88m3
・唐松:平均直径26p・平均樹高17m
本数22本・立木材積9.88m3
伐採立木総合計86本(174.37m3)
A採材後の材積や購入価格
・杉:6m→18本・4m→126本
3m→41本 合計185本
・赤松:6m→1本・5m→2本
4m→27本 合計30本
・唐松:4m→45本
購入丸太総合計260本(119.27m3)
以上を用材として約150万で購入
他の242本(42.009m3)はC級品として森林組合へ販売委託
→県内の合板工場などへ・・・
※本申請建物でも構造合板として使用
この様な事になります。この金額を一つの目安にしてください。通常は市場で購入できる金額を山に直接支払う事は、山からすれば搬送費や市場の経費もないのでその分高く購入した事になります。そして、購入する我々も通常より高いわけではなく普通なのです。むろん安くはなく儲ける事は出来ませんが、普通でいいと私は思います。余裕があればもう少し高く購入出来ればいいのですが、お金にも限りがありますから丁度良いぐらいがいいのではないでしょうか?それよりも、100年育つ環境やその予算を適正に還元する事の方が重要です。超長期住宅の要はやはり構造躯体の元になるこうした山の木には間違いないです。
※流通も大切です。そこを上手く調和しながらやりたいと思います。
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山1
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2008/12/11
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ところで、木材は皆さんがご存じのとおり山から切り出されて我々の手元に届きます。そこで、1年半前を振り返り山で伐倒している頃の写真を掲載してみました。92年の杉がこの後ドン!と大きな音とともに谷下に倒れこみます。敬虔な気持ちになるとても大きな瞬間でもあり、超長期住宅採択もこの命を預けていただいた山の恩恵があったからこそと、今にして更に感慨深い気持ちになりました。総本数86本の立木を切り倒したわけですから、心して家造りに取り組ませていただきます。ここからがスタートでした。そして一番大切な大元です。きちんと山にお返しをしなければならないと思います。頑張ります。
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天然乾燥
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2008/12/10
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この写真は、丸太を角材に挽いて干している写真の一部です。杉の30p角もある大きな6mの大黒柱もあります。≒1年こうして桟積みにて乾かしてきた材が今回の超長期住宅に使われます。三田農林さんの山の木で、通称八牧山林という場所から樹齢92年の立木を伐倒してこの場所まで搬送し、この様に挽いてから積んで乾かしてきました。いよいよ出番です。木材に墨も付け始めました。来春完成するまでは、この超長期住宅シリーズをお伝えさせていただきます。よろしくお願いします。
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修正挽き
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2008/12/9
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今日も昨日の日記の続きとなりますが、丸太を挽いて乾燥する過程で乾くと割れたり反ったり捩じれたりします。その為、予定サイズより厚く挽き、丸太の面を残し乾燥してから墨を付ける数日前に修正挽きを行います。これを八面挽きと業界では言うそうです。昨日のように1本毎に見ながら確かめると、同じ大きさの丸太でも違いは当然あり、大きいから良いのではなく大きくても小さく直したいものや、小さくてもそのまま修正しないで大きく使いたいものまで色々とあります。特に、比較的適度な曲りは扱いやすく綺麗で強度もあります。
このようなやり方を皆さんは、どう思いますか?効率は悪いです。見えない経費も掛かります。木を熟知する必要も生じます。的確な判断も求められるので、何度も製材所に足を運び会話が必要となりますから地場での作業が求められます。でも、この段階で使う場所が決まり見せたい材や強度優先にしたい場所、欠点を上手く使う方法など色々と案が浮かびます。そうです、世の中に無節のいい物ばかりがある筈がないのです。仮にそうした家があっても見せかけ優先の山を生かそうとしない自分だけがよければいいという考えに結び付いてしまうのです。でも、いいものを使いたいのは誰も同様です。だからこそ、こうして木と会話する事が大切な気がします。あっそっか〜昨日の元気はこの丸太との会話の中で、木から貰った源木の木かもしれません。これを挽いて行く職工さんや大工さんの技もまた素晴らしいですね。勉強すればするほどそう感じます。今回から、超長期住宅が出来るまでをドキュメンタリーしてみたいと思いますが、この梁も同様で90年生きた赤松です。産地は盛岡市浅岸(以前は上米内と書いてしまいました。)、節は比較的多いですから扱いを工夫する必要がありますが、天然に近い目詰みのいい丈夫な梁だと私は思います。
※弊社では、今回が特別ではなくほとんど毎回こうしたやりかたです。ただ、山から直接購入して家を建てる機会はそうは多くありませんので、この段階からの購入が殆どです。でも、2年費やして建築してもいいと云う方であれば、この様に山から購入する事も可能です。人によりご都合がありますから、木に合わせるように人のご都合に合わせて良い物を造らせていただきたと取り組んでいます。
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復活!
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2008/12/8
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5日間の平均睡眠時間3時間・・・早く休むと1時2時に目が覚めてしまい・・・悩ましい作業に精神的に辛い思いをしながらも、久し振りの本格的な構造計算に没頭し、家族には好きでやっているようにも見えた雰囲気です(笑)。実際、非常に勉強になりました。偏芯率や剛性率に加え保有耐力計算、こうした事に取り組まないと合板を張らない伝統的な木組の床は強い床ではなく柔らかい床扱いされてしまいます。たしかに、床が強くないと耐震壁に正確な力が伝わらないのが本当のところです。だから合板で固めないと強くないとして、吹き抜けも駄目階段の位置さえ規制され、四角い箱のような家でないと等級3という100年に一度ぐらいの大地震にも耐えるすまいにはならないのです。むろん、数値上の話ではありますが、現在岩手で建てられる素敵な雑誌に掲載される住宅では1棟も該当する家はありません。斜め天井の家も無論そうです。こう書くと、2*4や総2階の2間四方の部屋で固められた住まいが良いようにも思えてきます。でも、間取りに自由度が無くなるし、吹き抜けの多きツーバイフォーは逆に大きな欠損にもなりかねません。しかも、林業試験場の破壊試験では、合板で固めた住まいは最初は持ちこたえるが破壊が進むと一気に倒壊したそうです。釘が命なのです。しかし、貫は初めは直に変形するがそれから持ちこたえ、力を抜くとある程度の位置に戻ったそうです。地震の力を大きく受け止めるか?柔らかく逃がしながら持ちこたえるのか?この違いのように思われます。弊社では、両方行うので比較的強いと自負していましたが、貫が数値に反映されないので筋違いを多く入れる事になりますから、貫あり筋違いあり構造面材ありで、これは悩まずにはいられませんでした。そこまでして金物でがんじがらめにしなければならないのか!と溜息を付きながらなるべく対策を取りたくて地震力を算定したり風圧力を計算したりさまざま行いましたが・・・泥沼でますます深みにはまりました。また、雪の荷重も1mの雪積で計算すると、弊社の梁サイズでもほとんどギリギリです。と言う事は、悪いですが他社の細い梁での木組みの住宅は、計算上ほとんどNGなのです。また、一番納得できるのが土台です。大きな荷重が加わると、めりこみで全てNGになります。基礎に直接載せるのが一番の対策です。柱は上部の荷重には本当に強く4寸以上であればほとんど問題なく持ちこたえます。そこで、構造躯体は柱や梁で構成し、床面を2*4の様に40*240oぐらいの板を根太に使用して、合板で固める事も1案です。これは良いかもと思い・・・しかし、合板が痛んで取り換え用とした想像すると、大改修が予測されます。接着剤で固めていますから、床の張替は非常に困難です。これの繰り返しに悩みの中に引きずり込まれた5日間でした。
そして、久し振りに外に出て製材工場で天然乾燥した赤松の梁の修正挽きをする事になり、この様に全ての梁を並べてもらったのです。1本づつ全て見ながら配置場所の確認を行います。ねじれや、曲り具合を見て予定を変更する事もあります。綺麗に上に張り上がる梁は非常に強く見た目も素敵です。≒2時間ああだこうだと言う私に付き合ってくれる盛岡森林組合製材工場の二人の職員さんには本当に頭が下がります。こうした事に応じてくれる数少ない製材所です。私はそれだけでも幸せなのだと思います。こうして、外で木との触れ合いが一番癒されます。この気持ちが嬉しくなる素直な感覚を私は信じて、計算だけして気分が落ち込む事の方を切り捨てたいと決意しました。ただ、これもやったから言える話であり、非常にいい勉強になりました。丸太を購入して板に挽く事も多いでの、先ほどの幅の広い板の利用は考えどころですし、梁の幅を細くして幅の広い梁の中に細かく掛け込む方法も一案です。色々と巡る手法の中で、心の中に何かが目覚めています。困難の先には必ず何か答えを見つける事が出来る気がして、家族にまた「生き生きしている」と言われるのかもしれません。頑張るぞ〜と、日記も復活です。何時の日か振り返り、この空いている数日が逆にいい思い出になりますようにと・・・。
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数日休みます
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2008/12/6
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日記ですが、もう少し休みます。
現在徹夜3日目・・・
超長期住宅の構造計算最中です。
これを通さなければ・・・
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室小路
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2008/12/2
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室小路の外壁工事は、ガルバのホワイトカラー(アイボリー系)です。昨日20日21日の見学会と書きましたが、突然各種予定が同時発生してしまい、23日に変更となる可能性も生じてしまいました。もう少し日を重ねてからきちんとご案内を出させていただきたいと思います。恥ずかしながら、訂正の可能性とお詫びを申し上げます。
※ところで、トップページ中央の写真が日々変わっているのですが、お気付きでしょうか?山の綺麗な景色ををお客様が送ってくださったので、5枚をほぼ毎日順繰りにご紹介しています。しばらくは、デッキの写真と混ぜて6枚を日ごとに繰り返しめくり続けたいと思っています。
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師走
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2008/12/1
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今日からいよいよ12月になりました。師走の名の通り、慌ただしい毎日で24時間があっという間に過ぎて行きますが、これはある意味幸せであり普通の暮らしができる事や身体に不自由がない事にあらためて感謝できます。むろん、何らかの障害のある方が不幸せだと言うのではなく、今得ている普段の毎日に感謝できる事や普通の事で満足できる事など一般的な話なのですが、私は時々みかけるこうした風景にふと足を止めて撮影してしまうのでした。意味はないのですが、人の作業と湧き上がる自然の仕組みが同居する風景が好きなのかもしれません。
話は変わって室小路の現場は、着実に進んでいて20日21日の二日間に渡る完成見学会を予定させていただきました。花巻では基礎工事が大方完了し建て方開始まで秒読みです。超長期住宅の申請なども進んでいて、もう直着手しますので構造見学などきちんと予定を組んで取り組む必要があります。そこで、今日から禁酒!(なんか毎日言ってますが・・・笑)忘年会に向けていざ・・・ではなかった。良い家を造るぞ〜ッ・・・と頑張ります。
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小話2
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2008/11/30
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今回も、写真とは無関係の話ですが、先日家族でトランプで遊びました。「セブンイレブンしよう!・・・アハハ間違い、セブンブリッジ・・・」つまらないダジャレになりながらの本当の間違いは、ルールも曖昧ながら突然のお正月気分でした。たまにはこうしてローカルな?カードゲーム遊びもいいですね。
写真は、小岩井農場の杉です。農園ばかりでなく林業も盛んな小岩井さんなので、丸太の販売も行われています。こうして丸太の年輪を見つめながら、この3年間丸太を購入しての家造りを行った体験が生きている事に気が付きました。まだまだではありますが、なんとなく違いが分かる気がするのです。良し悪しではなく色の差を感じます。山の差なのでしょうか?その山により丸太の特徴が微妙に違います。不思議ですね、同じ杉でも地域により違いがありますから自然の奥深さだと思いますし、それだけ素直でその地域の環境通りに育つのかもしれません。そう考えると、もしも節だらけの材をみて駄目だという人がいたとして、それは木が駄目なのではなく手入れを怠った事の方がダメなのだと言う事になります。もちろん無節が良いとの話ではなく、きちんと手入れができる価格で購入しましょうという話題です。この文章は、一般的な話題であり、ここ小岩井農場に並べられた杉の事ではありません。写真のようにいい丸太が並んでいました。
※岩手「林業新報」に超長期住宅先導的モデル事業に杢創舎が本県では初の採択との記事がありました。弊社の伝統的な工法と地域の山、木材、製材、職人技術を大切にする姿勢が高く評価されたと読み取っていただいていました。嬉しいですね。
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小話
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2008/11/29
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今日は、写真とは全く無関係の話題です。小学5年生の息子が先日、体験学習で「盛岡探検隊」という行事がありました。全て子供たちだけで企画して色々なお店や工房などを見学するのですが、バスの料金なども全て調べて交通手段を考えます。当日は、一応保護者が口を出さない約束で安全のため参加します。
その当日、バス停でバスが来るのを待っていると、担当のお母さんが「トイレに行ってくるから・・・」と居なくなってしまった所にバスが来て、置いて行く訳にも行かずやり越して次のバスに乗ったそうです。しかし、そのバスは運行路線が別で計画より高い料金となってしまうのでした。子供たちから小声で聞いた話です。アハハハ・・・ハアッ。
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林業振興
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2008/11/28
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本日は、南部アカマツ振興センター現地見学会事務局(岩手県久慈地方振興局林務部)の御誘いをうけ、見学会に参加してきました。地域の林業振興や製材・加工業者さんの活力アップに狙いがあると思われましたが、中でも久慈地方森林組合の山形林産加工センターの低温乾燥庫は面白かったです。全国でも4台しかないとの事で、杉の色艶を残すためには有効な低温での人工乾燥です。特に、杉の黒くて嫌われる部分をこの乾燥機で乾かすと、とても素敵な温かい床に変身するらしく、腰にあてているとホッカイロの代わりにもなるとか・・・これは面白い?。
仕上がりの雰囲気は、艶光のする茶褐色で一目では杉と分からない方もいるかもしれません?一度使ってみたい気がしました。そして、赤松の山の凄い事・・・嬉しくなりました。m3単価も¥11,000ぐらいとの説明があり、この単価が現在の一般的な丸太の流通価格の様です。ただし、並材ですから上下色々あるのは言うまでもありませんが、一応付け加えておきます。見学会は他にも集成材の工場や建築中の住宅の見学などもあり、有意義な見学会でした。
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爽快
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2008/11/27
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季節の移り変わりの中、時折目にするこの瞬間が気分爽快になります。大人になると、日々の慌ただしさに心から気分爽快にはなかなかなれませんが、それをこうして自然そのものが補ってくれるように感じました。住宅会社のホームページですから、もう少しお役立ち情報を先に書きたいのですが、岩手山の美しさに惹かれて山をメインにしてしまいました。
27日は午後から、CASBEE評価良員の試験に一夜漬けで挑戦してきました・・・と言う事は、ほとんど予備知識は皆無で普段の仕事の成果がでてしまいます。正直落ち込みました(笑)時間内に出来て席を立つ人もいるのです。若さが羨ましいこの頃・・・写真とは全く異なる内面の私なのです(笑)。でも、試験と言うより本当に勉強になります。面白くて、試験後テキストを読み漁りました。環境問題への取り組みや地域景観などなど多岐にわたります。今後の住宅業界の進むべき指針は全て網羅されてもいます。各項目は確かにまだ不足な部分もあるかもしれませんが、全国共通なので仕方ない部分は当然あります。今後、これらは強化されるに違いなく、総合分野的建築士制度にも関わるかもしれません?そんな気がしました。一般の方にも面白いですよ。
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やさしさ
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2008/11/26
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今日は、打合せで小岩井農場方面に向かう道中に、この様な優しい看板に出会いました。言葉通りですね。
※南畑で気密検査に挑戦してみました。内装無し、引き違い建具全て昔ながらに手造り、煙突あり、これでいい数字がでると思う人はまず居ないでしょう!私自身内心ドキドキでしたが、結果C値は1.291p2/m2でした。普通1.0を切る人たちからすれば、なぁ〜んだと思われるかもしれませんが、クレセントも付いていない手加工の木製建具でこの数字は悪くないと私は思います。次世代基準はクリアーしています。もしかして、凄いかも・・・?
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雪景色
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2008/11/25
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今朝の、四十四田ダムから岩手山方面を見ると薄化粧の山なみが綺麗でした。朝の空気の清々しさもまた格別で、寒いだけでなく全てを清め身を引き締めてくれるような美しさがこの季節に私は感じます。毎年感じる寒さの中でのあの不思議な温かさは、子供のころに感じたストーブのジンジンと音のするような熱気と、蒸気に煙る窓を拭くと雪がシンシンと降り積もりながら流れていく音が聞こえるようで、音を想像してしまうのでした。そんな季節がもう目の前にあります。春を待つにはまだ早すぎますが、厳しい寒さの中で働く社員や職人を思い遣りたくなります。11月のドカ雪のあと例年だと温かさが少し続きますが、それを期待しながら・・・早めの基礎工事に取り掛かりたいと思うのでした。
ところで、毎朝の連続テレビ小説「だんだん」を見ている人はいますか?お昼にも再放送しています。今日は、お父さんがボクシングジムで20年のブランクを押して試合を組んで欲しいとお願いに行きます。まさに無謀ですが、そうしたやり方でしか誠意を表現できない人も確かにいるのです。実は、私も不完全燃焼の高校時代の悔いを消せなくて30歳にして、社会人の国体選抜に出て惨敗しました。45Kgのモスキートが20kg以上も上のライトウエルターですから確かに馬鹿げていました。でも、これで自分自身にけじめがついて良かったのです。それまでは、あの有名なオリンピック選手の瀬川に勝ったという表面上の栄光だけが一人歩きしていましたが、公衆の面前で大恥をかいて笑われて本当の自分を取り戻す事ができました。他の人には分からない、自分が自分で納得できる気持というものは嘘が無い事です。テレビを見て、専務に「俺はこのお父さんの気持ちを理解できる」と言っている自分がおかしいですね。ドラマなのに・・・でも私も一応決勝までは行ったのですが、1回勝っての決勝ですけど・・・いろんな人生があっていいのさ。ただ、私に勝った若い選手が数人の女の子に囲まれていて・・・チッ俺が本気を出せばと(笑)若気の至り、ハハハ・・・ガク、誰もがカッコ良く出来ればいいけど世の中そんなに甘くないですから、残念!(笑)
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↑08.11/25〜08.9/3まで日記記録消失してしまいました。
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2008/11/24
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↑08.11/25〜08.9/3まで日記記録消失してしまいました。申し訳ございません。
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庭7
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2008/9/3
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今回は、中古住宅を購入して建て替えた方の庭です。ある程度出来上がっていた庭ですが、無粋な鉄板塀に囲まれていたものを取り払い板塀を造らせていただきました。ウッドロングエコを塗ったので、サワラのそれとは分からないかもしれませんが、水に強いサワラのいい板を張る事ができました。庭も新たな家主の手で今後変化を遂げるにちがいありませんが、踏まれてもいつの間にか起き上がる小さな花々を目にして、自然の強さを感じます。そして、そうした意図せず踏みつけている自分たちの姿を時折思い返しては、木材や敷地の清めの時に敬虔な気分になります。色々な生き物に供養と感謝を捧げる大工の「清め」ほど、素直で清らかな祈りは少ないのではないでしょうか?
岩泉は、最終段階で猛烈に頑張っています。皆、御苦労さま・・・もうひと頑張り!
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庭6
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2008/9/2
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今日の庭は、盛岡市の中心地にある庭です。庭というか、ある建て物の裏手にひっそりと残されており、未使用ながらも時折人の出入りがある魅力的な場所です。全ての建て物に関して言えるのは、人が住むか近くに気配がある事で何故か持ちが違います。無人になると家の痛みは早く進むように感じられるので不思議です。お話を聞くと、今ご活躍されている役職の方々も、若い頃はこの場所に住んでいたそうで、30〜40年ぐらい前は大賑わいの場所だったのでしょう?今は閑散としているように見えますが、井戸や大食堂に倉など、私はこの豪華さに魅入られてしまいました。約100年を経過する建て物を維持管理するより、新しく造る方が楽でより良い物を造れる時代にはなりましたが、そうした時代だからこそ100年・200年と更に長く使える家や建て物を造るべきなのだろうと思います。その長い期間を、住む人が変わっても壊されないようにする為に、岩手にあっては温かく省エネ生活の出来る家にする必要も感じます。それ以上に、山で育つ樹木への愛着も同様に心の中に植え込んでいく事が重要であるに違いなく、山主さんを私たちは大切に思います。
この写真のように歴史ある雰囲気が好きです。
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庭5
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2008/9/1
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写真は、庭造りを開始したあるお客様の庭です。ここまでは、庭師さんにお願いしたそうですが、今後は多分ご自分で手を掛け進化させていくのだと思います。むろん、時に専門のプロの方にも再度手を入れてもうらうかもしれませんが、長い年月の後には素敵な愛着ある庭が出来上がるのでしょう。雑木林のような庭にしたいとのご意向もあるやに聞きましたが、アフターなどのついでにその進化過程を目にする事ができると思うので、今から楽しみです。
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庭4
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2008/8/31
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庭シリーズの番外編・・・矢幅(紫波かも?)のあるところにこんな面白い場所があります。ガーデンビュー?(ビューガーデン?)だったかな?と・・・すみません忘れたそうです。
今日の日記は2回目です。今晩予定があるので、朝から書いてます。
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岩泉4
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2008/8/31
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完成に向けて追い込みの岩泉町の現場は、ウッドデッキ工事も始まりました。この迫力・・・建物の全容が出来てきた感じがします。これが付くまでは、道路から通りかかる皆さんが多分「なんか変な家?」と思ったかもしれませんし、「あそこにドアがあるから後で何か出来る!」と目敏く感じていた人もいるに違いありません。でも、ここに太陽熱温水パネルが設置されると予測している人は居ないでしょう!なんか、道行く人と会話している雰囲気で楽しいですね。8月末ではなく9月半ば完成予定となりました。(遅れています・・・汗)見学会は是非見に来てください。
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庭3
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2008/8/30
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四十四田ダムの庭の続きです。中に足を踏み入れるとこの通りで、沢山のバラが素晴らしいのです。年々増えているように思われました。写真中央にみえる三台のベンチらしきものが、以前日記でも紹介させていただいた、青森ヒバの濡れ縁です。今も良い香りがしていました。内心羨ましい・・・のです。
ところで、大きな窓は有名なガ○○○○スの木製建具ですが、一か所外れて動かなくなり直してもらったところ、三人で3時間かかり¥42,000(税別)とのFAXが・・・1/10では?(外して取り付け直しをしただけなのに)・・・皆さん気を付けましょう。重い木製建具は時としてアフターが生じますが、こんな驚く請求が事前説明もなく突然FAXでくるのです。むろん、目下交渉中ですが私も一瞬呆然としてしまい、俄然力が入りました。「そりゃないよ」と、思う私が正常ですよね?
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庭2
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2008/8/30
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今日は、四十四田ダム脇の断熱改修させていただいたお客様の庭ですが、春には「しだれ桜」が綺麗に咲く日本各地の桜が沢山植えられている珍しい庭です。山桜が多いそうですが、四十四田ダムの桜とあいまって桜咲く季節は羨ましい限りです。外壁は雨に強いレッドシーダーの縦張りですが、この風景なので窯業系外壁を使おうとは微塵も思いませんでした。6年経過してもなお、正解だったと思います。今回は天井改修工事です。少しづつ手を掛ける楽しみもまたあり、家の使い方暮らし方に一つとして同じ答えはありませんが、無垢材を使う事で得る嬉しさは、家具にしても家にしても同じ感覚がそこに潜んでいると私は思います。
その陰には、職人の伝統的な技が必要です。より控えめに、家を建てる黒子で構わないのですが、できればそうした人の手で出来上がる住まいの方を皆さんが向いていただければ幸いです。
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庭
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2008/8/29
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住まいを暮らしで捉えると、建てた後の庭造りも楽しくて、地域景観を作り上げる趣味と町並み貢献の両方を兼ね備える作業です。もちろん、色々な庭があります。業者に一括で依頼する人もいれば、自分でこつこつと時間をかけて庭造りを楽しむ人などさまざまです。こちらは、弊社で4年前に新築していただいたお客さまの内庭ですが、気分がなごみます。少しづつ変化しながら永久的に楽しめるのもまた庭造りの楽しさです。気負わず、人それぞれ自由に楽しめる魅力を感じ、我が庭もそろそろ手を付けたくなります。
写真中央の大きな木がモミジで、その手前がジュンベリーにアジサイだそうです。恥ずかしながら、結構わかりません。これから勉強しなければ・・・本気で!
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ネズコ
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2008/8/28
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四十四田ダム近くの和室天井改修工事は、建材の天井を剥がして断熱材を入れ替えてから、ネズコの無垢板を鉋で仕上げて貼り込みました。ネズコはひのき科の木で、水にも強いし虫にも強く、比重は檜より軽く扱いやすいとの事で、江戸時代は木曽五木と呼ばれて誤って伐採したら首が飛ぶと言われた木の中に、ネズコも含まれているそうです。それだけ大切にされた木も今では幻に近づいており、知らない人も多くなりました。別名「クロベ」の木を大切にしたいと思います。
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夕焼け
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2008/8/27
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雨の天気予報ばかり続いていたので、今日の暑さは予測外ながら嬉しい気分になります。夕方、この写真の左側に縦暖簾のような虹が見えていました。空は、「天高く馬肥ゆる秋」の例え通り、すっかり秋の空に変わりましたが、もう少し残暑が来そうな気配も感じられます。温暖化のせいなのでしょうか?変な天候続きですね。残念ながら、夕日を見てもまた事務所に戻る毎日です。
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岩泉3
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2008/8/26
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岩泉での新築工事で、玄関ドアに組み込む予定のステンドグラスです。日記に載せるつもりで撮影した訳ではなく、内容確認で撮影しただけなので少し雑然とした写真ですが、この通り桜川ちはやさんに「自然の恵み」をテーマに作成していただきました。
建具屋と「なんか虫に見えるね?」とか「木の枝?」とか、低レベルのインスピーレーションで評価しながらも、自然の中にある色の素晴らしさは分かる気がします。室内からの明かりや、外からの光がそのまま背景に現れるように造られて、自然のままの姿に毎日触れる事ができる玄関ドアになりそうです。問題は工期・・・頑張ろう!
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岩泉2
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2008/8/26
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先ほどの、陶芸家村木さん作成の手洗いです。綺麗なオリジナル陶器で毎朝洗顔したら、毎日がいい気分になりそうです。また数時間後、こんどはステンドガラスの写真を更新してみますので、お楽しみに・・・
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岩泉
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2008/8/26
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岩泉町での新築工事は、内装工事にとりかかり外部は大きな外デッキ工事待ちです。残すところ3週間弱の工程です。経過報告でした。
※トイレ手洗いや2階ホールの洗面は、地元陶芸家の村木さんの作品です。数時間後、日記の写真をその陶器に更新してみます。
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四十四田ダム
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2008/8/25
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今朝、リフォーム開始する現場があり四十四田ダム方面に出かけましたが、結構多くの人が公園からダムの橋?堤防?を通ります。学生や通勤の人ですがもちろん自転車や徒歩です。車で待ち合わせて1台に乗りこみ、残した車は無料駐車にてどこかに出かける人もいました。そして、こうしてのんびりと釣りを楽しむ人もいるんですね〜 知らないところでこうしたのどかな風景があるのを発見して、写真を撮影してしまいました。ところで何が釣れるんでしょうか?それと、ダムの底にたまり始めている泥を今後どうするんだろう?と、ついつい気がかりで余計なことまで考えてしまいます。
リフォームは、和室天井の張替です。建材の目透かし天井を剥がして、ネズコ無垢板をイナゴ貼りとします。しかも緩い船底天井の予定なのでいい感じに仕上がると期待しながらワクワクしています。青森ヒバの濡れ縁といい、今回のネズコといい、何故か偶然にも珍しい材に出会う仕組みのお客様です。お住まいの庭も全国の桜の木が植えられているとかで、無垢材同士の結びつきかもしれません。造る側からも羨ましいです。(ただし、この感覚はどこのお宅でも感じるので、当方の心意気に要因するのかもしれません。)時々こうして手を入れるのは必要ですね。
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南畑3
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2008/8/24
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建て方の時の大工さんは、こうして高い所に上がり普通に何気なく仕事をするので、やっぱり素敵です。実は、私は一度屋根から落ちて怪我をした事があり、高い所は苦手なので余計にカッコ良く見えます。この大工さんの足元の梁は、金輪継で組んでいるので確りと強固になり、なにより2本の梁が真っ直ぐな1本の梁の如くになるので見た目も綺麗です。現場が輝いて見えるのがこの状態の時だと思います。だからこそ、出来上がりもいいし気分も室内の空気も良くなり、長く使えばそれだけ味わいも増すのだと思います。これが機械的にだけ刻まれて現場で組むだけだと、気分が作るだけになってしまいます。人の手で刻んで組み上げるところに目に見えない心が費やされて、良い建て物を造ろういう雰囲気に変わります。現場での大工の会話を聞けば誰でも納得できます。笑顔で楽しく、ただし危険作業なので身体全体から滲み出る緊張感のオーラと、四方に発する気配りが生き生きしています。雨養生の繰り返しで大変ですが、お客様の大切な建物を丁寧に・・・でも、多少濡れても大丈夫なのが鉋を掛けた構造無垢材の良さですね。集成材や合板だと濡らしたところから水を吸いこんで時には後日剥がれたりカビたりするので大変です。そう考えると、自然素材は上手く出来ているので不思議です。先ほどの集成材の話は実体験です。以前設計事務所として管理した建て物がそうでした。集成材が濡れて剥がれているので取り換えを指示したのですが、なんとその現場監督は集成材工場に値引きさせて現場はそのまま進めたのです。あまりの出来事に、とうとう喧嘩して設計監理を辞退した事があります。現場も集成材工場も直すとの考えでなく穏便に済ませようとするのだから、心が無くなる訳です。そうした業者がいるので、瑕疵保証制度などが必要になると思うと、残念です。もちろん弊社は違いますが、時々こうして思い出しては自分の気持ちを戒めています。
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南畑2
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2008/8/23
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昨日に続いて、南畑の写真です。丸太梁を鎌継と顎掛けで固める瞬間です。台持ちで継ぐ場合もあると思いますが、床が絡み渡り顎部を大きく上げたくない部分なので、金輪継でもなく渡り鎌継で掛け込んでいます。その為、普段より太く大きな鎌で、梁幅も16pと太く見応え充分でした。写真からも梁の上がり下がりが多く複雑な木組みですが、これが地震への予防策ともなり見た目もいい住まいが出来上がります。ただ、品格法の耐震等級を取ろうとすれば、平に組んで合板を張るのが一番強判定になり、火打ち梁の評価は下がります。まして、この様な木組みは事例にも無く強いも弱いも書かれないほど特殊なので、口で良いと言っても教科書に無いのでなかなか通用しませんから残念です。明日は、試しに限界耐力計算を試みてどうなるか挑戦してみたいと考えています。
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南畑
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2008/8/22
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連日の雨をかいくぐり、南畑ではこの様に建て方が始まりました。横貫や渡り顎に鼻栓指しの差し鴨居の他に特徴的なのは、金輪継で外周梁を強固に組み上げました。こうした伝統的な構造と、耐震面材や引き抜け金物の併用が融合する時に、安定的な構造躯体が出来あがるのではないかと考えています。また、断熱性能も次世代基準を上回るほど性能を高めると、室内の温度も安定するので、急激に高温で室内温度を上げる必要が無く、無垢材も比較的素直に反る割れる程度で自然のままのように感じる事があり、伝統と現代の技術が融合を始めているような感覚になれるのです。これからが楽しみです。
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聖心幼稚園
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2008/8/21
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子供が英語を習っているのですが、今日は私が迎えに行く事になり、久し振りの聖心幼稚園でした。小学生になってからも、英語を教えてもらいに通い続けていますが、閉校が既に決まっています。別に意図して撮影した訳ではないのですが、どこか寂しそうな写真になってしまいました。子供を車で待つ間考えるのは、200年住宅への応募の事です。駄目もとでやってみようと、決意しています。地場材・伝統構法と免震・Q値1.2w/m2kで次世代基準以上の断熱と自然素材・在来軸組みの可変性・ベタ基礎や躯体も構造計算するなど等級も取れると思うし、テーマはたくさんあるじゃ〜ないかと、でも時間とお金が無いのが悩み(笑)。しかし、大手だけではなく地場の小さな工務店だって挑戦だけは出来ますよね。現在、出すか出せないか五分五分です。
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仕事中
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2008/8/20
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「ジイジィ〜いる〜?」・・・駄目、仕事中だってば!「じいじぃ〜ばぁ」・・・はいはい、ジジジぃだよ・・・余裕がなくて返事にならないのでした。職場と自宅が一つのところにあると、公私混同甚だしくお盆の間甘い顔してたので尚更言う事を聞かないのです。今年47歳になる「じいさん」は、まだ仕事が忙しい年頃なのだよ〜分かるかな孫よ!ところで、早く旦那の元へ帰らなくていいのか?と少しは思うのですが、いなくなると寂しくなるんだね〜これが・・・
ところで、岩手県主催の「2008住エネフェスタ」に弊社の取り組みを紹介するパネルを展示してくださるそうなのです。これは嬉しいですね。地場材活用の取り組みを続けてきて良かったと素直に喜びました。9月5〜7日の3日間アイスアリーナで開催されますので、お時間ある方は是非お出かけください。ありがとうございました。
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金剛力士
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2008/8/19
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岩泉町の雲岩寺の山門には、金剛力士様が確りと見据えているので、お参りの後には必ず礼拝をしてお寺を後にします。これは、子供のころからの風習でお寺で遊んだあと必ず、お辞儀をして家に帰ったものです。誰に教わるというのではなく、年上の人たちがやるのを真似ただけなのですが、今でも懐かしく思い出されて、毎年左にペコリ右にペコリ最後に中央に向かいペコリと三回必ず手を合わせて拝んでくるのです。しかし、岩手の夏は本当にあっという間で寂しいですね。嬉しいのは、子供たちの夏休みが終わり、電気代が下がり事務所の上が静かになる事です。勉強しろと言われてもしないくせに、今頃慌てて徹夜してましたっけ・・・(笑)。
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秋の気配
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2008/8/18
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最近の朝方は涼しくて秋の気配を感じます。事務所道路向かいにある栗の木にも、実りの気配が膨らみ始めていました。触ると痛い栗カッツァの中にも甘い美味しい実が包まれているのだから、開けて見ないと中は分からないものです。それは、ある意味色々な事にあてはめる事が出来るほど、例えやすい内容と思えます。自然の中を見渡すと、面白い事が多くて学ぶ事もたくさんあると気が付きます。しかも身近にあります。子供たちに教えてあげたいと思いながら、言うと笑われるのです・・そう、子供たちに笑われるのです・・・ガクッ そのうちトゲ刺すぞ〜(笑)
ところで、子供たちが夏休みだと電気代が増えます。一番は、点けっ放しやゲーム遊びのせいです。大人は、身に降りかかる電気代なのでうるさく言いますが、結局子供たちは話半分にしか聞きません!(拳骨) しかし、結婚して僅かな収入で暮らす長女はさすがに変わりました。そうしたものですよね〜自分もそうだったと思い・・・汗が出ます。
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太洋の子丸
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2008/8/17
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何気なく撮影した海の風景に「太洋の子丸」と・・・少し間違うと右翼団体にも見えかねませんが、船主のユーモアーに思わずニンマリしてしまいました。太陽に向かって漕ぎ出せ!と、自身に言い聞かせながら休みは気分が向きません(普通ですよね)。よし、明日から頑張ろう・・・ところで、何か忘れている嫌な気分?歳のせいだろうか?とにかく明日から頑張ろう!でした。
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